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2015年8月13日~世界バレエフェスティバル Bプロ
Bプロは最終日を観ました。
最終日だけあって、各演目のあとのカーテンコールもちょっとたっぷり目でしたので、最後のカーテンコールは全員のカテコ、そして各組一人ずつのカテコを観て、あとはスイマセンと猛ダッシュで帰りました~。
そうそう、この日、体調崩しておりまして、(冷房にもやられてました)けっこう大変だったんですけど、でもね、やっぱり楽しかった!
行って驚いたのは、マライン・ラドメイカーの降板。。。
残念ですが、早くけがが治るといいですね。また素敵な舞台にお目にかかりたいと思います。
[指揮]ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
[管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団
[ピアノ]フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(『ノー・マンズ・ランド』、『椿姫』)
[チェロ]遠藤真理(『瀕死の白鳥』)[ハープ]田中資子(『瀕死の白鳥』)
[出演]矢島まい/東京バレエ団(『こうもり』)
第1部
序曲『戴冠式行進曲』(ジャコモ・マイヤベーア作曲)
ディアナとアクテオン
振付 アグリッピーナ・ワガノワ
音楽 チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス、オシール・グネーオ
初っ端にテクニシャン、安定のラテン枠で「ディアナとアクティオン」はまさに鉄板。
ヴァルデスはほんと、脚が強靭、バランスがすごく得意なのですね。ただ、弓がないのはなんか淋しい・笑
グネーオのほうがテクニック一辺倒ではなく、抑制がきいているというか、優雅な感じなのがなんか面白いですが、彼にはもっと小柄なダンサーのほうが合うのかな。
『シナトラ組曲』より“ワン・フォー・マイ・ベイビー”
振付 トワイラ・サープ
音楽 フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー
設定は「夜更けのバーで、一人、バーテンダー相手に分かれた娘のことを語り乾杯する男」
これはもうさ、ミーシャの映像の記憶が鮮明すぎて(勿論今月は観てませんよ。ミーシャで何かを予習するのは絶対危険だから・苦笑)
まあそれを差っ引いても、踊りにもう少し遊び心があった方がシナトラらしいかな。
なんとなくはにかみ屋さんな感じの踊りでした。
かっこよさは堪能いたしました。
ペール・ギュント
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ
ヘンリック・イプセンの戯曲「ペール・ギュント」なのですよね。
音楽はシュニトケですが。
ラウデールがソルヴェイ、 レヴァツォフがペールってことかな???
(でもどこの場面かわかんない。ペールがソルヴェイのところに戻ってきたとこなのかな)
Aプロはアッツォーニとリアブコと一緒に出ていたので、少々分が悪かったお二人(勿論この2人だって凄いんだけども)、こちらの演目でじっくり見ることができてよかったです。
ラウデールのスカーフみたいなのをいつはずすのかなー、なんて思っている間に終わってしまった。
『ライモンダ』より 幻想のアダージオ
振付 マリウス・プティパ
音楽 アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ、ダニーラ・コルスンツェフ
幕が開くと、まさに幻想の場。。。
ロパートキナとコルスンツェフ(白マント)がいる。
なんて美しいのでしょう。。。。至福の時でございました。アダージオだけでは勿体ない。。。。っていうか、コルスンツェフ、持ち上げるためだけに来たのか、、勿体ない、コルスンツェフの無駄遣いというか、
コルスンツェフがしっかり踊っているところだって、あとどれくらい観られるかわかんないのになあ。。。
椿姫 より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ
Bプロ2日目まで踊って降板したラドメイカーに変わって、ノイマイヤーのおひざ元、ハンブルクのリアブコが代役に。
ラドメイカーを見られなかったのは残念でしたが、リアブコがほんとに素晴らしかった!
そしてアイシュバルト。
アルマンへの抑えきれない思いが伝わってくる、素晴らしいマルグリットでした。
なんでシュツットガルトをやめちゃうんだろう、、、残念無念。
第2部
眠れる森の美女
振付 ルドルフ・ヌレエフ
音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ、マチアス・エイマン
エイマンの脚さばきが好きなのですが、この日はちょっとお疲れモードだったかな?
コノヴァロワはけっこう落ち着いた感じのオーロラでした。
ノー・マンズ・ランド
振付 リーアム・スカーレット
音楽 フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
「ENB(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)の委嘱で第一次世界大戦開戦百年を記念する公演のため振付けたもの」だそうですが、
冒頭、ひとり佇むコジョカルの背後から、現れるコボーで、この後濃密なデュエットが繰り広げられます。
これはピアノの力も素晴らしかったと思います。
なんかもう、男性の方は亡くなっていて、幻影との対話のようなデュエットのようでした。
絶望感が伝わってくる切ない作品でした。
海賊
振付 マリウス・プティパ
音楽 リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ
『海賊』のメドーラ、、、こういうチュチュのほうが、好きですね。アリと2人で踊るガラバージョンならなおのこと、こちのほうがテンション上がります。
ラムはとことん、姫キャラな感じのメドーラでした。
ムンタギロフは、、、そうですね、Aプロよりは良かったと思うんだけども、やっぱあれは、、、クリメントワと踊っていたから彼がものすごく素敵に見えたのかなあ。。。
期待の星なんだけどなあ。。。
ヴァーティコ
振付 マウロ・ビゴンゼッティ
音楽 ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス
カジミールの踊りの改作らしいですが、なんか、カブレラ&カニスキンで観たのとはずいぶん印象が違いますね。
二人のアスレティックな雰囲気はすごく良かったんですが、ちと退屈してしまった。
ギリシャの踊り
振付 モーリス・ベジャール
音楽 ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン
最高だった!
何がどう違うのか上手く説明できないけど、ベジャールの言語がしみついたベジャールダンサーが踊っているから素晴らしい、、それだけじゃないような。。。
いや、勿論、きっと、「うちの作品よ」ってものを持っているバレエ団の人が踊るからこその素晴らしさ、NYCBのバランシン作品とか、ロイヤルのアシュトン作品とか、マクミラン・ダンサーによるマクミランとか、、、、そういう感じなのもある。
でもそれだけじゃない。
よくわからないけど、シャコンが踊る『ギリシャの踊り』にはとても惹きつけられた。不思議。神様が降りてきているような踊りでした。
もっと観たかった!
第3部
ロミオとジュリエット より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ケネス・マクミラン
音楽 セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
もうちょっとトキメキというかドキドキが欲しかったかも。
二人とも身体能力が高いのはよくわかりましたが、これはグラン・ガラでのコルプのロミオの記憶がまだ新しいのがいけなかったのかな。
伝説
振付 ジョン・クランコ
音楽 ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル
映画で昔見た振付を生で観ることができてなんかそれだけで感動ですが、かなり鬼リフト連続の作品ですね。
クランコやマクミランのあの独特のポジションやリフトって、いったいどうなってるんでしょうね。
あ、そう言えば、ヴァルテスのダイアナのコーダも「どうなってんだ???」みたいなことになってたような。
弦が美しくて素敵でした。うっとり。
椿姫 より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ、アルバン・レンドルフ
ロホが驚くほど強靭すぎて、、、、いくら何でもこれは違うような気がする。大熱演なんだけどもなあ。。。。
でも大拍手喝采だった。
よくわからぬ。
ラドメイカーやアイシュバルトやリアブコで観たかった。
レ・ブルジョワ
振付 ベン・ファン・コーウェンベルク
音楽 ジャック・ブレル
ダニール・シムキン
シムキンのブルジョワ、何回か観てますが、
以前はあのメガネがハリポタだったりケント・デリカットというか、、アラレちゃんだなー、、、って感じで「シムキンでブルジョワかー」って違和感あったんだけども、
今回はこれまでで一番良かったと思う。
若いっていいわねー、って思っていたシムキンももう20代終わりにさしかかってるんですよね?確か。(違ってたらゴメン)
シムキン枠の次の子がまだ育っていないから、どうしても彼はこの枠、、、っていう役回りが多いし、
それがしっくりくるんだけど、この驚異的なテクニックを維持したまま、次の段階に行ってほしいような。
まだまだこの感じで観たいような。
マノン より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ケネス・マクミラン
音楽 ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー
見目麗しくてお洒落な感じ、、、のマノンだった。もちっと深い感じが欲しい。
十分素晴らしいレベルなんだけども、期待が高すぎるのかなあ。
ロイヤルとオペラ座の違いなのか、
第4部
シンデレラ
振付 ウラジーミル・マラーホフ
音楽 セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ
アダージョのみ。
サレンコ、こっちのほうがキラキラでした!!!可愛かった!!!!
マラーホフはほぼサポート役に徹してましたが、何気ない所作とかやはり素晴らしい。
体型はこの衣装だと下手するとペンギンさんになっちゃうんだけども、、、、サレンコに対する優しげな姿勢になんとなくじーんときました。
もう王子役なんて見られないんだろうなあ。
瀕死の白鳥
振付 ミハイル・フォーキン
音楽 カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ
言葉にならないです。次元が違う。
シルヴィア
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
このふたりが踊るノイマイヤー作品は最高ですね。
ドイツまで行きたくなりました。
こうもり
振付 ローラン・プティ
音楽 ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
今回のバレエフェス、成功の源は、ゲランに尽きると思う。
まさかここでまた、ルグルとゲランが踊るのを観られるなんて、、、幸せです。
もしかしたら、ゲランは、私が80年代に観ていた時よりは、身体能力は落ちているのかもしれないけど(それでもトリプルAクラスだが)、それ以上に中身が凄くなってると思う。
この年齢だから、今だからこそ踊れる高みに行ってる、、、、、、っていうのと同時に、やはりゲランだから出来るのか。。。。
ドン・キホーテ
振付 マリウス・プティパ
音楽 レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ
レべランスや幕に出たり入ったりの時はお祭り仕様。
踊り本編はオーソドックス。
いいですね~。やっぱり、ドンキは「普通」なのが好きなんですよね~。
まあ、隙あらばキスしまくりのお2人がなんとも可愛い。
ラントラートフはいつからこんなに盛り上げ部長というか、サービス精神旺盛になったんでしょうか。
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