永平寺から越前大野の結(ゆい)ステーションに来ました。ここからは大野城が眺めら
れました。 越前大野城は、天正4年頃(1576)築城されたとのことで、現在の城は、昭
和43年に再建されたものだそうです。
越前大野のHPより
結楽座内には、越前おおのの逸品を広く取り扱う常設の物品販売所のほか、不定期に開
催する物品販売スペースがあります。 約40mの通路部分には、幕末の大野の歴史や
観光資源等を紹介する展示、真ん中には公衆トイレがあります。
越前おおの結楽座の東隣には、藩主隠居所があります。旧大野藩の建物であったと伝
えられる建物ですが、以前は柳廼社(やなぎのやしろ)の社務所であったものを解体・移
築したものです。無料休憩所としてご利用いただけます。
建物の西側には、多目的広場兼駐車場があります。南側の駐車場は、大型バス21台、
普通乗用車16台、北側の駐車場には普通乗用車57台を収容することができます。
名水百選に選ばれている「御清水(おしょうず)」もすぐ近くです。
城への散策を考えていたのですが、「寒い」
余りの寒さに城へのコースを諦めて、周辺を歩きました。丁度、平成大野屋平蔵ではひな
祭りの展示が行われていました。 各家庭にあるお雛様を持ち寄ったものだそうです。
雛飾りをすることがなくなった今、雛壇の前で遊んだ昔のことなど思い出しました。
近くにはモダンな「平成大野屋」や武家屋敷があります。
平成大野屋平蔵の展示
もう14、5年前になるでしょうか、友人たちと取立山(とりたてやま)に登ったことがあり
ます。取立山は石川県白山市と福井県勝山市にまたがる標高1,307 mの山で、水芭
蕉が咲いていました。下山後、越前大野の御清水(おしょうず)」に寄りました。 静かな
街のたたずまいに、「いつか又、ここに来たい」と思ったものでした。
大野は地下水が豊富で、湧水地が街のいたるところにあります。なかでも泉町の御清水
は名水百選にも選ばれたもので、古くはお殿様のご用水として使われていたそうです。
今回の旅行でどうしても通りたかったのは、九頭竜湖から東海北陸自動車道の「白鳥」
へ抜ける道(R158)です。積雪の多いこの時期です(2月22日)。果たして峠越えの道
を走れるのでしょうか。旅行する前に、ネットでライブカメラの映像を見てみました。どうに
か除雪が出来ているようですが、大雪が降れば、走れなくなります。
そんな心配を他所に、道には雪がありませんでした。 ホッ
福井市から伸びる越美北線の終着駅が「九頭竜湖」です。途中に「勝原(かどはら)」の駅
がありました。懐かしい名前でした。
友人と二人で、この近くにある「荒島岳」の登ったことがあります。山歩きの友人が、「郷里
の山である荒島岳に登ってきたわよ。深田久弥の出身地の山よ」
(深田久弥は日本百名山の著者です)
それを聞くと登ってみたくなりました。友人たちを誘ってみたのですが、なかなか行く人が
なく、やっと見つかった友人と行った時は、5月の大荒れの日でした。自分から言い出し
たのに、風雨の中の山行き、次々と現れるピークに後悔めいた気持ちがありました。
若い時のそんな出来事を思い出しながら、九頭竜湖駅に着きました。
九頭竜湖駅
駅の待合室
駅の券売所
九頭竜湖は越美北線の終着駅です。1日5本の列車が発着しているようです。道の駅
「九頭竜」が隣接していて、特産物直売所や観光案内所があります。
越美線の終着駅、「九頭竜湖駅」のホームから
九頭竜湖駅を過ぎると、峠越えになります。道路に雪は無いものの、路肩には相当の雪
が積もっていました。
九頭竜湖がまるで墨絵のように眺められます。車には、殆ど出会いません。
九頭竜湖
九頭竜湖の発電所施設
九頭竜湖ダム
九頭竜湖ダムの施設
九頭竜湖付近の道路
高速道路の建設計画では、この辺りに北陸自動車道と東海北陸自動車道を結ぶ、「中部
縦貫自動車道」が出来る予定のようです。
R158の油坂峠を越えると、白鳥です。東海北陸道の白鳥ICがありますが、高速に乗ら
ず道の駅「古今伝授の里大和」によることにしました。ここには温泉が併設されています。
道の駅に着いたときは、薄暗くなっていました。温泉施設は人気があるのか、次々と車が
入ってきます。道の駅の売店で買い物をすませ、温泉に向かいました。
道の駅
温泉の施設
温泉と豚汁定食が1000円です。
温泉を出た時には、もう周囲に闇が迫ってきていました。「時間があれば郡上八幡に寄っ
てもいい 」と思っていたのですが、今回はこのまま帰りましょう。
ぎふ大和IC(東海北陸道)から高速に乗り、名神高速を通り自宅に着いたのは22時でし
た。 走行距離 615キロ