わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

この先、崖あり

2012-11-30 | アメリカのニュース

 師走目前~!街に氾濫するクリスマスソングを聞くと、私もパニックになって走り回ったり、焦りたくったりしていますが(←特に理由はない)、焦っているのは個人だけではなく、アメリカ議会も、だと思いたい。なぜなら、今年の終わりのカウントダウンとともに、史上初の債務不履行(デフォルト)の危機が迫っているから。アメリカでは、国家の抱える借金に限度額があるのですが、金融危機の折、支出が多すぎて国債利払いや償還資金といった利子が支払えず、もし議会が上限引上げを承認しなければ、夜逃げする場所もなければ、遊郭に売払う娘もいないアメリカさんちは一家心中、じゃなくてデフォルトになっちゃうんですな。ちなみに現在の法定債務上限額は16兆4千億ドル(約1、350京350兆円)。確かにでかい借金だわ~

 で、デフォルトなれば、お医者さんはメディケアの払戻しがもらえないんで、もう貧乏人診るの止めゆ!になっちゃうし、失業保険は打切りだし、連邦税は自動的に上がるし、小ブッシュ減税は維持できないんで収入税ももれなく上がるし、軍事費は削減されて、米国最大の雇用主である軍隊が兵隊さんを大量に切って失業増えるし、福祉プログラムはカットされるし…で、やっぱ、一家心中じゃん、てことになってしまうのです。今までにも、何度も、オバマ大統領は議会の承認を得て、モンダイの借金上限を引き上げてきたので、どうせ今回もオレオレ詐欺ならぬ超える超える詐欺で、結局は回避しちゃうんじゃないの、という見方が多勢だとはいえ、もう崖から飛び降りちゃえー!という一派も実は存在するのです、議会内に

 政府は小さいほうがいいけど、自分の資産は大きいままにしておきたい共和党の皆さんは、歳出削減を約束したら上限引き上げに同意してやるってスタンスです。まー、もう少しだけ貸したげるけど、その代わり浪費は辞めるって約束しなさい、ってのは、真当に聞こえるけど、共和党が言う「歳出」ってのは、主に社会保障への支出のこと。ここでの社会保障は、ベンツに乗った生活保護受給者がいるような日本の場合とは違って、国全体の教育費や厚生費がターゲット。日本では、学校で生徒全員に予防接種とか歯の検査があり、公園では年に一度、保健所が狂犬病の注射をしてくれる。国民全員が医療保険を有し、病気になったら医者に診てもらえる。アメリカじゃ、夢の様な話です。社会保障支出削減=貧乏人は死んでください、みたいなもんです。

 貧乏人だけじゃない。例えば、麻薬中毒者の多いアメリカ都市部では、彼らを療養するお金がなければ、ムリヤリ「退院」させちゃわねばならない。結果、LAの街中なんて、アブナイ人たちが喚いてるのが普通の光景になってます。1年間の就学日は毎年ジリ減だし、お金のかかる警察官の消防員は人員削減。国がどんどん、物騒になっていく。ここに、PTSDを抱えたままに除隊させられ、新しい仕事を見つけるのに苦労しているイラク、アフガン返りの兵士が加わる。また、ジョン・ランボー氏が、一席ぶたねばならない状況になりかねない。

 国全体で失業率は未だ8%を超えているし、経済成長はぱっと見は水平だけど、よーく見ると右上がりかな~、なんて状態なのに、上限引き上げに反対するなんて、どう考えても正気の沙汰じゃない、と、普通なら思いそうなものですが、先の選挙を思い返しても、その私なんぞが思う「普通」が、全く普通には思えない人が、国の半分近くいるらしいのがアメリカ。税金は全く上げないよ!なんて公約して当選した共和党議員も少なくはないんです。そりゃ私だって、税金が上がったら超困るけど、この国の赤字がとんでもないことも知ってるし、だーかーらっ!我々、貧乏人の収入税はそのままで、金持ちトップ2%から分捕れよ!と、他力本願しとるわけです。数日前にも書いたけど、大半の従業員を時給8ドルで働かせてる会社のCEOが、ボーナスだけで数億円を貰う国ですから、ちったぁ所得の均等化に努めてもいいと思うのよ、私は。

 共和党は、富裕層向け税率を上げたら、小規模企業のオーナーが大きな打撃を受けて景気が停滞するといいます。TVのコマーシャルでも、私達はもう生活できなくなるわ、と初老の夫婦が心配してるところを映しだしたりしてね。あのね、心配してる多くの皆さん、あんたら自意識過剰だっつーの。あんたら、自分で思ってるほど金持ちじゃないっつーの。麻薬でも扱ってない限り、ちっこい町工場やらお店やら持ってるだけで、所得が全米トップ2%にはならんって。富裕層増税対象ってのは、トップ・アスリーツ、人気俳優や監督、整形外科医、有名人向け弁護士、ヘッジファンド・マネジャー、ウォール街のエグゼクティブ等々を言うんだわ。ロムニーみたいに豪邸5件持ってます~ってなレベルになってから、自分の税率心配しやがれ、ってんです。


 NPOに勤務のわにおくんは、毎年、貧困層地域の一年生に本やぬいぐるみ、歯ブラシ等の生活用品、そして文房具を詰めたバックパックをプレゼントする、オペレーション・テディーベアという慈善事業の責任者をやってますが、パックを貰っても、何の感情も示さない子供が多いそう。自分がこんなに新品だらけのプレゼントを貰えるとは全く思ってないので、「はぁ、これは学校の備品ですか。素晴らしいですね。僕もこんなのが使えたらいいなと思いますよ。ははは。でも、無理ですね。分かってますよ」ってな感じで、冷めた目でパックを眺めてるんだって。何度も「これは皆さんのものですよ、開けてもいいんですよ。お家に持ってかえって、ずっとキープしていてもいいんですよ」と説明されて、初めて叫び声を上げたり、泣き出したりと、教室中がパニック化しちゃうのが、毎年恒例なんだって。6歳やそこらの子供に、ここまで「貧しさ」が身にしみているのです。これは特殊なケースではありません。そういう子供たちがアメリカ中に、たくさんたくさん存在するのです。社会保障を削減で最も打撃を受けるのは、こんな子供たちとその家族です。共和党の皆さんは一度、この様子を見に来ればいいと思います。



そして私はデカい仕事を逃した。これで来月も家賃が払えると思ったのに…

アメリカ版人気命名トップ5

2012-11-29 | 日記
 国連総会が、パレスチナの国連でのオバザーバーとしての資格を「組織」から「ノンメンバー国家」に格上げする決議案が、賛成138国、反対はアメリカ、イスラエル等の9国、棄権はドイツ、イギリスを含む41国と、賛成多数で採択されました。おい、イギリス、誰のせいでこんな混乱が起きたんだ、この無責任野郎と罵ってやりたい気もしますが、ともかく今後、パレスチナは国連で国家としての扱われます。イスラエルとアメリカは、各国に反対するよう激しく働きかけていましたが、今や、世界の流れは、パレスティナを認める方向に向かっています。イスラエル、ピンチ!(笑いが止まらんわ)

 この事自体も快挙ですが、日本が賛成票を投じたのもブラボー、ハラショー、トレビアンなのです!よくぞ、やってくれた。そして、もう一つ明白になったのは、アメリカの威光は世界に通用しなくなったという事実。それどころか、この件でイスラエルの肩をもったことで、アラブ諸国の反発は必至です。ちょうど、故アラファト議長の遺体が、本当の死因を探るために掘り返されたばかり。中東の不死鳥の突然の死は、その直後にも疑われたけど、無理やり埋葬されちゃったのが、この語にいたって真相解明の動きとなったのも、もはや、アメリカとイスラエルのゴリ押しが世界に通用しなくなった証の一つでしょう。

 影響力を失いつつあるアメリカの外交の要、国務長官職を、ヒラリー・クリントン姐さんが今年いっぱいで辞任してしまうのも、痛手です。惜しい人材ではあるけれど、姐さんは長年に渡って、もう十分にこの国に貢献したものね。公認には色んな人の名前が噂されていますが、今のところ一番手は、スーザン・ライス国連大使でしょうか。オバマへの忠誠心は文句なし、それに加えて、きっぷのよさ、押しの強さで、こちらも「姐さん」と呼ぶにふさわしい女傑です。ちなみに、子ブッシュ時代の国務長官、コンドリーザ・ライスお姉さまとは、縁も縁もございません。私、子ブッシュはキライだけど、コンディお姉さまは大ファンです。


 も一つ、今日の楽しいニュース、今年度の米国の赤ちゃんの名前、トップ5。毎年、日本の赤ちゃんの名前を楽しみにしている私としては、アメリカでの人気名も無視できない。そして、妊婦向けウェブサイト、ベビーセンターが、2012年に自サイトで両親によって公開された新生児50万人の名前を元に作成したリストによりますと:
男の子が、エイデン(Aiden)、ジャクソン(Jackson)、イーサン(Ethan)、リアム(Liam)、メイソン(Mason)
女の子がソフィア(Sophia)、エマ(Emma)、オリビア(Olivia)、イザベラ(Isabella)、エバ(Ava)
の順だったそうです。

 もちろん、これってネットに赤ちゃんお名前を申請した人たちの間での人気リストなので、コンピューター・サビーなプロフェッショナルや若い両親の間で人気の名前で、ヒスパニック系の赤ちゃんとかは少ないかも。この中で実は、イーサンとリアムは、うちの甥の名前でもあるのだな。甥のリアム13歳、イーサンは11歳ですが、当時は「変わった名前つけたもんだ…」ってのが、周囲の反応でした。時代を先取りしていたのか!?参考までに私世代のよくある名前は、男児がマイケル(Michael)、デービッド(David)、ジョン(John)、ジェームズ(James)、ロバート(Robert)で、女児がリサ(Lisa)、メアリー(Mary)、スーザン(Susan)、カレン(Karen)、リンダ(Linda)だって。確かに、回りの同年代を見回したら、この名前の人、多いわ。これに、ジョージとウィリアム、ジェニファーとエリザベス足したら、ほぼ全員カバーできそうw



そういや、階下の赤ちゃんもイーサンくん

旅の手帖

2012-11-28 | 日記
 今夜は満月を楽しみにしていたのですが、生憎の雨でお月様は雲の向こう。今週中はずっと雨の予報ですし、LAは雨季の真っ最中です。この調子でしとしと雨が続けば、雨水がしっかりと地面に染みこんで、来春のワイルドフラワーが期待できます。去年は、あまり雨がふらなくて、今年の春は不作だったのですよね。来年は、花盛りになったらいいな。雨の合間を縫って犬の散歩に出かけても、途中で降り出したりしちゃって「あちゃー!」になってしまうこともありますが、雨の合間の湿った空気は好きです。

LAにだって秋は来る


 雨の続く日には、図書館で本や雑誌、DVDをたくさん借りてきて、コタツで楽しむのが至福。トーランス市の図書館には多くの日本語の本が取り揃えられていますが、その品揃えは、やや謎で、時代小説やスピリチュアル系が多かったりします。ただで読める日本語の本なので、この際なんでも借りちゃうので、自分じゃ絶対選ばないような本も読めて面白いのですが、これは寄付する機関の趣味なのかしら?一般から募った寄付は本棚には並べないのか、「24人のビリー・ミリガン」の置いてある支所に「ここにある翻訳本の続編ですよ」と「ビリー・ミリガンと23の棺」を寄付したけど、資金集めのブックセールに出されてたwww

 本だけではなく、雑誌も借りられるのが嬉しいところで、私が毎月、楽しみにしているのは「旅の手帖」です。ここ行ってみたい、ここ泊まってみたい、これ食べてみたい… 旅情が募ります。若い頃にこちらに来てしまったので、あまり日本を味わっていないので、一層、憧れがあるのかも。日本に帰っている間も、運転できれば、もっと色々なところに行けるのにな、と、思ったのですが、アメリカですら運転下手な私には、日本の道を運転なんて無理の三乗。秘湯や山奥の秘境への道は、限りなく遠い。

 昨夏の日本旅行では、日光観光と九州上陸を果たしたので、次の機会にぜひ訪れたいのは、島根と長野!島根では、出雲神社に参拝して石見銀山を見学し、長野では松本城を歩き、温泉宿でのんびり。いいな、いいな… いったい、何時の日になることやら…
 

ところで、お隣さん(青年二人)の部屋から、男性ののっぴきならぬ声が聞こえるんですが、実は「あーっ!」な人たちなんだろうか…



そういうことは窓を閉めてから、お願いしたい

景気回復みたい…なんだけど

2012-11-27 | アメリカのニュース
 クリスマス商戦の続くアメリカ、サンクスギビングの翌週月曜日は、オンライン通販のバーゲン日、「サイバーマンデー」も、すっかり定着しました。IBM(IBM.N: 株価, 企業情報, レポート)による、国内小売り500店舗のデータを集計した今年の売上高では、前年比から30.3%も増加して、過去最高を記録したんだって。勿論、店に出向くよりネットで通販しちゃう消費者が増えた、という要素も含まれるので、通常の小売店の成績も鑑みなきゃなんあいだろうけど、それでも、消費が増えてきた、即ち、景気が回復してきた、と、解釈してもいいでしょう。

 私の住むトーランスのお隣、パロス・ヴァーデス半島は、丘沿いに海を望む豪邸が立ち並ぶお金持ちエリアですが、運転してると道路沿いに「セカンドハウス分譲中、1250万ドルから」なんて看板が立ってるのね。いやー、金持ちすごいわー。さすがは殆どの従業員が最低賃金の時給8ドルで働いてるけど、その会社のCEOの年俸が1600万ドルと、ヤンキーズの黒田より高額なーんて会社が典型的なアメリカだけあるわー。つい3年ほど前には、高級贅沢品を大っぴらに買うのは躊躇われるような風潮でしたが、それも長続きしなかった。ま、結局、金持ちにはここ数年の経済停滞もあまり関係なかったようだしね。何にしろ、消費が伸びており、贅沢品の宣伝が一層盛んになり始めたのは、明らかに景気回復のサインだと思います。

 しかし、浮かれてはいられません。来年早々に迫り来る、空に聳える鉄の城、スーパー・トラブル、財政の崖!財政の崖(Fiscal Cliff)といいますのは、子ブッシュがやった特別減税の期間が年末に切れて、その結果、大幅な実質的増税になることと、巨大な赤字を抱えた米国連邦が2011年に債務上限が問題になった際に2013年1月からの強制的な予算削減を決めちゃったんで、強制的な歳出削減が一気に迫ってきて、わー、崖から落ちちゃうよ~!てな、急降下な財政引き締めが起きちゃうことです。

 ブッシュ減税の更新をめぐっては、去年の今頃も大騒ぎした結果、結局は全所得層で更新されました。今回、オバマ政権は、中低所得層の減税措置はそのままに、高所得層の特別減税を打ち切ろうと頑張ってるんだけど、とことんお金持ちの味方な共和党は、オール・オア・ナッシング、全所得層で減税を続けるか、または全所得層に増税するか、って迫ってるのです。あー、いやだ、いやだ!財政緊縮に関しては、問題を後回しにしてきたツケが来たとしか言いようがない。

 もし、減税と歳出削減が同時に起きれば、2013年1月からの財政緊縮は、なんと最大で約4100億ドルって巨額になります。これ、アメリカのGDPの2.7%。もし、財政の崖が実際に起こっちゃったら、世界の成長率の半分が吹っ飛ぶなんて予想もあります。当然、やっと上向きかけている景気も崖から真っ逆さま。源義経の鵯越ばりに予算をさばいて駆け下りる可能性も無きにしはあらずだけど、崖から落ちなきゃ、それに越したことはない。結局は、仕方がないから予算緩和となるのでしょうが、ブッシュ特別減税の更新をめぐっては、オバマ対共和党議会の闘いが続くものと予想されます。頑張れ、オバマ!超がんばれ!


なんか幸先よく始まったのに、暗い話題になっちゃったんで、ここらで景気のいい話:
 Space.comによりますと、宇宙ベンチャー、スペースX社の創業者でCEO、イーロン・マスク氏が、50万ドルで火星への移住を助けるシャトルを飛ばすよ!と、ロンドンの王立天文学会で発表したそうです。まずは開拓団として10人を、液体窒素とメタンを燃料とする巨大なロケットで火星に送り、現地で自給自足生活を確立して、将来的には8万人が火星に移住するんだって。テラフォーミングとか放射線とか、なんか色々難題を抱えてそうだけど、でっかい夢だなぁ。



火星か…行きたいかなぁ…

猫だって花粉症(今日は雑談)

2012-11-26 | 日記
 うちの三毛猫ミケさん、どうもこの頃、よく自分を掻いてるなと思っていたら、なんだか尻尾の付け根の毛が薄くなってきたようなので、獣医さんに連れて行きました。診断はアレルギー。それも、食べ物ではなくて、花粉などのアレルギーなんだって。猫が花粉症?と、驚きましたが、よくあることらしい。首や尻尾の付け根をかきむしるのは典型的な症状なんだって。痒み止めの注射を打ってもらって75ドル。痛い…orz

  花とミケさん

 黒猫クロさんは蚤のアレルギー。元々は、蚤の生存域より標高の高いロッキーの麓から来た猫なので仕方ないのかも。だから、家に蚤を持ち込まないよう、他の犬猫たちも厳密に毎月アドバンテージ等のノミ取り薬を使っています。これがまた、結構な出費。犬猫の健康にも医薬品の使用は良くないのでしょうが、蚤に食われるのも可哀想だし、悩ましいところです。蚤も蚊も存在しない高地の暮らしは良かったなぁ…

  ピアノを弾くクロさん

 
 ところで、暫く前にお友達と和食のお店にランチに行った時、付け合せに少しだけついてきた卯の花が美味しかったので、以来ずっと「卯の花が食べたい」と思っていました。でも、日系スーパー行ったら、でっかいビニール袋にいっぱいのオカラしか売ってないの。どうせ食べるのは私だけだし、使い切れそうにないな、とは思ったんだけど、でっかい袋に入って、1ドル68セントなんてお手頃価格だし、おからハンバーグとかつくねにして息子たちにも食べさせりゃいいや!と買っちゃったのだな。でも、つくね作ってみたら家族に不評。結局、カタキのように卯の花作ったんですが、そう一度に大量に食べられるものでもない。毎日ちょびちょび食べてたら、いい加減に飽きてきた。でもまだ袋には、半分以上、調理していないオカラが残ってる。オカラって冷凍保存できるのかなぁ…

 そうそう、卯の花なんですが、少しだけマヨネーズを混ぜるとしっとりして味が引き締まって美味しい。私とは特にマヨラーじゃないけど、マヨネーズって美味しいと思う。ただし、日本のマヨネーズ、出来ればキューピーに限る、なんだけど。ケチャップとマヨネーズだけは、簡単に日本食材の手に入らないテキサスやコロラドでも、こだわって日本製を買っていました。アメリカのとは味が違うんだもん。ハリウッド映画でお馴染みの、振っても振っても出てこないハインツのケチャップは、酸味が強すぎて、チキンライスにしても美味しくない。ちなみに、この頃はハインツケチャップもガラス瓶のものはすっかり姿を消したので、出ない出ないと振ってると、一気にドバー!なギャグはもう使えなくなりましたw


 この頃、体力が急に落ちたような気がするんですよね。しかも、なんだか、疲れやすい。コレステロールと血糖値を気にし過ぎて、却って食事が偏っちゃてるせいかな、なんて思ったり。糖尿病や痛風には絶対!なりたくない。だからドクターに言われたとおりに、お肉は控え目、白米は外食の際の特別な時だけで家では発芽玄米、パスタもパンも漂白していないもの、ソーダ類は元からあまり飲まないし、甘いものは最低限に抑えてるんだけどなー。それに朝夕、最低30分は犬の散歩で歩いてる。それなのに、この間、ちょっと長めのハイキングに行ったら、登り坂で息切れしちゃうし、帰ってきたらどっと疲れてお昼寝しちゃったし、結構ショック。それにしても、もう二ヶ月位ほどヘルシーなダイエットを心掛けてるのに、全然痩せないのはなんでー?!



世の中ホントに甘くない

エースはゲーマー

2012-11-25 | 時の話題
ホント?と、やや疑いながらも、面白いなと思ったニュース:
 イスラエルの移動型ミサイル防衛システム、アイアンドームで、ロケット弾迎撃数の記録を作ったイスラエル国防軍の迎撃手、イダン・ヤウヤ氏は、オンラインゲームのウォークラフト-アゼロスにはまって、学生時代はゲームばっかりしていたそうな。曰く、「スクリーン上にはレーダーの点滅や通知、画像など様々な情報が表示されます。戦略マップを見れば、どこから脅威が来るのかわかるでしょう。また、正しいターゲットに照準が合っているかは常に確認しなければなりません。多くの情報があり、短時間に判断を下す必要があります。こういったことはウォークラフトや他のオンラインストラテジーゲームと共通しています。(原文、サンケイ・ウェブのこちらから引用。)

 つい先日にも、器用なゲーマーの指先は外科医と同じ動きが出来るって研究結果が発表されてたし、それがコンピューターゲームでも何でも、一芸に達した人は只者ではないのだなぁ、と、感心した次第。ゲームの達人がスカウトされて、スーパー・ソルジャーになったり、地球を救ったりというプロットは、漫画や映画でもよくある設定ですが、元より反射神経や動体視力が人並み以上に優れているからゲームも上手なんであって、ゲームばっかしてて上手くなったからヒーローになれるっていうより、要は持って生まれた才能って気がする。

 だーかーらっ!

 喜びすぎるな、息子よ。



世の中そんなに甘くない

バイリンガル、かも?

2012-11-24 | 日記
今日は小ネタです。

 東京出身の知人と話していて、「わにさんは本当に大阪弁が出ないね。関西出身だなんて全く判らないよ」と、言われました。実は私、これをよく言われます。大阪弁の訛りが感じられないのだそうです。別に意識しているのではないのですが、普段は普通に標準語で話します。何年も故郷を離れていても、飽くまでも大阪弁の人も居ますが、むしろ私は、相手も大阪弁で喋ってくれないと、自分は関西弁で喋れない方。ムリに喋ってみると、関西出身じゃない役者さんが無理に大阪弁でセリフを読んでいるような、不自然なイントネーションになっちゃって、自分で自分に、サブイゴ出るわ~(気持ちが悪くて鳥肌が立つ)状態になってしまいます。だから、私は標準語+大阪弁のバイリンガルなのよって自慢しても、説得力に欠ける…orz

 家族との電話でもたまに、妙なイントネーションになってしまって、「淀川超えんとって」なんて厳しく指摘されちゃうこともありますが、地元に帰れば、ちゃんと流暢な関西弁を操っております。だって、バイリンガルだもん!(←しつこい)私の場合、育ちが阪神間ですが、大学と勤め先が大阪だったので、阪神間独特の関西弁に純大阪弁が少し混じったような言葉が、英語で言うところの「Native Tongue」です。母国語というより、この方がしっくり来るよね。

 もっとも人生の半分以上、異国に住んで異国語を話し、その中で関西出身の人と関西弁で話す機会なんて殆ど無いに等しかったし、たま~に家族と電話で話す以外には日本語を全く話さない時期も数年間ありました。そして、通訳をする時には当然、標準語オンリーです。そんなですから、とにかく関西弁を使う機会が限られていました。正直、自分でもまだちゃんと地元の言葉で喋れるだろうかと不安でしたが、昨夏、久しぶりに日本帰って、地元に帰ったら、ちゃんと地元の訛りで普通に喋れて嬉しかった。

 標準語と地方の言葉の切り替えは、頭で切り替えているというよりかは、本能的なものでしょうか。だから私には、大阪弁と標準語の会話を同時通訳しなさいって言われても無理だと思う… いや、絶対ムリです。大阪弁で喋っている時と、標準語の時にキャラクターが変わるというのも、私にはないと思います。例え言葉は標準語でも、人格は、つい無意識に相手のウケを狙ってしまう、お調子者のままですから。それは英語で会話していても同じ。口癖なんかも同じなんですよ。だから、ビリー・ミリガンさんみたく、全く別の人が頭の中に住んでいることは無さそうです。ああ、関西弁でお喋りしたいなぁ…


 ここで全く違う話。オバマ大統領が娘さんたちと一緒に本郊外の屋さん行って、子供向けの本をまとめ買いしていったんだって。私がワシントンD.C.に住んでいたのは、ちょうどクリントンさんが大統領だった8年間と重なるのですが、栗きんとんは毎年、クリスマスの前日に、ホワイトハウスからは程近いユニオン駅内の小さなショッピングモールでお買い物するのが恒例でした。良い宣伝になってお店の人も嬉しかろうと思ったら、実はこれ、毎年毎年、稼ぎ時に店を大統領専用にしなくちゃならなくてハタ迷惑だったらしいww 

 その点、オバマさんは、クリスマスの前の日ではなく余裕を持って買い物するところも、なんか栗きんとんさんとの性格の違いが出てるよう。娘さん二人を連れて本屋さんへ、というのも、教育熱心で子煩悩な感じが伝わってきて、微笑ましい気がします。どんな本を買ったんだろう。興味あるなぁ。サーシャちゃんとマリアちゃんの買った本って、もし紹介されたら、日本で言う「愛子さま御用達」みたいな感じでベストセラーになりそう。どっかから漏れないかしら?



「トワイライト」シリーズとかかなぁ

_/ ̄|◯ 三連発

2012-11-23 | 日記
 今日はココ壱番屋風にトッピングのカレーを作ろうと、朝から具は玉ねぎとトマトだけのカレーを煮込み、固茹での卵作って、とんかつ揚げて、人参のグラッセ作って、フィンガーポテトを茹でました。結構豪華に出来たとは母は満悦してるの、上息子は何の手間もかけてない、電子レンジでチンしただけの芋を美味い、美味いとおやつに食べておる。母は脱力であるぞよ…orz

 今日は一年中で最大のお買い物日ですが、それ故に人ごみイヤンな人種にとっては引きこもり日でもあります。私は当然、引きこもりタイプ。今週末は図書館もお休みなので、週の初めに借りこんできた映画のDVDを、家で一日中見ていました。とはいえ、考えることは皆同じで、私が行った時には新作のDVDは既に出払っていたので、ちょっと古めの映画を数本借りてきました。

 その中の一つ、「ガタカ」は、私の一番好きな映画の一つです。ジュード・ロウとウマ・サーマンがありえないくらい美しい… この映画は、自分に自信を持っている人よりも、劣等感を抱えている人に訴えかけると思います。一見は、アルマーニのスーツ着た美男美女が近代的なビルで宇宙関係のお仕事してるというスタイリッシュなSFではありますが、根本的には、社会から落ちこぼれと見なされる主人公が、夢を叶えるために手段も選ばず必死の努力をする、というド根性ものなのです。私も、自分の見た目だとか、頭の出来だとか、色々コンプレックスがあるので、帰る方法なんか考えてないからここまでこれた、って主人公にいたく共感し、憧れてしまう。だからずっと息子たちにも見て欲しいと思っていたので、今夜やっと一緒に見たのですが、彼らの反応は、「あー、はい、面白かったね」でおしまい。そーだった、こいつらは、根拠もないのに自分に自信たっぷりのアメリカンだった…orz

 DVDを見ている以外は、親子揃って各々のコンピューターでネットサーフィンしたり、オンラインゲームしたり。正にダメダメ親子。これじゃいかーん!と、嫌がる息子を無理やり連れ出し、パロス・バーデスのハイキングコースへ。今までに行ったことのない道を歩いてみようと、愛用の「The Outdoor Guide to the Palos Verdes Penishula」というガイドブックで良さげなコースを選んで、犬達を連れて車でGo!暫くコースを歩いて気がついた。春に何度か来たコースを逆に辿ってるだけやん!ま、いいんだけどさ…orz



とんかつ、サクサクで美味しく揚ったのに

Happy Thanksgiving、それとも?

2012-11-22 | 日記
 11月の第4木曜日は、アメリカ独自のお祝い・Thanksgiving Day(感謝祭)です。わに家は今年は、小さなターキーと、スーパーで買ってきた出来合いの付け合せで手抜きディナーでした。食料に乏しく、冬を超すのも覚束無かったピルグリム達が、現地の住民に食料を分けてもらい、生き延びることが出来たことに感謝して、という云われのある、この祝日はアメリカでは大変に重要な日であり、伝統的に家族が集い感謝する日でもあるのですが、昨今ではすっかり、「ブラック・フライデー」の前日としての方が重要になったような感があります。

 ブラック・フライデーは、クリスマスの商戦の皮切りで、小売店は一斉に大バーゲンを行います。この日まで赤字だったお店の収支が一気に黒字に変わる日なので「ブラック」というわけ。目玉商品を買うために、前日から店舗の前に徹夜で並ぶ人たちも、すっかり、この日の風物詩になっています。私も二年前の、この時期には、デパートの宝飾品店売り場でパートしてました。ブラックフライデーは6時開店なので、5時半に出勤。8時間シフトでしたが、目も回る忙しさで、あっという間の8時間でした。お給料は、売上+売った商品の価格の一割。私自身にとっても、この8時間で結構な収入になって、「こんなに売ったの?」と驚きました。宝石屋さんは一度やってみたい仕事でしたし、お客様との触れ合いがあって楽しかったな。機会があれば、また接客業もしてみたいかも。

 ところが、去年は、金曜日の午前0時にブラック・フライデーのセール開始というお店が現れました。そして今年は、感謝祭の翌朝早朝だけではなく、元々は祭日でお店が休みであることの多かった感謝祭その日の午後から「ブラック・フライデー」のセールを行うチェーン店も出現。ライバルが早く開ければ、うちはそこより1時間早く開店、と、だんだんエスカレートしていきそうな勢いです。ただでさえ、ネット上では「感謝祭セール」が一週間前から開催されていたりして、ブラック・フライデーって別に金曜まで待たなくてもいいんじゃね?って風潮が見られます。もう数年先には、バーゲンに急がなきゃならないから、感謝祭で呑気に大食いなんてしてられねー、ってのが常識になっちゃうかも??

Wreck-It Ralph(シュガーラッシュ)

2012-11-21 | 映画・ドラマ・本
 ディズニーのCGアニメ「シュガー・ラッシュ」を見てきました。日本の公式サイトはここ。お子様向け映画のはずですが、良く出来だお話で、意外なほど楽しめました。10歳以下と思しき子供連れの観客ばかりでしたが、小さな子には怖すぎるシーンもありましたし、レトロ・ゲームや、PG-13のゲームを知っていないと、解らないジョークも多かった。知合いとその娘さんと一緒でしたが、彼女も楽しんでいたとはいえ、無理やり付き合わされてボヤいていた息子たちの方が、結局は、お馴染みのキャラクターの登場を面白がっていたような感じもしました。この映画、実は子供を持つ、アラフォー・アラサー世代が真のターゲットであると考えれば納得がいくような… 



 夜のゲームセンター、閉店と同時にゲームのキャラクター達は仕事を終えて、自由にゲーム同志を行き来してオフを楽しむという設定は、トイ・ストーリー等でもお馴染み。主人公の、Wreck-It Ralph(壊し屋ラルフ)も、悪役のグループセラピー集会に参加して、ゲームの主人公、Fix-It Felix・Jr.(修理屋フェリックス・ジュニア)は、共演者たちに愛されチヤホヤされるのに、自分が悪役で同じゲームの他のキャラクターたちに嫌われている苦悩を訴えたりしますが、他の悪役たちには理解してもらえない。フェリックスのようにメダルを手に入れれば、皆に認めてもらえると思ったラルフは、ヒーローズ・デューティーたるゲームに忍び込んで、念願のメダルを手に入れますが、脱出ポッドを誤作動させて、ゲームを食いつくす電子虫のサイ・バグズもろとも、お菓子の国のレース・ゲーム「シュガー・ラッシュ」に迷い込んでしまいます。そこで、バクキャラのヴァネロパと出会って… ってのが大筋。

 Sugar Rushとは、糖分取りすぎてハイになっちゃうことなので、お菓子の国であることと、レースをかけてあるのでしょう。設定は甘く、キャラクターたちも可愛いんだけど、実はマッハGo!Go!Go!ばりの過酷なレースが展開されたりします。オリジナルのタイトルが「Wreck-It Ralph」と、ドンキーコング風の主人公の名前なのに対し、邦題は「シュガー・ラッシュ」と、ピンク、ピンクしたお菓子の国のほうが前に押し出されてるのは、なにか面白い。

 メインのストーリー自体は分かり易いく予定調和で進むのですが、小ネタが効いているし、伏線も上手く活かされていて、見終わった後に、ほんわか心が暖かくなるような満足感がありました。エンドクレジットに、可愛いアニメと一緒に、私の好きなアウル・シティーの、「When Can I See you Again?」が流れるのもポイント高し。しかし、この曲、アウル・シティーの出世曲である「Fireflies」と酷似してるんですけど… そうそ、挿入歌にAKB48も参加してます。ちょろっとだけど、ちゃんと本編で流れます。

 ヴァネロパは、日本のアニメキャラを意識したそうですが、日本のアニメを見慣れた日本人の私的には「はぁ?」でした。動きや仕草にパワーパフガールズみたいな、アメリカのアニメ独特の可愛らしさは感じたけど、日本のアニメキャラ的な可愛いさや萌えとは異質のものだと思う。敢えて、日本のアニメキャラっぽいところは、お目々が大きいとこ?でも、超小憎たらしい小娘が、どんどん可愛く思えてくるようになるのも、やっぱり脚本の妙でしょう。しかし、AKB48の起用も含め、かなり日本市場を真剣に狙ってますな。

 ラルフ、ヴァネロパだけではなく、ラルフを連れ戻しに来たフェリックス、シュガー・ラッシュの世界を救うためにフェリックスと一緒に来た「ヒーローズ・デューティー」の女コマンダー、カルフーン軍曹のメインの4キャラクターのみならず、ちょっと出の脇役たちも個性豊か。のど飴キャラのサワー・ビルが私のお気に入りです。おなじみゲームから色々なキャラクターが登場するので、元のゲームを知っているとクスリと笑えるシーンも多いです。シュークリームのビアード・パパも、お菓子の国の車工場の番人として登場していましたよ。でも、折角ゲームキャラを出すなら、いっそ自前のケームである、キングダム・ハーツのキャラクターなんかも顔出しさせてもよさそうなものなのに、それがないのは、ゲーマーをターゲットにしているのでもないから?それとも、続編のために温存なのかしら?


このシーン、本編にはありません


 本編の前に、おしゃれな短編「Paperman」が上映されます。一部を除いてモノクロで、セリフは殆どなく、絵柄もレトロ調の、小さな「ボーイ・ミーツ・ア・ガール」ストーリーですが、ディズニーらしいといえば、とてもディズニーらしい掌編。ちょっと「101匹ワンちゃん」で、ボンゴのご主人ロジャーと、パディータのご主人アニタの出会いを彷彿させたかな。この短編、私はとても好きだけど、お子様向けじゃない作品です。うーむ、やっぱターゲットは親か??
 


ディズニー迷走中?