晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

「アダプテーション」(02・米) 75点

2015-02-25 07:47:58 | (米国) 2000~09 

 ・ まるでジェット・コースターに乗った気分。

  
 「マルコヴィッチの穴」(01)の奇才スパイク・ジョーンズ監督とチャーリー・カウフマン脚本による奇想天外なストーリー。カウフマン本人が登場し、おまけに架空の双子の弟(ニコラス・ケイジ二役)まで登場させる。

 さらに「蘭に魅せられた男」の原作者スーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)が主人公ラロシュ(クリス・クーパー)と出会い、恋愛関係になるという。

 前半は自虐的な脚本家の苦悩が延々と続くテンポが多少かったるいが、スーザンとラロシュの不倫現場をカウフマン兄弟が目撃する辺りから、話が意外な方向へ進みどんどん惹きこまれて行く。

 S・ジョーンズ、C・カウフマンコンビによる不思議な世界に巻き込まれ、あれよあれよという間にラスト・シーンへ到達する。

 まるでジェットコースターに乗った気分で、カウフマン脚本に翻弄させられた。幕切れは平穏で、やれやれという感じ。