釣れまへんなぁ

「さむっ！　寒っ！！」

風は無くても　空気はひんやり
１２月中旬並みの　寒さだそうです
いきなりの寒さは　老体には　いっそうこたえます

“元気出して　歩いてくるか”

畑仕事も　庭仕事も一段落　で　腰も「ダル重」
今日は「休養日」と決めていたんですが

じっとしていても
却って　腰の「違和感」が増すような　気がして
歩いてくる　ことにしたんです

『テクテクテクテク』
歩いて１０分　河口湖まで　下りてきて

“おっ　今冬初　「ヘラブナ釣り」だ”

岸辺に座り　竿先見つめる「釣り師」を見つけて

「こんにちは　ヘラブナ釣りですか？
　　　　　　　　　　　調子は　どうです？」

驚かさない様に　横に回り　会釈しながら
声を掛けて　みたんです
すると　返って来た　言葉が

『あきまへん　釣れまへんなぁ』

どう聞いても　当地の言葉ではなく　関西風
改めて　止めてあった車を見れば　「和泉ナンバー」
そして
「・・・・」『・・・・』
「・・・・」『・・・・』
あれこれ　喋って分かったんですが

早朝　大阪出発　高速乗って
竿を垂らし始めたのが　お昼過ぎ
以後　４時間
ただ　ひたすらに　練り餌　丸めて
『ポチャン』『ポチャン』と「竿の上げ下げ」

そして　もう少しすれば　日没
釣っても　「リリース」
その魚が　一匹も　釣れない　まま
また　高速乗って　大阪まで・・・・

“うぅーん　
　　私とは「世界？が違う」「住む世界？が違う」”