日々諸々

西日庵雑記・洗足ベース通信

架空の町の作り話 ー ギッシュギャロップ

2024-09-18 14:12:57 | 日々程々
 子供の頃「パパは何でも知っている」というTVドラマが放映されていました。アメリカ中西部のとある町の、夫婦と子共3人のごく一般的な中流家庭に、何故か毎週起こる(起こらなければ作品が作れないから)日常のちょっとしたトラブルを穏健なパパが解決していくというホームドラマでした。なんせ大昔のことで小さかった私は、そういった番組をやっていたという記憶のほかストーリーは何一つ覚えていないのですが、毎週楽しみにしていた記憶だけはあります。

 そのドラマには不法入国者や難民はでてきません。黒人もイスラム教徒もでてきません。彼らと町の住人のトラブルとか、自分の子どもが彼らの子どもたちと喧嘩したとかいう話は一話もありませんでした。そもそもその町には、そういった問題になりそうな人たちはひとりも住んでいなかったからです。

 と書いたところで、懸命な皆さまは気づかれたと思います。いくら公民権法制定前の白人社会のドラマとはいえ、ストーリーを覚えていないといったあなたが、何で断言できるのかと。

 そう、でも、私はここで断言するのです。「かもしれない」「だろう」といった自信のないいい方、曖昧ないい方では、信頼されません。そして信頼されなければ、この記事の面白さは半減するのです。だから私は、この記事を面白くするために、確固たる信念をもって断言するのです。

 世間はおどおどと話す人より自信に満ちた話し方をする人を信じます。話すときの態度は、話の内容より信憑性に影響します。嘘でもはっきりいい切れば、そして同じことを繰り返しいい続ければ、本当に信じる人が出てくるのです。

 懸命なる皆さまはもうお気づきですね。なぜ「パパは何でも知っている」に不法入国者や移民や黒人やイスラム教徒が出てこなかったかを。

 実は町にはもともと不法入国者や移民や黒人やイスラム教徒が大勢いたのです。しかし彼らはペットを食べていたことがバレて、全員町から追放されてしまったのです。あのドラマはその後の話なのです。

ウィロビー 〈敗北者〉

2024-09-04 11:12:36 | 日々程々
この間乗った車両、広告物が一切なく乗客も数名。
この後、事故でも起こしてそのまま冥界につれていかれるのかと思った。
次の停車駅が聞いたことのない駅名だったらどうしよう・・・

    

世代交代 ー 台風で小人閑居して

2024-08-16 15:18:10 | 日々程々
 ワイン会の後、何年ぶりかで銀座屋酒店さんを訪れました。そうしたら驚く(失礼)ことに、お店が明るくなってるじゃないですか。相変わらず輪行袋に入った自転車が置いてあったりテーブルにワイン瓶が乱立したりと、テレビに映った桐谷さんの部屋みたいに取っ散らかってはいるものの、棚も新しくなり、店主Kさんも指名後のハリス氏みたいに活き活きしていて明るくなったような気がしました。

 上のセラーのエアコンが故障し修理不能といわれたので、仕方なく1階の売り場を改装し、ワインを下ろしたんだそうです。そして相場に合わせて価格改定し、売るようにしたんだと。

 私も経験があるので「運ぶのは大変だったでしょう」というと「ものすごく」との返事。彼のとこは上から下へ(当店は下から上へだった)だろうけど、まとまった量のワインを運ぶのは本当に大変なんだから。

 「苦労はしても、お客さんみんなブルゴーニュ好きなんで、売れるでしょう」って訊いたら「昔のお客さんは昔の値段を知っているので買ってくれない」

 ブドウは毎年実がなるので、造り手は毎年ワインを造らなくてはならない。そして造ったものは売ってかなきゃならない。酒販店も不良在庫は困るので次々に売りさばく。だから、チャンスの女神が前髪しかないように、ワインも前髪しかないと思わなくてはいけません。買えるときに買っとかなきゃ、後では掴めない。

 昔のお客さん、終売後に同じものが簡単に手に入るとは思ってないでしょうが、昔の値段で出てるなんて期待しちゃ駄目ですよ。買いもしないのに往年の価格をいうなんて、死んだ子の歳を数えるようなもの。

 「じゃ、誰が買うの」って訊くと「外国の方です」との答え。ここでもインバウンドかと思いながら「中国人は元気なさそうだけど・・・」というと、タイ人とのこと。意外でした。

 GDPではポスト中国はインドかもしれませんが、暫くは、ワイン消費のポスト中国はタイ、ベトナムといったところなんでしょうか? そしてその後バングラディッシュとかインドネシア? 我が国はずっと蚊帳の外ですけど。

 この後、お店に行った会の仲間と飲むのはそんなだいそれたワインじゃなくていいので(古いワインを買う気もないし)こなれた値段のワインを薦めてもらいました。新しく仕入れたものだそうです。Kさん、「ワインもう買わない」といってたけど、買ってるじゃん。そのセリフ、そのまま自分に帰ってきそうだけど。

第99回 STWワイン会

2024-08-11 13:03:08 | 日々程々
NV CA'DEL BOSCO CUVEE PRESTIGE 46A. EDIZIONE FRANCIACORTA
NV SOFIA BRUT ROSE MONTEREY COUNTY
96 ROBERT BIALE ZIN. PROPRIETOR SERIES ALDO'S VINEYARD NAPA VALLEY
86 CASTELLO DEI RAMPOLLA SAMMARCO V.D.T. TOSCANO
NV BODEGAS OSBORNE OLOROSO BAILEN JEREZ・XERES

イタリア少々 百夜通いじゃないけれど、TW(とりふじワイン)も少なくなったし、STW もういいか。



丸くなるな ー SNSから遠く離れて

2024-08-03 21:50:25 | 日々程々
 ブログにもこんなこと書いてましたが(今じゃ鉄瓶丸だけど、当時のハンドルネーム〈?〉はデュークでした。懐かしい)高校生の頃海賊放送に憧れてたことがあります。
https://blog.goo.ne.jp/shushi-torifuji/e/1772830eb18ab6df288406a7907ea36b
SNSが普及し始めた18年も前の記事です。

 当時、SNSによって誰もが合法的に海賊放送もどきができるようになったと思いました。以来、懲りもせずこのブログを続けてるんですが、私はいまだにパイレーツのスター(画像はスペインビールのスターです)にはなれず、すいません。

 で、なんですが、満足ってのは他人に知られちゃうと価値が薄まるって気が最近特にしてるんです。目垢がつくって感じかな。本来目垢は骨董品に用いられることばなんでしょうが、私は日々の生活スタイルや行動、衣食住に関連しても使いたいのです。

 少し前の記事に書いたように、私は心底しっくりくるというか、自分が「これだ!」と思えるものになかなか出会うことがないので、日々の生活で満足したという実感があまりありません。それでも大抵のものは許容範囲なので「これでいいや」って生活をずっとして来たんです。昔のようなワインなんてもう造ってないんだから、自分で取っておいたワインを飲むのでなければ何でもいいや、ってようにね(誰かが持っていた保管状態もわからない古いワインを買うなんてことはしたくないけど、だから飲まないって選択肢はないので)

 でもまあ歳もとったし、中途半端、適当なまま死ぬのもなんだから、納得できる満足できる生活を心がけようと思い始めたわけです。何もかもに満足するなんて到底無理だから、ほんの僅かでもいいからってね。

 赤の他人が決めた星の数や得点に振り回されず、自分が美味しいと思うもの食べ飲み、気に入ったものに巡り会えたら可能な限りゲットする。自分にとって大切なこと以外は切り捨てて、老い先短い時間をその大切なことに注力する。芸術のみならず重大なことも自分に従う、と。結局自己満足に過ぎないんだけど、いいじゃないですか。自己満足かどうかなんて私にとって大切なことじゃないんだから。

 幸いにもインターネットの時代です。美味しいもの、気に入りそうなものの情報には事欠きません(実際は、私の好むものはマイナーでニッチ、情報もそんなにないんですけど) そしてそういった生活を実践してみると、実に満足感があります。ほら、丁寧な生活、リア充です。

 もちろんネットにはガセネタ、トンデモサイトはいっぱいあります。ほとんどかもしれません。ただ私が知りたいのは、飲食店ならどの店が美味しいかではなく、どんな料理をいくらで出しているか、どんな雰囲気なのかであり、ものであれば品質や性能、価格ではなく、どこで手に入るかなんで、サイトの意見は読まないんです。だって、それはあなたの意見でしょ。

 でもSNSで発信してる人たちは、いまだに、ウケ映え推しをまとったご自分の意見ばっかりです。こんな服着ました、こんなの持ってます、こんなの食べました、こんなワイン飲みました、こんなとこ行きました,こんなことしました等々、いいの悪いのああだこうだ、と。

 それにどう対応するかは受け手の自由なんで、それは構わないんですが、発信してる人たちは承認欲求と金銭収入のために好感、反響を優先し、「所詮は自分の意見、自己満足をアップしてる」という認識を忘れ、結果であるアクセス数やフォロワー数を増やすこと、増えたことに満足しいるように思えてならないのです。おそらく彼らは投稿のもとになった本来の満足感が薄まることに無頓着なんでしょう。目垢が付くのを回避するより、箔が付くのを喜んでいます。私とは全く逆の人たちです。

 昔私がやりたかった海賊放送は、自分のいいたいことをただいうだけのものでした。インタラクティヴなんてとんでもない。リスナーの反応は期待せず、一方的な情報の垂れ流しをしたかったのです。賛同より自己主張。聞きたくない人は聞かなきゃいいと思ってたんです。今のユーチューバー、インフルエンサーと称される人たちに「垂れ流し」の自覚はあるのでしょうか。ソーシャルネットワークだから一方通行では成り立たないのはわかるけど、でもねぇ・・・

 でも、そんなことも、もうどうでもよくなりました。私はひとりほくそ笑みながら、お気に入りの生活スタイルや行動、衣食住を追求するという密かな愉しみに浸りたいのです。SNSの門戸を閉じ、好きなものやことに溢れた中庭で、のんびりと満ち足りた余生を送りたいのです。
 

第98回 STWワイン会

2024-07-15 13:35:29 | 日々程々
18 NICOLAS FEUILLATTE BLANC DE BLANCS CHAMPAGNE
NV FORK & SPOON BRUT EDEN VALLEY
95 ANDERSON'S CONN VALLEY VINEYARDS C.S. ESTATE BOTTLED NAPA VALLEY
92 JARVIS C.S. ESTATE GROWN CAVE FERMENTED NAPA VALLEY
84 ROBERT KEENAN C.S. NAPA VALLEY

ナパヴァレーのカベルネ特集でした。

西日庵でM✕✕8 さんと飲みました。

2024-07-02 20:52:02 | 日々程々
 画像は彼の持ってきたワインです。「どう?」って訊かれたんですが、どう答えていいか迷いました。仕方なく「ピノブランなの?」っていいましたが、アリゴテだそうです。

 最近、心から美味しいと感激するワインに出会うことが全くなくなり、ワインに多大な期待をしなくなりました。昔は年に最低でも1本、数本という年もあったんですけどね。だから美味しいとも、不味いともいえなくて。

 未だに感激するワインを探し求めている人が羨ましい。仕事を辞めて試飲会に行かず、いろんなワインを試さず、数百円の安いワインばっかり飲んでるせいかもしれません。でも、たまに高いワインを飲んでも同じです。

 食べ物もそうです。昔から私は、みんながいうほど美味しいもの、自分で本当に美味しいと思えるものに出会ったことがあまりありません。反面、いわれるほど不味いと思うものに出会ったこともないんです。みなさんはすぐ美味しい、不味いといいますけど、私はワインも食べ物も、なんでもそこそこは美味しいのです。幸せなのか、不幸なのか、味盲なのか。

 だから美味しいと評判のお店に行くより、自分の好みに合った味のお店に行きたいと思っています。

 さらにそれは味覚に限りません。好き嫌いは激しいのに許容範囲は広いのです。琴線に触れるものはほとんどないので、ピンポイントでヒットしなければ何でもよくなっちゃう。世間でいわれてるほど、ひどいと感じるものはそうありませんからね。鈍感でしょうか。無節操でしょうか。諦観なんでしょうか。

 


第97回 STWワイン会

2024-06-10 00:16:30 | 日々程々
今回は持ち寄りワイン会。

西日庵に時計を掛けました。

2024-06-06 20:39:33 | 日々程々
 修理ができてきた時計を、今日、壁に掛けました。
 石膏ボードの壁なんで重錘式の重さに耐えるよう下地づくりを頑張りました。ケースのガラス戸を閉めると思ったより静かです。時報の音はうるさいけどね。

 そして今まで使っていた壁の電波時計をはずしました。どんどんアナログ、曖昧模糊に回帰していく毎日。老人はいいね!

夢幻の如くなり、か。

2024-05-28 08:53:52 | 日々程々
    

 
ワインを飲むってのが、なんか、寿命を縮めているように感じられる近頃。
飲まなきゃいいんだろうけど、それもね。