日記帳

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Book Review No.347「ジャンプ」

2011-02-20 | 読書
佐藤正午 著(光文社文庫)

<評価>
感動度:☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆☆☆
難易度:☆☆☆

おもしろいかと言われれば非常におもしろい。ただ、感動したり共感したりするかと言われれば「う~ん・・・」となってしまう感じの一冊。
テンポの良い独特の文体に引き込まれて一気に読んでしまったが、主人公、ヒロインのいずれにも感情移入することができず、読後感は消化不良な感じが残った。
ネットでのレビュー等を見ても、評価がかなり割れているようだ。
ただ、文体としては筆力があると思うし、氏の作品は初めてだったのでまた別の著作も読んでみたいという期待は持った。


Book Review No.346「テルちゃん」

2011-02-12 | 読書
玄侑宗久 著(新潮文庫)

<評価>
感動度:☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆☆☆
難易度:☆☆

フィリピンから嫁いで来た若い花嫁の物語・・・という構図はわりとよくありそうな気がするが、僧籍にある著者というフィルターを通すとこういう話になるのか、と思う一冊。
登場人物がいい人ばかりというのが若干引っかかるところではあるが、邪心なく読めば心洗われます。


Book Review No.345「輝く夜」

2011-02-12 | 読書
百瀬尚樹 著(講談社文庫)

<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆

クリスマスをテーマに描いた5編の短編集。
とにかく重い「永遠のゼロ」に比べると、同じ作者とは思えないぐらいに気軽に読むことができる。
私は基本的に読後感が爽やかな小説を好むので、この5編はいずれに非常に好み。
必ずしもハッピーエンドというわけではないが、読者に希望を持たせる終わり方をするのがとてもよかった。