ジョン・ウー監督、映画「太平輪The Crossing」の公開まで
「赤壁」戦記2007
走る武(17)~「恋する惑星」
原点、青春の傷み
たくさんの人が王家衛にあこがれ、影響を受け、そしてその後の金城くんが出演した映画やドラマであんなに「走る」きっかけとなった「走り」がこの恋する惑星の中にあります。
「恋する惑星」で、金城くんの「走り」の中で一番有名なシーンはやはり映画の冒頭。。。。このシーンではないでしょうか。

↑たしかTIME誌の選ぶ「映画100選」のなかでもこの画像が使われていましたから。
独特の疾走感のあるカメラ使い、『その時 彼女との距離は0.1ミリ 57時間後僕は彼女に恋をした』という有名なモノローグ。
でも私は好きな「走り」は、やはり前半のおしまい近くの「雨のグランドの疾走」です。
ホテルで歯磨きをして。。。

「本当に寝てしまった」

「夜が明けるときが帰る時だ」←もっオォ、どうしてこんな当たり前のセリフがカッコイイの~~

「美人にはきれいな靴が似合う」←このころの武にはこのセリフの意味はわかるまい!

その金髪美人はちゃんと眼が覚めて、見ていたんですね。

ここでも武のさく越え一回。

雷が鳴って、雨音がします。

苦しくて、必死で、思いっきり長いストライドでカモシカのように、腕は思いっきり振って走ります。

「朝6時に生まれた」



「あと2分で25歳になる」←武は21歳。



「僕は 四半世紀を生きたわけだ」


「この歴史的な瞬間に僕は走りーーー」

「余分な水分を発散させた」

「僕は球場にポケベルを残した」←1994年はポケベルの時代でした。



「もうかけてくる女はいないから」←こう考えるところが青春なんだわ~~~




↑背中に泥のハネがたくさん見えますね~


立ち去る武の後ろからポケベルの音。


「伝言は」

「一万年愛す」

「702号室の女性が”おめでとう”と」

「1994年の誕生日に」

「あの女がおめでとうと」

「彼女は忘れえぬ人となった」


「この“記憶の缶詰”に期限がないといい」←みんなが真似をした超有名なセリフ。


↑針金のフェンスの向こうで見えにくいけれど、武、笑っています。はじめて嬉しそうな笑顔。
「あっても一万年ならいいが」

ロマンチックの極致の性格、独りよがりで滑稽で、だから余計に痛みを感じさせる特別な青春、ましてやそれを金城くんが演じているのだから


この時もう髪の毛も、もみあげも短くなっていますね~

さて、このグランドの雨に付いて王家衛監督はこんな風にインタビューに答えています。
インタビュワー「ところでフランキーが音楽をつけた金城武のグラウンドを走る場面は雨が降っていますね。あれは意図的に降らせたものなのでしょうか。」
ウォン・カーワイ「あれは偶然降ったんだ。映画作りには幸運が必要なのさ。その点で『恋する惑星』は本当に幸運に恵まれた映画だった。」
そのフランキー・チャンは「恋する惑星」の音楽にクレジットされている人ですが、その起用についてもエピソードがあります。
インタビュワー「この前、彼(フランキー)ともちょっと立ち話をする機会があったのですが、『恋する惑星』の音楽はえらい唐突に頼まれたとぼやいてましたよ」
ウォン・カーワイ「スタジオ録音美の72時間前に依頼した。」
インタビュワー「なんでまたそんなに急に?」
ウォン・カーワイ「だってほとんどの音楽は僕がすでに決めてたわけだからね。もう映画は充分音楽で埋め尽くされてた。あとはブリジット・リンと金城武のホテルでの場面と、武は走るところぐらいしか新たに作曲する必要はないんだから、72時間あれば大丈夫だったのさ」
さて、二人が話している「ホテルと走る場面の音楽」、覚えていますか。
「恋する惑星」サントラ@アマゾン
視聴できます~~5番目の「汗、雨、涙」という題名の曲。聞いたとたんに思い出します。
「恋する惑星」から始まって、「天使の涙」「世界の涯てに」「パラダイス!」「ダウンタウンシャドー」そして「不夜城」と続く一連の映画こそ、大大大好きな金城映画なんです。
たくさんの人が王家衛にあこがれ、影響を受け、そしてその後の金城くんが出演した映画やドラマであんなに「走る」きっかけとなった「走り」がこの恋する惑星の中にあります。
「恋する惑星」で、金城くんの「走り」の中で一番有名なシーンはやはり映画の冒頭。。。。このシーンではないでしょうか。

↑たしかTIME誌の選ぶ「映画100選」のなかでもこの画像が使われていましたから。
独特の疾走感のあるカメラ使い、『その時 彼女との距離は0.1ミリ 57時間後僕は彼女に恋をした』という有名なモノローグ。
でも私は好きな「走り」は、やはり前半のおしまい近くの「雨のグランドの疾走」です。
ホテルで歯磨きをして。。。

「本当に寝てしまった」

「夜が明けるときが帰る時だ」←もっオォ、どうしてこんな当たり前のセリフがカッコイイの~~

「美人にはきれいな靴が似合う」←このころの武にはこのセリフの意味はわかるまい!

その金髪美人はちゃんと眼が覚めて、見ていたんですね。

ここでも武のさく越え一回。

雷が鳴って、雨音がします。

苦しくて、必死で、思いっきり長いストライドでカモシカのように、腕は思いっきり振って走ります。

「朝6時に生まれた」



「あと2分で25歳になる」←武は21歳。



「僕は 四半世紀を生きたわけだ」


「この歴史的な瞬間に僕は走りーーー」

「余分な水分を発散させた」

「僕は球場にポケベルを残した」←1994年はポケベルの時代でした。



「もうかけてくる女はいないから」←こう考えるところが青春なんだわ~~~




↑背中に泥のハネがたくさん見えますね~


立ち去る武の後ろからポケベルの音。


「伝言は」

「一万年愛す」

「702号室の女性が”おめでとう”と」

「1994年の誕生日に」

「あの女がおめでとうと」

「彼女は忘れえぬ人となった」


「この“記憶の缶詰”に期限がないといい」←みんなが真似をした超有名なセリフ。


↑針金のフェンスの向こうで見えにくいけれど、武、笑っています。はじめて嬉しそうな笑顔。
「あっても一万年ならいいが」

ロマンチックの極致の性格、独りよがりで滑稽で、だから余計に痛みを感じさせる特別な青春、ましてやそれを金城くんが演じているのだから



この時もう髪の毛も、もみあげも短くなっていますね~

さて、このグランドの雨に付いて王家衛監督はこんな風にインタビューに答えています。
インタビュワー「ところでフランキーが音楽をつけた金城武のグラウンドを走る場面は雨が降っていますね。あれは意図的に降らせたものなのでしょうか。」
ウォン・カーワイ「あれは偶然降ったんだ。映画作りには幸運が必要なのさ。その点で『恋する惑星』は本当に幸運に恵まれた映画だった。」
そのフランキー・チャンは「恋する惑星」の音楽にクレジットされている人ですが、その起用についてもエピソードがあります。
インタビュワー「この前、彼(フランキー)ともちょっと立ち話をする機会があったのですが、『恋する惑星』の音楽はえらい唐突に頼まれたとぼやいてましたよ」
ウォン・カーワイ「スタジオ録音美の72時間前に依頼した。」
インタビュワー「なんでまたそんなに急に?」
ウォン・カーワイ「だってほとんどの音楽は僕がすでに決めてたわけだからね。もう映画は充分音楽で埋め尽くされてた。あとはブリジット・リンと金城武のホテルでの場面と、武は走るところぐらいしか新たに作曲する必要はないんだから、72時間あれば大丈夫だったのさ」
さて、二人が話している「ホテルと走る場面の音楽」、覚えていますか。
「恋する惑星」サントラ@アマゾン
視聴できます~~5番目の「汗、雨、涙」という題名の曲。聞いたとたんに思い出します。
「恋する惑星」から始まって、「天使の涙」「世界の涯てに」「パラダイス!」「ダウンタウンシャドー」そして「不夜城」と続く一連の映画こそ、大大大好きな金城映画なんです。
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