晴れ、ときどき映画三昧

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「グレイト・エスケイプ 大脱走1944」(15・米)65点

2016-08-17 10:51:06 | (米国) 2010~15

 ・ 地味ながら真面目な作風の、アメリカ万歳!映画

       

 連合軍がノルマンディ上陸を果たした44年6月以降、米軍小隊を率いるベケット大尉(ブレッド・カレン)は、進軍中重傷を負い野戦病院で手術中ナチス軍に襲われる。

 ナチス将校は、軍医をあっさりと射殺、ベケット、部下のルイス二等兵、ヴェラ軍医、看護師ナンシーらは捕虜となってしまう。

 題名とはウラハラな地味な戦争映画の印象だが、これからどうなるのだろうという興味があって楽しめる。

 出演者達も地味で隊長・ベケット役のB・カレンは「アポロ13」の管制官役で記憶があるぐらい。彼を含めルイスは「デスパレートな妻たち」のコーディ・カッシュ、ブルーノ役のジル・マリーニは「セックス・アンド・シティ」などTV映画ではよく見る顔ぶれとのこと。

 アメリカ・パトロール部隊に助けられるがナチス将校を人質に的中突破を図るうち、仲間が次々殺されていく。<ナチス占領地からの脱出という不可能に挑んだ不屈の男たち>というキャッチに相応しいアクション・シーンは期待ほどではないが、ナチス将校の言動もあってスリリングな展開となる。

 なかでも、フランス人宅に隠れヴェラが擬似夫婦に扮したが失敗し、再び捕虜となってしまうシークエンスはハラハラさせられる。大尉は負傷したままなのでルイス二等兵が獅子奮迅の活躍ぶり。

 <若い兵士の成長物語>という定番のアメリカ万歳!映画だった。