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Book Review No.338「白夜行」

2010-12-05 | 読書
東野圭吾 著(集英社)

<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆
難易度:☆☆☆

凄まじいペースで著作を量産している東野圭吾だが、代表作と言うと「手紙」、「秘密」そしてこの「白夜行」ではないか?
手にとって、文庫本だというのにその分厚さにまず驚かされる。

しかし、分厚く長大な物語にもかかわらず、全く読者を飽きさせることのないストーリー展開はさすがの一言に尽きる。
主人公の主観的な心情が語られることがないというのは、例のないパターンではないだろうか?
他の東野作品にも共通することだが、ラストはハッピーエンドでないことはもちろん、必ずしもすべてが明らかにされず、読者の想像にゆだねる・・・という傾向が特に強い。
「手紙」、「秘密」もそうだったが、読み終わった後数日は頭の中に余韻が離れない一冊だ。



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