これも今、BSジャパンで録画して観ている。
本家「テレ東」では既に放送が終わっているこのドラマ、当地ではその系列局が無いから観られない。
というか、その存在すらも知らなかった。
(以前の「モテキ」なんかも同じ立ち位置。後に聞こえてきて、DVDを借りて観たものだ。)
そいつを、BSジャパンの番組表をじっくり眺めていて発見したという訳。
今では一線級の脇役たち6人が実名(俳優名)で演じ、最後にドキュメンタリー調にトークを展開する仕立てになっていて、実にシュール。
まあしかし、よくもこんな面白いことを思いつくものだ。
これぞ「テレ東」の持ち味。
なんなんだろう、この静かな勢いは。
いいものやってりゃあ、いずれ認められる、そんな感じ。
そういう意味では、「水曜どうでしょう」を思い起こす。
あの番組こそ、北海道ローカルからじわじわと全国に浸透していって、大泉洋や安田顕を輩出したという、レアケースだ。
今や大泉洋は言わずもがなだけれど、安田顕なんかオンちゃんとかいうキャラクターで準レギュラー程度だったものが、いまや売れっ子俳優だ。
ハナシを戻そう。
53歳から65歳の6人。
「俺たち中年だよなあ、そうだろ?」
劇中の、一番年長の大杉漣の科白。
わかる、わかるなぁ。
客観的に見れば、還暦を過ぎりゃあ、もう老人と呼ばれても仕方ない。
でも、自ら自分を老人とカテゴライズしたくない。
それまでは嫌だった中年でもいいからとどまっていたい。
わかるなあ。
また、みんなが役所広司のことを「役所さん」と呼ぶ。
それは、主役級だから?
それとも年齢?
そんなにいってはないだろう。
調べてみた。
すると彼は現在61歳。
私と生年が同じ。
(彼は1月で早生まれなので、学年的には一つ上だけど)
6人とほぼ同じ年齢層だ。
ということは、やっぱ、主役級だからということだろうか。
それは、バイプレイヤーズを表現するいい手管なのかも知れない。
笑えたのは、このくだり。
「オレだって主役くらいやったわ」という面々。
すると口々に「どうせテレ東だろ」って。
この自虐的な笑い。
いいですねえ、テレ東さん。
「せいぜいテレ朝だろ、キー局とか、NHKのだよ」
「テレ東だってキー局だろ」
そこで、トモロヲが言う。
「オレ、NHKでやったよ」
すると、みんなが、
「どうせBSだろ」と。
ここで、トモロヲが「オレもう抜ける!」と言い出す。
このやりとりがニヤニヤしてしまうほど面白かった。
(確かにトモロヲは、BSプレミアムで「植物男子ベランダー」という一風変わった番組の主役だった)
BSジャパンでは、3話が終わったばかり。
テレビ好きのビミョーなところをゼツミョーについてくるこの脚本、いいですねえ。
ア~~~ンド、エンドロール(ちょっと違う?)というか、毎回ラストシーンに流れるこの歌、サイコーです。
竹原ピストル、ようやく彼も日の目を見そうな位置まで来たか!?
実力があって、いいものを発信してれば、いずれスポットライトは当たる。
勿論例外だってあるだろうけど、今はそんな気分だなぁ・・・
竹原ピストル / Forever Young(テレビ東京系ドラマ24「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」エンディングテーマ)