気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

築地で能登旅行のリベンジ

2014-02-26 09:17:27 | 料理・酒類(内食)
1月にカニを食べに行こうと能登旅行を計画したのですが、直前になって風邪をこじらせたためキャンセルせざるを得ませんでした。旅行が中止になったのなら、それでは東京にいてカニを食べようということになり、妻と築地へ買い出しに行きました。

蟹と名の付く専門店らしいお店で買ったのが、この毛ガニです。能登の加能ガニが、北海道の毛ガニ
 
 前から見た姿                  後ろからの姿

既にボイルしてあるのでそのまま食べられるとのこと。食べ方というか、捌き方というのか、インターネットで調べると、YouTubeにちゃんと丁寧な動画の説明があるんですね、便利なものです。それに沿ってハサミでばらしたものが、こちら。


毛ガニは身が少ないと思っていましたが、じっくりと穿り出してみると結構な量になりました。妻と二人で十分に堪能出来る量です。レモンとオリーブオイルをかけると絶品!お供は勿論、白ワイン。二人で3千円で満足出来るのですから、旅行よりも遥かに安上がり、極めてコスト・パフォーマンスの高いリベンジとなりました(笑)

読書の冬が続きます~『ビブリア古書堂の事件手帖#5』

2014-02-20 14:58:53 | 読書
これも2年前に出会って読み始めた文庫本のミステリーシリーズの第5作で、「栞子さんと繋がりの時」が副題です。今回も、読み始めたら止まらず、あっという間に読み終えてしまったのが残念!

古書にまつわる謎解きはいつも通りですが、今回は登場人物に新たな展開が見られたのが面白かったです。

先ずは前作から登場した主人公の母親・智恵子が、またまた登場。人を見透かす鋭い女、自分のエゴのために周囲の人々を振り回す、外見は人を惹きつけるものがあるようだが中味は氷のような、関わった人々を傷つける、いわば魔性の女、と言ったところかな。この母親の危険性にハラハラさせられる、それが作者の狙いなのでしょうが、淀川長治風に「怖いですね」。今回の最後に、数作前で栞子を階段から突き落とした傷害犯が登場する予告も怖い!とんだオマケかな。

主人公の栞子は相変わらず、社交性の全くな対面恐怖症と、本の話になると180度変わる(スイッチが入る)二面性が面白いのですが、彼女が、とうとう大輔くんの交際申込みを受ける!結婚まで辿り着くのか、先行きが楽しみです。一年前にTVドラマ化されたので、演じた女優の印象が消えないのが厄介でした。他にピッタリという女優も思い当たらないし、こんなユニークでいて素敵な女性は、やはり映画化しないで想像の世界にいてくれるほうがいいのですが・・・

相手役・小説の語り手である五浦大輔ですが、競争社会からは弾き出されたような役柄なのですが、今回の終わりで意外な可愛さが出ていました。母親同様に自分の興味のために家族を捨ててしまうことを恐れている栞子に対し、「栞子がそれほど面白いと思っているものならば、自分にも面白いだろうから一緒について行く」という台詞、読者を安堵させると同時に、男として株を上げたのではないでしょうか。

作者はあとがきで、物語は折り返しを過ぎて後半に入っていると言っていますので、残り3作くらいなのかな?どんな終結を頭に描いているのか、楽しみなことです。


読書の冬に『ニューヨークの魔法』シリーズの新作

2014-02-15 15:19:16 | 読書
1月後半は風邪が長引き、2月になったら毎週末が大雪など、なんだかんだで外出が減った分、読書量が増えてきています。その一つが『ニューヨークの魔法のじかん』(岡田光世著)です。

2年前にニューヨーク旅行を計画した時に(結局はハリケーンのため取りやめたのですが)事前学習(?)の中で出会ったニューヨーク本の一つが、岡田光世さんのニューヨークの魔法シリーズです。ニューヨーク在住のジャーナリストが日々の日常的な出来事の中から、いわゆる“チョットいい話”を紹介してくれるエッセイで、特にエキサイティングというものではない話なのですが、何となく心嬉しくなるものなので、以来、毎度楽しく読んでいます。


先週その最新作、シリーズ第5弾『ニューヨークの魔法のじかん』が出版されたので、直ぐに手に取りました。今回はこれまでとチョット違っていました。怒ったり、泣いたりといった、必ずしも“心暖まる”ものではないエピソードや、ニューヨークに関係のないトピックもあり。さらには、松井秀喜の引退試合にプレスとして現場に乗り込んだ話では、著者のこれまでのイメージにない“突撃レポーター”振りが発揮されるなど、笑い溢れるものもあり。

これらの新しさもありましたが、全体を読み終えてみればこれまで通り、ニューヨークを舞台にした“心嬉しい”ストーリーがいっぱい。このシリーズを読むと、ニューヨークの大都会としてのイメージが変わりますが、そのワケを著者はこんな風に表現しています。

「日本人だったら思っていても口にしないことを、ニューヨークの人たちは他人同士でも言葉にする。だから、いい意味でも悪い意味でも、そこに対話が生まれる」

アメリカ人全てに当てはまるとは思いませんが、ニューヨーカーの特性なのか、著者はそれを“ニューヨークの魔法”と表現しているようです。ですが、そこで生まれた対話がどう進むか、発展するか、そこには“岡田光世さん自身の魔法”があるように思えます。魔法の街 X 著者の魔法、これが読者の心をつかむのでしょうね。友人が彼女にこう言ったそうです。
「You’re like a magnet that attracts interesting people」

ほかにも、こんな素敵な会話・英語表現も心に残りました。
*落ち込んでいた著者を窓越しに励ました言葉(声が聞こえないので著者の推測):
「Life is too short. 落ち込んでいるなんて、もったいないよ。」
*公園のベンチに座ろうとして、先に座っていた人に声をかけたら:
「その人がほほ笑みながらジョークを言った。 Of course. I was waiting for you.」
この後、長い時間話し込んだとか。自分では体験出来ない楽しい時間を届けていただいたようでした。次回作が今から楽しみ!

初孫が誕生!

2014-02-13 20:06:24 | 家族
私にとって初めての孫(女子)が今日、生まれ出てきました。未だ対面していませんが、息子が誕生ホカホカの写真を送ってくれました。携帯に届いたメールを開けて見て、可愛いものですね (^-^)

目を閉じて、でも、手は上げて、赤ちゃんらしいポーズだなあ。帽子をかぶるのは頭の保護なのかな、今どきの流行?息子夫婦も結婚十年目にしてやっと授かった宝物、彼は父親に、そして私は祖父に、今朝迄は実感がなかったのですが、こうして写真を目にすると不思議な感覚が湧いてきます。イタリア式にnonnoノンノと呼ばせたいと思っているのですが・・・
取りあえず今夜はこれで妻と、カンパーイ!


塩野七生の新作』皇帝フリードリッヒ二世の生涯」を読了

2014-02-11 13:12:27 | 読書
塩野七生の最新作、上下2巻からなるフリードリッヒ二世を読みました。塩野七生の大きな単行本は持ち歩きが出来ないので、ついつい文庫本になるまで先送りしてしまうことが多いのですが、今回は刊行後すぐに読みました。きっかけはブログでも取り上げたヤマザキマリのエッセイ「男性論」に取り上げられていたから、奇遇かな。

いつもの塩野七生作品への期待通り、十分に読み応えがあり、満足のいくものでした。
12世紀末に生まれ13世紀の前半を生きた人物でローマ帝国のように法治国家を目指したそうですが、その生涯は、結果としてローマ法王との闘争に明け暮れたものだったと。

中世ではローマカトリック教会の長たるローマ法王の権限は絶大なものだったようで、「法王は太陽で、皇帝は月」と豪語していたとか、現代から想像も及ばないことですが、ローマ帝国崩壊後からルネッサンスまで中世ヨーロッパがそのようなものだったことを初めて知りました。(勉強不足!)
それに対しフリードリッヒ二世は「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」というイエス・キリストの言葉をベースに、信者の心を統治する法王と、現実の社会生活を統治する皇帝というように責任を分担し、お互いの役割を認め合うことを目指したため、地上の全ての上にたつと主張するローマ法王との争いが止まなかったようです。現代民主主義社会では当たり前の政教分離ですが、それを最初に実現しようとしたのがフリードリッヒ二世だったのですね。もともと多神教に否定的な(一神教だからこそローマ帝国には寛容性があったとする考えの)塩野七生の手になるこの本を読んでいると、ローマ法王に呆れ、フリードリッヒを応援してしまいます。勿論、現代のローマ教皇にはそんな考えはなく、あくまでも数百年も前のことだと思いますが。

塩野七生の歴史物は、学術書ではなく、小説でもないけれど、登場人物に感情移入させられてしまう不思議さを持っているようです。彼女としては膨大な資料(この作品末尾の参考文献は19頁ありますから400件近く!)を調べ尽くした上で、事実+推測でもって歴史を読み解いて客観的に紹介しているのでしょうが、読者からすると、ついつい彼女の心の想い(主観とは言いませんが)に動かされるように感じます。この2冊にも、随所に「笑ってしまう」だの、「呆れてしまう」といった表現が出てきます。だからこそ読んでいて面白いのかもしれませんが。今から次の塩野作品が楽しみです。

東京の大雪の中、イタリア語講座へ

2014-02-08 16:03:44 | 気候・季節
一昨日の晩から大雪との天気予報、土曜日は未明から本降りの雪になるので、前の晩から大雪の対策を、準備を、とせかされて用意しました。今日は五反田・清泉女子大学でのイタリア語講座、今期の最終回なので、雪でも出席する意欲が十分でしたので。

用意したものは、先ずは靴。雪靴ではないですが、自分が持っている中では靴底の凹凸が最も深いもので、元々はトレッキング用ですが、ヨーロッパの町の石畳を歩く用に20年くらい前に購入したものです。東京ではこれまでも雪用として役立っていますが、普段は靴箱の奥にしまいこんでいるものを、昨日、引っ張りだしてきました。

もう一つはバッグ。普段使っているのはトートバッグの変形型で、手持ち兼ショルダーなので肩にかける程度のもの、雪の日は両手を完全に自由に開けておくためにタスキ掛け出来るダイプのものに、教材を入れ替えました。

ダウンコートと手袋も、普段は使わないけれど自分の持っている中では最も防寒性の高いものにして、用意万端。我ながら大袈裟だなあ、と思いながら(苦笑)。

一夜明け、今朝は雪の出足が予報より遅かったのか、庭の積雪もうっすら程度。大学のウェブサイトでは今日のクラスは予定どおり、但し、今後、東京に大雪警戒警報が出たら以降は休講になるとのことでしたが、いつもどおりに出掛けました。

 
清泉に到着した9時前の本館周囲の様子ですが、雪はまだまだ。クラスは出席が15名のうち6名と、最終回でしたが雪の影響でいつになく少人数でした。大雪警戒警報が出たのでこれ以降は休講、早めに帰るようにとの連絡が授業の終わり間際になって大学職員から来たのは丁度いいタイミング。

 
授業を終えて外を見ると、庭一面すっかり白銀というか、モノクロームの世界に一変していました。1時間半の間に随分と雪の降ったことが分かります。これだけ積もると、その新雪をサクサクと音を立てて踏み歩くのは、結構いい気分。但し、用意した靴では、白い雪道は問題ないけれど、人や車の往来で水っぽくなった道では滑り易く、やはり靴底にスパイクを装着するタイプの滑り止めカバーが必要かな・・・

何しろ、気象庁の発表といい、天気予報といい、20年に一度レベルの大雪とのことだったので、ミーハー気分でというか、人生最後(?)の体験にというか、寒い想いをしながらも個人的には楽しい一日でした。まだ降り止む気配はありませんが、明日は降り積もった雪が少しでも早く溶けますように。

夕方5時のマンションの雪景色。明日の朝にはどこまで?

アンテナショップ

2014-02-04 15:31:57 | 食べ歩き(外食)
有楽町から銀座界隈に数多くある地方都市・県のアンテナショップ、これまでは余り縁がなく、というか小生が関心なかったのですが、最近、ランチをいただいてみてから縁がでてきました。

特に気に入っているのが2件あって、その一つが広島県のものです。ビルの1・2階が物産所、3階が瀬戸内海の魚介類を中心としたイタリアン、そして地下が和食の店になっています。イタリアンもまずまずですが、特に瀬戸内の魚介類をいただく和食の店が気に入っています。

遠音近音とかいて“おちこち”と読むのだそうです。最近は写真を撮る意欲が薄れたので写真がないのですが、牡蛎フライ定食とか、海鮮丼とか、どれも美味しい!また、大人の雰囲気に合わせてか、量的にも私の年齢に丁度いい程度です。

もう一件は茨城県の店、茨城マルシェです。物産所とレストランが同じ1階にあります。

ここのランチはシャモ料理と魚料理が中心ですが、どれも美味しい!加えて、ここのサラダバーがいいんです。何がいいって、毎日茨城から届くという新鮮野菜が種類豊富、納豆や煮野菜も含むと7、8種類もあり、それだけで満足出来る内容なので、野菜好きの自分としては大いに気に入っています。
先日はその店で、夜だけの献立というアンコウ鍋のコースをいただきました。

初めて知ったのですが、アンコウは大洗の名物だそうです。四半世紀も前に神田のいせ源でいただいて以来の、久し振りのアンコウ鍋でした。妻は初めての体験でしたが、なかなかに満足したようでした。勿論、小生も!

物産には今でも余り興味ありませんが、各地の食を楽しめるのはいいですね。値段も納得のいくものですし、各地が自信を持って売り込んでいる食べ物・料理ですから安心ですし。また他の県も試してみようようかな・・・