日々諸々

西日庵雑記・洗足ベース通信

そんなもんでしょう。

2023-06-08 18:23:14 | 日々程々
 自然派のオーストラリアのシラーズをワイン会に出そうと思って先日、自由が丘の自然派専門ワインショップに買いに行きました。セラーにいた女性に名前を告げると「うーん、売り切れかしら?」といったんですが、すぐ「ありました」と棚の奥から品物を出してくれました。「ああ、良かった!」と思い2本買って、その足で洗足ベースのセラーに運びました。

 ワイン名などをメモして家に帰ってブログに書き込んでいると・・・・私が出そうとしたのは2017ヤウマのオードリーシラーズだったんですが、表示は2017ヤウマオードリーズフェアリーガルテンとなっています。

 なんだと思いネットで調べてみると、違うワインのようです。支払った金額は買おうと思ったワインと同じでしたが、こちらのワインなら1000円ちょっと安いこともわかりました。

 そうすると、だんだん腹立たしくなってきました。お金の問題もありますが、それ以上にお店の人たちのワインの知識、ワインに対する接し方が、です。セラーの女性もそうですが、レジの別の男性も「いいワインですよ。お目が高い」なんて愛想は良かったけれど、値付けが違うと気づかなかったんですから。

 それは本来ならば、買い手である私がわからなければいけないことなのでしょう。でも私は持っているワインを飲まなきゃあならないので、最近のワインには興味がなく、特に自然派のワインには全く興味がないのです。当然、今のワインの知識はないし、ラベルのデザインも知りません。書かれた文字は老眼で見えないし、で、ボトルを見ても何というワインかわからないのです。

 だからこそ、お店の人を頼るのですが、それがこれじゃあねっていう腹立ち、怒りです。

 しかしそれと同時に「自然派ワイン好き顧客、業界なんてそんなもん」って気もしてきたのです。

 学芸大学に早い時間からやっている女性店主の立ち飲み自然派ワインバーがあります。内装の感じもよく使い勝手もいいのですが、私があま利用しないのは客層がいまいち好みでないからです。若い人が多いのですが、意識高い系というか、ま、あまりお友だちになりたくない客層なんです。常連の方、ごめんなさい。

 自然派ワインが好きだってのはわかるんですが、その理由が有機農法とか無農薬とか酸化防止剤不使用とかであって、単純に好きだからではないような気がするのです。美味しいと思ってるとしても、いろいろなワインを飲んで、やっぱり自然派だってんじゃなくて、エコだとか持続可能だとかの情報で美味しいと刷り込まれたような、ね。火力発電も原発も反対するのに内燃機関は悪、EVは善という人たちのように感じるのです。

 自由が丘のワインショップ、学芸大学のワインバー。自然派ワインに群がっているのはそんな人たち、頭でっかちな井の中の蛙じゃないかって思えるんです。そういえば以前伺った三筋の立ち飲み屋の人も「自然派ワイン業界は狭い」っていってましたが、業界のみならず自然派好きの視野は狭いと思います。「ワインの海の広さを知り、蛙も王子さまになればいいのに」と思わずにはいられません。そうなっても、残念ながら私の心臓の鉄の輪は取れないんですけどね。

 ええ、個人の偏見です。なんのエビデンスもない老人の戯言です。けど悪口書くと苛立ちは収まりますね。(以前書いた記事https://blog.goo.ne.jp/shushi-torifuji/e/e8dfb5a094df0ac1a209cbc5f163b9f6も悪口ですが)


*写真のワインと記事は関係ありません。

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