津城寛文・匡徹の徒然草Shiloh's Blog

時事問題や世間話その他に関して雑感を記し、著書その他の宣伝、関係者への連絡も載せています。

セコい権謀術策

2016年10月09日 | 日記
 NHKスペシャルで、1976年のロッキード事件の裏側を探る番組がありました。再放送を見ていると、表面化したロッキード社の民間機とは別に、哨戒機に関する事案があって、日米の関係者の証言から、そちらがより深刻だった、という内容です。

 たしかに深刻な内容ですが、関わっている人の地位や(日米の最高指導者同士も関わった)、機種や金額の差はともかくとして、起こっていることは、贈収賄、裏取引といった不法行為にすぎず、規模が大きいために、深刻に見えるにすぎません。

 ローマ法王の選出に関しても、枢機卿が集まってコンクラベをするのは、町内会の会長選挙と同じこと、大統領や首相や首席の選出も、似たようなものです。

 どれも、金額の桁や、関係者数の桁を6つか7つ減らせば、しばらく前から日本のあちこちで表面化しはじめた、地方議会の首長や議員の政治活動費の「不適切」な使用(毎日出張したことにしたり、切手を買ったことにしたり、家族旅行や漫画を政治のためと強弁したり)や、学級委員長の選挙と五十歩百歩の、sekoi行動で成り立っている仕業です。

 責任ある地位にあると思う人は、責任の度合いに応じて、近視眼的なセコい権謀術策を楽しむ代わりに、50年後、100年後、1000年後を見据えた、大きな権謀術策を楽しんではどうでしょうか。近視眼的な同業者が、憐れむべき人種に見えてくること、請け合いです。

教訓:
「小さな欲ではなく、大きな欲を持ちなさい」(保羅)




 




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする