正に秋晴れ、美しい日。思わず、私の住む小さな町から1時間ちょっと南へ行った、シンシナティへと車を走らせました。目当ては、市内にあるタフツ美術館(Taft's Museum of Art)と、シンシナティ美術館(Cincinnati Art Museum)。タフツはかつての豪邸をギャラリーにした、私好みのこじんまりした個人所有美術館。日曜日は入館料が無料です。ここのカフェでブランチを頂いてから、美術館を楽しみました。美術館のカフェやギフトショップは外れがないと思う。とても気持ちのいいお天気だったので屋外で美味しいワインとキッシュを満喫!今日は、午後遅くになってから、フリーのジャズ・コンサートが予定されていたのですが、シンシナティ美術館へも行きたかったので、そちらへ移動。
シンシナティ美術館の目玉は、今、貸与展覧中のグラント・ウッドによる超有名な作品、「American Gothic」 です。普段はシカゴ美術館にあるのですが、今回、シンシナティ美術館の持つ、もう一つのウッドの代表作、「Daughters of Revolution」 と並べて展示されているのです。これは、今も活動している、DAR(Daughters of Revolution:独立戦争で戦った祖先を持つ女性たちによる、私ラ由緒正しきアメリカ人!な気取った奥様方の集団。わにおの母上も当然、メンバーである。うげ)女性たちを描いたものですが、後ろにかかっている「ハドソン川を渡るワシントン将軍」はドイツ製の銅版画だし。そのワシントンが大統領時代に使っていた食器は、ここで白髪女性が気取って持っているティーカップのパターンなんだけど、これが中華風という、なんとも皮肉な絵なのですね。
で、「アメリガン・ゴシック」なのですが、よく目にする絵だし、一度観たら忘れられない強烈なインパクトの有る絵だけど、一体どこがそんなにいいのか、私的に全く謎なこの作品。当に中西部のトウモロコシ畑のど真ん中で、実物にお目にかかれば、その良さが伝わるか?と、確かめに行ったのです。一室だけの展示に、特別料金5ドルを支払い、実物を目前にした感想は、「案外、小さい…」
この絵もまた、発表直後には、真面目で素朴なアメリカの農民をバカにしておる!と、散々叩かれたそう。だいたい、上のDAR絵が皮肉っぽいし、前科ありますものね。でも、ウッドは、「中西部の気高い清教徒の倫理的価値観と美徳を典型的に示した」(って、説明書きが言ってた)らしい。モデルの女性はウッドの行かず後家未婚の妹さん、男性はご近所の歯医者さんで、先ず、背後に描かれた家を見たウッドがインスピレーションを得て、妹と歯医者さんにポーズを付けてもらったんだって。衣装はシアーズで注文した、とまで、説明されてた。たまたま、いい素材を見つけたんで書いてみた、という絵ではなく、完全にセットアップされた作品だったのです。
この絵が有名な要因の一つは、とにかく、パロディーのネタにされていること。ネタの二大巨頭の一つは、都会に暮らす人々の孤独を描いたエドワード・ホッパーの「NightHawks」 で、もう一つがこの、対照的にアメリカ中西部の田舎に暮らす農民を描いた「アメリカン・ゴシック」と言っていいのでは?本物の方は馴染み無くても、アメリカン・ゴシックのコンビが他の人になってたり、ナイトホークスでカフェに座ってるのが、ジミー・ディーン、マリリン・モンロー、ハンフリー・ボガートになってたり、っていうのは、見たことありませんか?(なんだか、超見難いことになっていますが、小さい絵をクリックすると、もう少しだけ大きい画像に飛びます。サムネイル見て、あ、この絵ね、と、分っていただけたら、と、思ったんです…)
と、結局、なんだか良く解らないまま、せっかく来たので、シンシナティ美術館を探索。余り規模の大きな美術館ではないんで、私基準でじっくり見ても3時間弱でほどで周れちゃう。私的に美術館といえば、犬猫探しですが、今日も沢山のかわいい子たちに出会えたよ!そうそ、金曜日に、週末は美術館に行くって言ったら
と、いう会話がありました。だから、絵の中に犬や猫を探して写真に収めるのが趣味なんだけど。
タフツ内部、かつての正面玄関。お家拝見も一緒に楽しめるのが好き。金持ち、パネぇ!
日本のわんこ絵と、シンシナティ美術館本館前の大きなピノキオ像。いい天気だ~
可愛い犬猫がいっぱいいた!でも、お目当てのポインター絵は展示されてなかった…(TT)
本日のお気に入り
これは芸術作品なので触らないで下さい、と、書いてあります。
これって単に注意書き?それとも実は、この注意書き込みで作品???
正直、後者であって欲しい気がする
シンシナティ美術館の目玉は、今、貸与展覧中のグラント・ウッドによる超有名な作品、「American Gothic」 です。普段はシカゴ美術館にあるのですが、今回、シンシナティ美術館の持つ、もう一つのウッドの代表作、「Daughters of Revolution」 と並べて展示されているのです。これは、今も活動している、DAR(Daughters of Revolution:独立戦争で戦った祖先を持つ女性たちによる、私ラ由緒正しきアメリカ人!な気取った奥様方の集団。わにおの母上も当然、メンバーである。うげ)女性たちを描いたものですが、後ろにかかっている「ハドソン川を渡るワシントン将軍」はドイツ製の銅版画だし。そのワシントンが大統領時代に使っていた食器は、ここで白髪女性が気取って持っているティーカップのパターンなんだけど、これが中華風という、なんとも皮肉な絵なのですね。
で、「アメリガン・ゴシック」なのですが、よく目にする絵だし、一度観たら忘れられない強烈なインパクトの有る絵だけど、一体どこがそんなにいいのか、私的に全く謎なこの作品。当に中西部のトウモロコシ畑のど真ん中で、実物にお目にかかれば、その良さが伝わるか?と、確かめに行ったのです。一室だけの展示に、特別料金5ドルを支払い、実物を目前にした感想は、「案外、小さい…」
この絵もまた、発表直後には、真面目で素朴なアメリカの農民をバカにしておる!と、散々叩かれたそう。だいたい、上のDAR絵が皮肉っぽいし、前科ありますものね。でも、ウッドは、「中西部の気高い清教徒の倫理的価値観と美徳を典型的に示した」(って、説明書きが言ってた)らしい。モデルの女性はウッドの
この絵が有名な要因の一つは、とにかく、パロディーのネタにされていること。ネタの二大巨頭の一つは、都会に暮らす人々の孤独を描いたエドワード・ホッパーの「NightHawks」 で、もう一つがこの、対照的にアメリカ中西部の田舎に暮らす農民を描いた「アメリカン・ゴシック」と言っていいのでは?本物の方は馴染み無くても、アメリカン・ゴシックのコンビが他の人になってたり、ナイトホークスでカフェに座ってるのが、ジミー・ディーン、マリリン・モンロー、ハンフリー・ボガートになってたり、っていうのは、見たことありませんか?(なんだか、超見難いことになっていますが、小さい絵をクリックすると、もう少しだけ大きい画像に飛びます。サムネイル見て、あ、この絵ね、と、分っていただけたら、と、思ったんです…)
と、結局、なんだか良く解らないまま、せっかく来たので、シンシナティ美術館を探索。余り規模の大きな美術館ではないんで、私基準でじっくり見ても3時間弱でほどで周れちゃう。私的に美術館といえば、犬猫探しですが、今日も沢山のかわいい子たちに出会えたよ!そうそ、金曜日に、週末は美術館に行くって言ったら
知人 「良いご趣味ですね。どんな絵がお好きですか?」
わに 「主に犬猫ですね」
知人 「は?」
わに 「ですから、犬や猫の絵を観るのが好きです」
知人 「はぁ??なんていうか、わにさんって、底の知れない人ですねぇ」
わに 「奥行きが深いというより、底は浅いけどヘドロで見えない、みたいな?」
知人 「ええ、まぁ、その… ははは」
わに 「ははは… orz」
わに 「主に犬猫ですね」
知人 「は?」
わに 「ですから、犬や猫の絵を観るのが好きです」
知人 「はぁ??なんていうか、わにさんって、底の知れない人ですねぇ」
わに 「奥行きが深いというより、底は浅いけどヘドロで見えない、みたいな?」
知人 「ええ、まぁ、その… ははは」
わに 「ははは… orz」
と、いう会話がありました。だから、絵の中に犬や猫を探して写真に収めるのが趣味なんだけど。
タフツ内部、かつての正面玄関。お家拝見も一緒に楽しめるのが好き。金持ち、パネぇ!
日本のわんこ絵と、シンシナティ美術館本館前の大きなピノキオ像。いい天気だ~
可愛い犬猫がいっぱいいた!でも、お目当てのポインター絵は展示されてなかった…(TT)
本日のお気に入り
これは芸術作品なので触らないで下さい、と、書いてあります。
これって単に注意書き?それとも実は、この注意書き込みで作品???
正直、後者であって欲しい気がする