新・北総雑記 

シニア・フリーターの雑エッセイ

通勤快読:「わかりあえないことから」

2012-11-30 | 言語と身体
「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」平田オリザ、講談社、2012年 劇作家が言語学と出会えばこう言う本になるのだろう。日本の演劇の如何にも演劇調の語り口が好きな人もいるかもしれないし、あれにはついていけないと思う人もいるだろう。しかし、本来、抑揚の少ない日本語に慣れている我々の耳には演劇調の日本語はどこか不自然だ。ただ西洋の芝居を日本語で演じる場合はそうでもない。なぜか。著 . . . Read more

外資系企業でのコードスイッチング

2012-11-28 | ビジネス
日本人がアメリカ企業で働くことは珍しくなくなったし、日本企業も国際化されてきているので、これはどちらにもある程度当てはまる。 ローカルの場面で働く時とグローバルの局面で働く場合で上手くコードスイッチすることがキャリアを重ねれば重ねるほど求められる。日本語でグローバル・モードで話したり振る舞ったりすれば、理屈と口先ばかりの輩と見られて周りから煙たがられるだろうし、グローバルの場面で日本語モードで話し . . . Read more

興津紀行:勤労感謝の日

2012-11-25 | 旅と食
勤労感謝の日、生憎の冷たい雨の中、上総興津に向かう。途中、東金でカフェ・レストラン「グラッチェ」(Grazie)で安納芋と小海老のパスタ・ランチコースで腹ごしらえ。前菜サラダ、抹茶のムースとカフェオレのティラミスのデザートもいい。エストーレ・ホテルのレストランが満席で予約できなかったことで新規開拓することができた。 Thanks Giving Holidayでアメリカも中国も静か。雨なので腰痛で動 . . . Read more

大人の小道具:今さらiPadは来たけども

2012-11-21 | 言語と身体
とうとう我が家にもiPadが侵入してきた。古いパソコンを買い換えるか、他の手段を選ぶか迷ったあげく、iPadを選ぶことにした。仕事以外はほとんどがWeb上での作業だからiPadで十分。確かに「パソコン」という仕事で使う「機械」から、誰もが気軽に使える「道具」に進化している。立ち上がりは速いし、タッチパネルは小気味いい動きをする。間違いなく便利な道具である。 しかし、それで何か新しいことができるわけ . . . Read more

ワンセグ録画名番組:「NHKスペシャル・ガンワクチン」

2012-11-19 | 言語と身体
ガンワクチンに注目が集まっている。手術、放射線、抗がん剤に続くガンの治療法として期待され治験が進められている。それぞれのガンに固有のペプチドをガン患者に投与することでキラーT細胞を活性化させガンの進行を止めたり遅らせたりする。成功すればガンで苦しむ患者にとって画期的な「夢の」治療法になる。 たぶん人間の身体の中ではガン細胞とキラーT細胞が拮抗して存在しているのだろう。体が弱ったり、強いストレスに晒 . . . Read more

インハウス洋画館:「幸せへのキセキ」

2012-11-15 | 世の中
「幸せのキセキ」 2011年アメリカ映画 原作:『We Bought a Zoo: The Amazing True Story of a Young Family, a Broken Down Zoo, and the 200 Wild Animals That Change Their Lives Forever』 実話に基づいた動物園つきの家を買ってしまった家族の奮闘の物語。閉鎖され廃業する . . . Read more

北総菜園日誌:立冬

2012-11-13 | 生活
2週間ぶりの菜園はすっかり緑が多くなり、初冬に向けて秋冬野菜が第3コーナーを回ったところ。三浦大根が大きく葉を広げ根の成長に加速がかかる。ヤーコンは霜が降りるまではただ待つのみ。しばらくはカブやターサイや小松菜の間引き菜の収穫のみが畑仕事になる。庭のミカンもすっかり黄色になり本格的に収穫時期を迎えたが、秋はあちこちから果物が届いたりして食べきれない。 Radishes are expanding . . . Read more

通勤快読:「空洞化のウソ」

2012-11-11 | ビジネス
「空洞化のウソ 日本企業の現地化戦略」松島大輔、講談社、2012年 刺激的なタイトルだが、日本の中から見ているのと、外から全体を見るのとではまるで違うように見えるということだろう。著者はタイ政府で政策顧問として勤務し、日本企業の進出と現地化を日本とタイの双方の立場でアシストしている。 幾度もの円高と発展途上地域の経済発展を契機にして日本企業はアジア、そして世界に展開し、アジア企業、世界企業になっ . . . Read more

八重山紀行: 2012秋(3)

2012-11-09 | 旅と食
三日目は近場のイルカ・クラフトの工房を訪れ、マンタが彫りこまれた置時計を購入。ホテルのショップより1割以上安く買えると言う。石垣島方言でヤラブ(テリハボク)と言う木で作られたボディに想思樹と言う島木でできたマンタのキャラクターが彫り込まれている。製作者曰く「なかなかいい木がなくて沢山作れない」とのこと。続いて石垣島の民家を移築した「石垣やいも村」を訪ねる。石垣島の伝統と文化に触れ、名蔵アンバルのヒ . . . Read more

八重山紀行: 2012秋(2)

2012-11-07 | 旅と食
二日目の朝、生憎の雨模様の中、石垣島の東海岸を北に向かい、玉取崎展望台に登ると南北の山並みと海岸線が美しい。さらに石垣島最北端の平久保崎灯台に向かうと気圧の谷の影響か岩場を洗う波と海から吹き上げる風が荒らしい。 クルマを折り返して明石地区道路沿いの小さな小屋づくりの「あかし物産市場」で塩もずくと月桃茶を買う。地場のものなので店舗に並んだ商品よりかなり安い。「塩もずくは常温でも一年くらいはもつよー」 . . . Read more

八重山紀行: 2012秋(1)

2012-11-06 | 旅と食
11月に入り連休の週末を挟んで那覇経由で石垣島に飛ぶ。那覇に向かう機内で沖縄線限定の軽食セット(スモークサーモンとクリームチーズのクロワッサンサンドとチキンとコーンのチャウダー)で昼食をすませる。 那覇で30分トランジットをラウンジで過ごし、約1時間で曇り空の石垣空港に着陸。石垣空港は来年の3月には新空港に移転される。中大型機が直接乗り入れ可能になり観光客が増えるだろう。 レンタカーで空港近くのA . . . Read more