12月24日
「お母さん、今日家にいる?」
隣町に住んでいる、娘からの電話です。
「いるけど~~」
「2時頃、そっちに行こうと思っているんだけど」
「2時と言ったら3時頃になるわね」
「バイクで行くから、2時には行けるわ」
約束の2時に娘が来ました。「お母さん元気そうだから安心したわ」
私が「歩けなくなってしまった」と言うのを聞いて、心配していたようです。
娘は「今日はクリスマスイブだから」と言いながら、手提げ袋から箱を取り出しました。
「これはクッキー、この箱はお母さんに少しおしゃれをしてもらおうと思って・・・」
小さな箱の中には、アクセサリーが入っていました。私があまりおしゃれをしないので、見かねたのでしょう。もう一つの箱には、雪だるまのようなものがあります。
「これミッキーとミディよ、電池を入れると光るのよ」
娘は電池を入れました。
その明かりを見ていると、子供たちが小さかった頃クリスマスツリーを飾り、三角帽子をかぶってケーキを食べたことなど思い出されます。
娘が「この間ね・・・・・」と言って、大学生の息子の話をしました。
息子が友人に「紅葉狩りに行かないか」と言ったら、
友人が「紅葉を刈るのか?」と、不思議そうに聞いたそうです。
私たちが何気なく使っている言葉ですが、そう言われてみると、言葉の由来が気になります。
紅葉狩り
「紅葉狩り」という言葉は、万葉集に出てくるそうです。1200年以上前、奈良時代にすでに存在していたことになります。
もともと「狩り」という言葉は、獣を捕まえる狭い意味で使われていましたが、それが野鳥・ウサギなどの小動物に広がり、物などを採ったり(いちご狩り、梨狩り、ブドウ狩り、キノコ狩り)、草花をながめたりすることにも使われるようになったようです。
狩猟をしない貴族が現れたとき、自然を愛でることを狩りに例えたという説もあります。
12月25日
今度は、近郊の街に住む娘から「Xマスケーキを持っていくから」と電話がありました。
小さな愛らしいケーキです。「美味しいわ、イチゴの酸味と生クリームが良く合うのね」
など言って半分食べてから、あわてて写真を撮りました。
ロウソクの明かりの中で、二人でクリスマスソングを熱唱?しました。
「き~よし、こ~の夜・・・・・・」「ジングルベル、ジングルベル鈴が鳴る・・・・」
「まっかなお鼻のとなかいさんは・・・」などなど。
娘が子供の頃見た「木馬座」の話になりました。「木馬座」は子供向けの舞台劇を上演していたと思います。普段、思い出すことは無いのですが、言われてみると、昔、子供たちを連れて出かけたことがあります。
当時としては斬新な子供向けの舞台劇でした。子供だけではなく、付き添いの私も、楽しく観劇しました。
「くるくるかっぽんかっぽんぽん・・・・・」リズミカルなテーマー曲で始まりました。歌っているとその当時のことがよみがえって来ます。
おしゃべりをしているうちに、辺りが暗くなってきました。
「寒いから体に気をつけてね、お正月にまた来るから」といって、娘は帰っていきました。