《クラモチコーポレーション》
00 PAUL HOBBS PINOT NOIR HYDE VINEYARD
元オーパスワンの醸造責任者だからか、カベルネの造り手として評価が高かったポールホッブス。少し前は白が人気だったようですが、ピノも上手く造る。芯のしっかりした、しなやかなワインで、カリフォルニアのピノにありがちな過度のベリー風味や焼けたゴムのような匂いがなく、2000年という年のせいかやや軽めで、長熟とは思えないがそれが逆に今飲んで良い結果となっている。もうちょっと寝かせれば、理想的なくたびれ具合になると思う。惜しむらくは限定5ケース(6入り?)という輸入量の少なさと¥11000という値段。
《ブイトレーディング》
O2 HARRISON ZINFANDEL ZEBRA
新規インポーターに移ったハリソン。このZINはナパとソノマの葡萄のブレンドということでAVAはノースコースト。際だった個性はないが、きれいにまとまったブレンドの妙。ハイブリッドの美人。100%フレンチオーク熟成など今のスタイルで、昔のZINの記憶からZINを食わず嫌い(飲まず嫌い)になった人にも受けそう。
01 HARRISON SYRAH
地球温暖化だからというのはあまりに短絡的でしょうが、このワインを試飲すると、ナパはカベルネよりシラーに適していると思います。ローヌ系葡萄人気も一段落して、シラーは余っているので少量ピノにブレンドしたりしているという噂も聞きます。でも、こういったワインなら、流行り品種に植え替えないで作り続けて欲しいものです。先鋭的なスパイシィさが少なく、ゆるいダレた感じが
いいですね(いわゆる濃厚なシラーを好む、若飲み党にはお薦めしませんが)