きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

第55回愛媛マラソン詳報

2017-02-21 22:17:44 | 大会回顧録
当日朝から小学生の日記風に時系列で。
起床はいつも通り4時。ゆっくり目にごぞごぞと珈琲入れたりコンタクト入れたり。トイレに入るとすでに1回目のお通じ。これはラッキーである。
犬たちと散歩に行き、5時半過ぎに家を出る。電車で行っても良かったが、何故か今回荷物が少なくてザックに入りきったので、電車で行くともったいない感じがして走っていくことに。

で、2回目のお通じは3キロ程でやって来る。コンビニのトイレを借りる。半額コーナーに行く。朝ご飯ではなく安かったこともあり走った後のつまみを買う。ご近所さんに会うお仕事のようで。
もうお通じを気にする必要もないから走る必要もない。

時間のキリが丁度いいので、700メートル先の駅まで走る。始発で市駅まで。
まだ市民会館は開いていないはずである。まだ40分ぐらいはあるな。市駅のコンビニで朝ご飯を買い、長距離バスの待合所でいただく。甘いもんにしようかと思ったが、パスタが食いたくなって変更。ゆっくりしているうちに3回目のお通じ。市駅のトイレへ行く。そして堀之内の市民会館へ。まだ7時半にはなっていない。
時間潰しまではいかないが、広場に出てみる。

昨日受付に来ていながらスポーツ店のテントには寄らなかったので、ここでいろいろと物色。小物は安いがウェアは高いと感じる。でも世の中のランナーのウェアは金がかかっている(もっと金がかかっていそうなのが自転車)。

スタート位置を見る。今年はついにCブロック。去年まではBだったが(後でランナーのゼッケンとかから推測するに、ほんのわずかの持ちタイムの差でCに回ったようで)。結果として、これでまた30~40秒ぐらいグロスタイムに響く。因みにこの結果を打ち始めるまで儂、グロスとネットを完全に間違えていた。走歴13年でもこんなもん。

市民会館に入る。ボラで職場のNさんとご挨拶。開いた直後で少し寒く暗い中、ゆっくりと着替え始める。約1時間余り。去年と違って、もう出たり入ったりする予定はない。黒棒とウェハースをバリバリ食う。どちらも完食するも、100円分の羊羹は食べるのを止める。途中、小の用足しにトイレに行く。大きい方の列が凄い。儂はもう終わっているから。そして。

いつもの活参。今年はロイヤルという朝鮮人参の成分が3倍入っているみたいな奴を。この活参、マラソンではこれまで「外れ」はない。気持ちの問題だけなのかもしれないが割と信頼して摂取している。
カイロを持ちビニール袋を被り9時過ぎに外に出る。荷物を預ける。トイレに行く。長い列で、30分までにグリッドに並ぶことができるか不安だったので市民会館に戻って列に並ぶ。寒くなかったしこちらの方が正解だったか。
30分にCブロックへ。かなり最後の方。あらら。前に行くことも横に行くこともできんぐらい混み混み。
参加者のことを考えた素晴らしい短い開会式(とっても大事!)が終わり県庁前に移動。陽がずっと当たっていたので大丈夫かと思い、移動途中のゴミ箱に、ビニール袋を脱ぎ捨てカイロを捨てる。

号砲が聞こえないままスタートし始めたらいしことに気付く。これはかなりの計算外。時計を正確に合わせてなかったから、スタートライン越えるまで何分ぐらいかかったのかが分からない。だから今年はストップウォッチも押していない。だいたい2分弱(大当たり)と想定し、アスリート枠取るための3時間半切るには、キロ5分では3時間31分かかるから、実際にはスタート通過までの2分と0.195キロ間の1分、キロ5分ペースで刻むよりトータルで約3分マイナスで走る必要があることを確認する。
スタート直後は去年に比べなかなか抜けない。行くところ行くところに人がいる。国際ホテルの前を曲がり、1キロのところで約7分と少し。キロ5分と少しだからこんなもんか。
平和通りに入り、道が広がる。沿道の声援沿いではなく中央沿いを走る。空いているので。知り合いを見つけるが余裕はない。
国道に入り、消防署前を西、環状線に入り北、といつものコース。ばらけた感じはないが道が広くなってありがたい。近くにカニのかぶり物をしたランナーがいて、いろんな人から声援を受けている。速く離れたいがなかなか離れない(結局15キロ過ぎぐらいまでか)。前の職場で仕事を一緒にさせていただいたことのある方が勢いよく前に行く。ついては行けない行かない。
体は軽くはない。風は思ったほどに強くはなくて、天気も良かったからもっと軽く走れても良いのにと思うが、そうでもない。ただペースもそれほど悪くはないみたいで、キロ5分は切るペースは作れている。
平田の坂で審判をしているSさんと目が合い挨拶。職場のM君(今年は抽選漏れ残念)も発見するが声をかけることはできず。トイレの心配はないが胃もたれかなあという感じもする。トンネルに入り抜けてからS君に会う。Gさんも見えたが声をかける元気はない。まだ目が合えば、ねえという感じ。
それでも約1/3の14キロで、スタート時の「借金」を返し終える。これまでになく速い。そして17キロ辺りで3分マイナスのノルマをクリアする。去年は折り返しのバイパス出た辺りではなかったか。結構ハイペースな分息苦しさも多少感じるし気持ちのゆとりはそれほどない。
その17キロ手前で前から川内選手が独走状態で白バイや車を従えて走り去る。こちら側のランナーみんな手を振って応援。10年ぐらい前に丸亀ハーフで福士選手が走り去ったときと同じランナーからランナーへの激励。いいな。
バイパスから風早の県道などうろうろコースに入ってから再びバイパス出るまでの19キロから27キロが割合きつい(まあ全部きついが)。この8キロでだいたいタイムは落ちる。一昨年は天気が急変して体が冷えた。今回も、折り返し辺りの5キロのタイムは一番落ち込んだ。風がやや出ていて、この辺りは風を避けながら他のランナーの後ろとか横とか位置取りに腐心していたのと、中間点通過の時点で「貯金」が1分ぐらいできていたから、後はキロ5分で大丈夫だと思って一息ついたからだろう。
バイパスに出る前の農協前のエイドでアミノバイタルを一口だけ。それからミニパンを1/4に切ったものをいただく。今回の初補給。前回は中間点過ぎの山田屋饅頭はもらったが、今回はそれもパス。水分はレース中この一口だけ(レース前も活参だけ)。それでも後半は前半よりタイムが縮まった。典型的なネガティブスプリット。というか水分少なめ走法。一度トイレに入って30秒に「泣いた」こともあるから水分が少なくても走れるに越したことはないと普段から摂らないようにはしているのだが。
バイパスに出てから周りが遅く感じるのでペースが上がる。いつもながら性格が悪い。
三浦工業前の私設にしては立派なエイドで去年同様ミニパン1個もらう。中身がわからないままお守り代わりで持ったまま走る。
行きに挨拶できた職場Nさんはもう帰られたのだろうか。そんなことを思いながら30キロ手前。まだパンは持ったまま。それほどバテた感じはない。足も痛くない脚も重くない。ただ前を向いてはいるが顎が出てきた気もするのでこの辺りから敢えて俯き加減で。

後で新聞見ると結果的には間違いではなかったようで。
トンネルの手前、S君とGさんに挨拶をして、いよいよという感じで気合いを入れ歩幅を広げる。数日前の股関節を意識。トンネル内で周りのランナーを抜きながら、30キロペース走を繰り返していた効果を実感していた。走りながら、確信はないが恐らく失速することはないなと思っていた。今日の天気なら体が冷えることもない。練習の時のバテ具合と脚の重さとを考えるとまず失速はないだろうと思い、脚を広げ、どんどん前に行こうとした。
距離は毎年こなしてきたが、一定ペースでの練習は今回が一番多かった。ランナーを抜きながら「練習量が違うけんね」とまた性格の悪さが出る。とりあえず、ここからは上から目線で走り続けた。
行きに余裕がなかった坂でも勢いは落ちない。35キロから36キロは今年初めて5分切った。そして、37キロ辺りのエイドにある山と積まれた団子も今年初めて見た(余裕があったんだろうもらわなかったけど)。それを見ながら半分になったパンをゴミ箱へ。ありがとう。
後半は5キロが23分台なので、4分45秒ぐらいでは走れていたようである。これまでの自己ベストは後半が異常に速くて、今回そこまでの記録ではなかったが充分凄い。
凄かったが、そこまで考えが及んだときに、やっぱりそうかと思い、涙が出た。前回までのベストは3号が亡くなってからのレースだったことを思い出した。今回は1号と2号が背中を押している。間違いない。行け!行け!みたいな感じで決して湿っぽくはない。でも慌てて再びサングラスをかけ直す。
残り2キロあまりで審判をしている師匠のTさんに気合いを入れてもらい、ラストの2.2キロは10分切る勢い。キロ4分半ぐらいか。そしてゴール。

ゴールしてからタオルをかけてもらい、ボラの方とハイタッチをしながらやっぱり泣くのを堪えていた。ゴール前の時計で自己ベストが出たことは知っていたが、この時は人ごとのように思えた。
暫くの間、やっぱり犬たちのことを考えてぐしぐししていた。気分が高揚していたこともあったんだろう。ゴール後に毎年祝福してくれる関係者のTさんに会ったが「ごめん」とその場から離れ、市民会館へ。空が青い。
着替えは去年より早く終え、20分ぐらいで済ませることができた。とりあえず、会場で卵スープだけもらって駅へ。駅で缶麦を買ったが、ヨメさんも今日は家にいないし、犬たちに早く会おうと呑まずにとりあえず電車に乗った。

数日前に買っておいたタイ麦酒で慰労する。40日近くの禁麦が報われましたね。
5号は相変わらず忙しなく動く。4号は炬燵の傍から離れない。写真の犬たちもいつものようにそこに。

ということで、最後は犬寝たもといネタになりましたが、これはまあいつものこと。暫くは何やってもこんな感じですから仕方がないです。
いくらコンディションが良かったとはいえ、この歳になって7年振りの記録更新は出来過ぎ。レース運びもさることながら、漸く、練習も量から質を意識できるようになったんかと、それは思います。あと、摂ったパンがどちらもあんぱんだったというのは関係ないか。餡を中心にいただきましたが。
おつきあいくださいましてありがとうございました。