晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『武士の一分』 80点

2006-12-17 11:12:58 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

武士の一分

2006年/日本

理想の夫婦愛を描いた山田時代劇

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆85点

山田洋次監督・藤沢周平原作の時代劇シリーズ3部作の最終作品。どうしても前2作と比較され易いが、「たそがれ清兵衛」に軍配を上げざるを得ない。三村新之亟(木村拓哉)と加世(檀れい)の夫婦愛に焦点が当たっているため物語が至極シンプル。2人の演技力がどうしても試される作品となった。2人とも精一杯の演技だが、やはりキムタクにやつれた凄みに欠ける。壇れいも熱演だが色気がないため、島田藤弥(坂東三津五郎)が唯の女好きのイヤな上司となってしまった。
とはいえセットだけで、これだけリアルな四季の変化や、時代背景を描いた山田組の頑張りに感服させられた。
また役得ながら中間・徳平の笹野高史が2人を上手く補佐していて助演賞候補。他にも緒方拳・小林念持・桃井かおりなどが、この理想の夫婦愛ドラマを盛り上げていて、さすが山田作品ならではと思わせる。



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