日記帳

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Book Review No.348~358

2011-04-29 | 読書
「森の中の海」(上下)宮本輝 光文社文庫 ☆☆
「鬼龍院花子の生涯」宮尾登美子 文春文庫 ☆☆☆☆
「父親のすすめ」日垣隆 文春新書 ☆☆☆
「片想い」東野圭吾 文春文庫 ☆☆☆☆☆
「戦前昭和の世界1926-1945」井上寿一 講談社現代新書 ☆☆☆
「死にゆく妻との旅路」清水久典 新潮文庫 ☆☆☆☆
「さよならドビュッシー」中山七里 ☆☆☆
「相続はおそろしい」平林亮子 幻冬社新書 ☆☆☆☆
「嘘をもうひとつだけ」東野圭吾 講談社文庫 ☆☆☆
「人は、永遠に輝く星にはなれない」小学館文庫 ☆☆☆☆

色々と忙しくてBook Reveiwが更新できなかったけど、通勤列車でストックだけは増えているのでまとめて更新・・・。

ここしばらくで読んだ中で、最も印象的だったのは「片想い」。
東野圭吾の長編は、どれも明確なテーマがあっておもしろい。
本作は性同一性障害を扱った作品だが、発表は11年前の2000年。
この問題がほとんど注目を浴びていなかった時代にこれだけのものが書ける慧眼はさすがである。

一方、贔屓の宮本輝の文庫新刊はちょっと期待外れ。
登場人物が多すぎて、エピソードが拡散しすぎた感じがする。
もうちょっと主題を絞ったほうが良かったのではないか。

宮尾登美子も印象的な作品が多い。
「鬼龍院花子の生涯」は夏目雅子が主演で映画化されたことでも有名だが、主人公じゃない人の名前が題名になっているという時点でまず珍しい。
「女の一生もの」を書かせると、氏の右に出る者はいないと思われる。