新・北総雑記 

シニア・フリーターの雑エッセイ

インフライト邦画館:「博士が愛した数式」

2013-02-28 | 言語と身体
「博士が愛した数式」2005年 出演:寺尾聡、深津絵里、斎藤隆成、吉岡秀隆、浅丘ルリ子 事故で記憶を80分しか保てなくなった数学者と家政婦、その息子の心の交流を描く。 博士が愛した数式は: e・πi+1=0 永遠に続くネピア数eの円周率πと虚数iの積の累乗に正数1が加わるとゼロになる。終わりのない定数や虚数が数字の1が組み合わされるとゼロになる。神秘に満ちた数式である。 「一時のうちに永遠を感じ . . . Read more

インタウン洋画館:「ダイハード・ラストデイズ」

2013-02-25 | 世の中
「ダイハード・ラストデイズ」 陰謀を企む父娘と事件に巻き込まれたマクレーン警部とCIA Agentの息子の親子鷹対決というところか。アクションはこれまでの作品以上にド派手だから期待を裏切らないはず。 "Last Days"とはこれでダイハードも最終作か、と思いきや、英語では"A good day to die hard"とあるから、紛らわしい邦訳である。 潰されても死なないマクレーン警部親子を見て . . . Read more

義父のラジオ

2013-02-24 | 生活
義父は今年85歳になり眠れぬ夜にはラジオを聴く。NHK AMしか聴かない。「ラジオ深夜便」だろうか。義父は枕元で聴くために永くソニーの携帯ラジオを愛用していたが、そのラジオが壊れた。ボリュームのダイアルが接触不良になってしまったのである。 使っていないラジカセを提供したが、大きすぎて枕元には不適らしい。本人の希望もあってラジオを買いに出かけた。お目当てのソニーのFM/AM携帯ラジオは今ではMade . . . Read more

通勤快読:「外資系の流儀」

2013-02-21 | ビジネス
「外資系の流儀」 佐藤智恵著、新潮社、2012年 今時、「外資系」という呼び方もないし、どっぷりと35年近くアメリカ系グローバル企業で働いてきて今さらこんな題名の本を読むのもなあ、と思いつつ、世間の「外資系」企業に対する見方を確認したくて買ってしまった。 著者は東大からNHKに入社し、MBA留学を経て、Boston Consulting Group(BCG)に転職した経歴をもつ才媛(これも古いか) . . . Read more

雇用延長制の未来

2013-02-17 | ビジネス
雇用延長制度が静かに進化している。高年齢者雇用安定法改正案が成立しており、企業は平成25年度から約10年間の経過処置を経て希望者全員の65歳までの雇用延長が段階的に義務付けられる。厚生労働省が昨年行った調査では、希望者全員が65歳まで働ける企業(従業員301人以上)は23・8%にとどまっているのだから、これは大きな変更だ。 もちろん雇用延長の方法は様々で、NTTなど一部の企業が賃金カーブを見直すこ . . . Read more

通勤快読:『「編集手帳」の文章術』

2013-02-13 | 言語と身体
『「編集手帳」の文章術』竹内政明著、文春新書、2013年 朝日新聞「天声人語」、毎日新聞「余録」、日経新聞「春秋」など新聞の一面コラムは新聞の顔である。短いコラムにその日の気になるニュースに引用や逸話を織り混ぜながら側面から光をあてることで読者を他の紙面に誘っていく。 著者は読売新聞の一面コラム「編集手帳」のコラムニストを11年間にわたり担当している。そのための読書の分量は膨大かつ多岐にわたる。 . . . Read more

興津紀行:2013立春・春節・建国記念の日

2013-02-11 | 旅と食
まだ真冬なのに立春と言われると春の気配を感じるのはなぜだろう。たぶん夕方の日の入り時刻が遅くなり、仕事が終わる時間でもほのかに明るさと陽だまりの暖かさが残っているからだろう。翌週末、建国記念の日の連休に房総半島にドライブに出かける。東アジアも春節休暇に入る。上海や台北・香港からのメールから解放される。 東金、九十九里から大多喜に至り、ベジタブル・ガーデンにてトマトソースのパスタとサラダ、メタボに効 . . . Read more

体罰の構造

2013-02-07 | 世の中
体罰事件がメディアを賑わしている。そもそも体罰という言葉は「身体」に「罰」を与えるという意味だが、選手たちが「罰」に相当する「罪」を犯したわけではないから、「暴力による指導」とでも言い換えたほうがいい。 では「体罰」=「暴力による指導」の犠牲者が後を絶たないのはなぜか。腕力に訴えざるを得ないのは、それ相当の目的があるからだ。「選手にメダルを取らせてあげたい」、「日本にメダルの感動を与えたい」という . . . Read more

至福の湯たんぽ

2013-02-04 | 生活
ビンゴゲームは苦手である。運だけで決まるゲームだから苦手もなにもないはずだが、たいてい商品はもらえない。先日、とあるバスツアーの車中で御決まりのビンゴゲームがあった。結果はやはり最後の二人まで残された。ところが気前のいいビンゴゲームで全員に商品がでる。バスツアーだから降りたら買い物が待っている。かさばる賞品は敬遠され、残りで目ぼしいものは「湯たんぽ」だった。無印良品の湯たんぽとカバーで如何にもかさ . . . Read more

通勤快読:「さらば!超高齢社会悲観論」

2013-02-02 | 世の中
「さらば!超高齢社会悲観論」 椎名一博著、東洋経済新報社、2012年 著者は三井不動産系のS&E総合研究所に勤務し、柏の葉の街づくりに参画している。本の帯には「いまの高齢者は10歳若返っている! 74歳まで元気で働くだけで、10.5兆円の新産業が生まれ、社会保障費も12兆円減らせる」とある。 鍵は健康で高齢者が元気に働いたり社会貢献すれば、支えられる側から、社会を支える側に回ることができるという . . . Read more