わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

朝日新聞の慰安婦報道の功罪

2013-11-30 | 時の話題
 産経新聞の政治部編集委員による【阿比留瑠比の極言御免】というコラムで、慰安婦報道に関する面白い論説が発表されています。今年11月7日に掲載されたのでは、「ニュース」ではなく、4週間以上も前のものなのですが、私は今日初めてまとめサイトで読みました。とても興味深い内容であり、自分用のメモとしても残しておきたいので、ここに全文を引用しておきます:

 日本の官憲が女性を強制連行して慰安婦としたという虚構を世界に広めた「主犯」は平成5年8月の河野談話だが、その「従犯」とも「共犯」ともいえるのが朝日新聞である。今月1日付の読売新聞は政治面の記事でこう書いている。「日韓両国間の外交問題になったのは、1992(平成4)年の朝日新聞の報道が発端だ。旧日本軍に関し、『主として朝鮮人女性を挺(てい)身(しん)隊の名で強制連行した』などと事実関係を誤って報じた」
 読売は5月14日付紙面でも朝日について「戦時勤労動員制度の『女子挺身隊』を“慰安婦狩り”と誤って報じた」と指摘しているが、これは4年1月11日付の朝日の1面トップ記事「慰安所軍関与示す資料」を指すとみられる。この記事は、明確な根拠は示さないまま慰安婦について「多くは朝鮮人女性」「人数は8万とも20万ともいわれる」などとも記している。現代史家の秦郁彦氏の推計では、慰安婦の総数は2万~2万数千人で、そのうち日本人が4割(朝鮮人は2割程度)を占めていたにもかかわらずだ。
 さらに朝日は、吉田清治氏という「職業的詐話師」(秦氏)による「韓国・済州島で女性を強制連行した」との証言を確認も検証もしないまま信じ、繰り返し報じてきた。吉田証言は後に、秦氏の現地調査や地元紙の済州新聞の報道で、完全に「作り話」だったことが判明した。ところが、「ひと」欄(昭和58年11月10日付)で「朝鮮人を強制連行した謝罪碑を建てる」と取り上げたり、1面コラム「窓」(平成4年1月23日付)で「吉田氏は腹がすわっている」と持ち上げたりしてきた朝日は、過去記事を訂正しようとしない。一方、朝日の後を追うように毎日新聞や赤旗など他紙やテレビも吉田証言を報じたため、吉田氏の嘘は世界にも広まっていった。韓国政府が4年7月にまとめた「日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告」や、国連人権委員会に提出され、慰安婦を「性奴隷」と認定した8年の「クマラスワミ報告」も吉田証言を引用している。朝日をはじめとする日本のメディアの報道が、吉田証言にお墨付きを与えた結果でもあろう。
 それでも朝日は責任を認めず、9年3月31日付の慰安婦特集記事では吉田証言に関して、次のように報じている。
 「朝日新聞などいくつかのメディアに登場したが、間もなく、この証言を疑問視する声が上がった」
 朝日の前主筆、若宮啓文氏は今年9月に出版した著書で、名指しはしていないものの吉田証言について振り返っている。「朝日新聞もこれ(慰安婦問題)を熱心に報じた時期があった。中には力ずくの『慰安婦狩り』を実際に行ったという日本の元軍人の話を信じて、確認のとれぬまま記事にするような勇み足もあった」
 勇み足とは「やりすぎの失敗」を意味する。失敗と分かっているなら潔くそれを紙面で認め、世界でいわれなき批判を浴びている国民に謝罪すべきではないか。
(太赤字部分は私が指定したものであり、原文にはありません)
 この論説は今日時点では、産経新聞のウェブサイトから読むことが出来ます。

 この吉田清治氏は、ウィキペディアによれば元日本陸軍軍人であり、最初に慰安婦=性奴隷であると最初に主張した人物であると目されているそうです。朝日新聞は、実際に陸軍に所属していた人物の弁であるからと、彼の主張を信じて新聞に掲載したのでしょうが、後から、彼の著作中の告白証言が捜索であったことが判明して、本人もそれを認めたそうですが… いかし、時既に遅く、今に至る混乱を巻き起こした。河野、この吉田清治なる人物、朝日新聞は国益を著しく損じた罪により訴えられてもいいんじゃないかねぇ。

 同様に、現代史家の秦郁彦氏の調査結果が実際にどれだけ信用のおけるかどうかも私には判断しかねますが、その多くの著作の中に、証拠となる資料なんかも掲載されてるのかな?だとすれば、もっとマスコミにどんどんそんな資料を公開していって欲しい。朝日新聞もせめてもの罪滅ぼしに、英語サイトも含めて、真実を積極的に発信すべき。

 私の学齢期であった3-40年前には、朝日新聞を読むことを学校から奨励され、高校時代には受験のために朝日新聞の論説である天声人語を読むべしと指定されたものでした。長年、産経新聞を愛読していた亡父は嫌がりましたが、学校からの指定ということで、2年ほど朝日新聞を購読していました。当時から、天声人語では繰返し自虐的歴史観を主張しており、十代の私などはすっかり信じこんで、日本人は悪者感を植え付けられたものです。一方、亡父はそういった論説を読んだり、生意気に日本悪者説を振りかざす娘に大いにムカついておりました。お父ちゃん、そないに腹立つんやったら別に見んかったらええやん…なんだけど、卓上にあるとつい読んでしまうらしいw

 あの時代の、学校(教師)や新聞、テレビから受ける限られた情報の影響は今とは比べ物になりません。今は、インターネットを通して膨大な情報が世界中を行きかい、そんな情報源の豊富さたるやも、私が重大だった頃とは比べるのも馬鹿らしいほど。愛国心から慰安婦問題の真実を探り、拡散しようとする人たちが、一方的に「ネトウヨ」扱いされているのに遭遇することもありますが、若い人たちが洗脳されずに真実を見つけようとする姿勢を、私は応援したいと思います。既に朝日の「勇み足」やらとか、河野みたいな売国者とか、吉田のウソとかで大きなダメージを受けはしましたが、ここで放置せず、真実を世界中に発信し、うそを凌駕していく努力が必要だと思います。
 


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