気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

負い目

2011-03-26 15:31:04 | 言葉
美智子皇后の相談役とし、またハンセン病患者に長く勤めたことで知られる精神科医、神谷美恵子が「負い目」ということを大切にしていたそうです。

「なぜ私たちではなく、あなたが?あなたが代わって下さったのだ」

人は皆、同じように生まれてきながら何故、一部の人だけが不幸な目に遭うのかという問題意識と、自分が健康であることや、様々な面で恵まれていることを「引け目」と感ずる気持ちを持っていたそうです。

彼女はそのような問題意識からハンセン病患者へ尽くす道を選んだが、私はそこまでの強い気持ちにはなれない。それでも、そのような「負い目」を意識すること、忘れないことは、今回の大災害の中で、節電、節物資という極めてささやかなことを続ける支えになるように思えます。ともすれば時間の経過とともに薄れがちになりそうな自分の気持ちへの戒めです。

高田郁「小夜しぐれ」を読みました。

2011-03-25 13:17:34 | 読書
みをつくし料理帳シリーズの最新作(第5作)「小夜しぐれ」を読みました。昨年秋の前作から約半年振りの新作、私は楽しく、そして(ちょっと残念ながら)一気に読み終えました。

Amazonの読者評では厳しい意見が出ているように、確かにストーリー展開としてはタネギレの感もあります。しかし、それはそれとして、それでもなお、登場人物たちの心優しさと、澪の料理の想像力をかき立てる美味しさはいつもどおりです。ホントに心と身体が暖かくなるのを感じます。

お澪は野江を救えるのか、小松原への思慕の行く末は(小松原の妹の援助がほのめかされていましたが)、天満一兆庵の再建はなるのか、等々、まだまだ末永く書き続けてほしいと願っています。

恵みの雨?

2011-03-21 11:18:54 | ヘルス
今日は朝から雨、被災地の方々のことを思うと誠に心苦しいのですが、花粉症に悩まされる小生にとっては恵みの雨です。花粉症歴15年になるのですが、症状としては先ず目、目の痛がゆさが一番の辛さ、ついで鼻水です。昨年は、前年の気候のお陰でかなり楽をさせてもらいましたが、今年は昨年夏の猛暑で辛いおもいをしています。特に先週はひどかっただけに、今日の雨はホント、嬉しいです。明日は久し振りに外出できそうです。

花粉症対策としては、勿論、医師から薬を処方してもらっています。内服薬としては、当初はアレロックでしたが、眠気が強いので、その後、クラリチンに替え、長い間それをのんでいましたが余り効き目は感じませんでした。それで今年からは最近認可されたというザイザルに切り替えています。効果は不明ですが・・・

目のほうですが、アレルギー医師からはリボスチンが処方されていましたが、これは常用の抗アレルギー点眼薬ですが、辛い時にはあまり効果なし。それで、眼科へいくとステロイド点眼薬のフルメトロンを処方してくれるので、それと併用しています。

目については、それらの点眼薬のほかに、ドラッグストアで売っている洗浄水でもって、外出の都度、また、辛い時にはフルメトロンの前に洗浄しています。これが結構さっぱりして楽になるような気がします。


そんなかんだで、色々と苦労している身ですので、今日明日は恵みの雨というわけです。

「頑張れ」?

2011-03-19 16:24:01 | 言葉
NHKの地震報道番組の中で、被災者の声として「頑張って」と言われたくない、というのがありました。私も日頃から気になっていた言葉なので、あらためて考えてみました。

この言葉の背景には苦しい環境・状況にある人への励ましの気持ちがあるのでしょうが、一方で言われる側への配慮が足りないこともあるようにも思えます。地震の被災者ばかりでなく、病気の方々も、皆さん夫々すでに頑張って(つまり全力を尽くして)いるわけで、それ以上に何を求められるのか、という反発の気持ちをかき立ててしまう可能性もあるかと思います。とは言え、励ましたい気持ちは善意ですから、その善意をどう伝えるかは、個々の状況次第で、慎重に考えて、最適な言葉を選ぶ配慮が必要かと考えます。

では、どんな言葉が適しているのかと考えている中で、英語では何というのかを調べてみました。一対一で対応する単語、成句はなく、状況によって次のような言葉を使い分けているようです。

- Good luck.
- Take it easy.
- Cheer up.
- You can do it.
- Don't give up.
- Go for it.
- Go !
- Hang in there.

オバマ大統領は地震直後の記者会見では、We stand with them. と言っていました。
イタリア在住の日本人は知り合いのイタリア人からは、Ti stiamo vicino. (あなたの傍にいますよ)と言われて嬉しかったそうです。 これは、「あなた方とともにいる」というイエス・キリストの言葉がキリスト教社会で根付いたものになっているためかもしれませんが、日本でも、逆境にある方々への思いやりの表現になるのではないでしょうか。真心からそういう気持ちになることの大切さを改めて気づかされました。

スローネット

2011-03-18 17:37:10 | 読書
大地震から丁度一週間になります。退職者で時間があるためTVを見ていることが多く、気の滅入る報道に何とも言えない思いが続きます。幸いにも直接の被災者ではないので、もう少し明るく前向きにの思いから、久し振りに本を読みました。

西垣通著「スローネット」です。

「ネット社会はもっと、ゆっくりでもいいんです。携帯もパソコンも捨てずに可能なスローなネットライフ、皆さんもいっしょに考えてみませんか!?」との帯コピーに惹かれてです。想像していたよりは難しいものでした。また、こうしたらいい、というような具体策が提示されているものでもありませんでした。しかし、「いっしょに考えてみませんか」という提言どおり、考えるきっかけを作ってくれました。

印象に残ったの提言は、「身体で感じる」「ローカルな」コミュニケーションです。例として、夫婦の会話が、顔を会わせてであれば相手の雰囲気や気持ちも感じられるの対し、電話では表情が窺えない、さらにメールでは文字だけでお互いに感情が全く想像すら出来ない、というものがあげられていました。ナルホド、ですね。

もう一度読み直してみます。

地震について

2011-03-12 16:34:08 | Weblog
東京生まれ、東京育ちの小生にとって、昨日の地震はこれまでにない揺れを体験したものでした。大地震のニュースには接していても、何か他人事としての見方から抜ききらないでいたのだと思います。それが今回は自分自身が、自宅内で物が倒れ、飛び散る様子を体験し、(とは言っても、多くの被災地の方々とは比べようもないのですが)自分の身にも起こりうることを感じた、初めての体験となりました。

それだけに、今後への不安は決して小さなものではありませんが、被災された方々の心と体の救いを強く願い、祈ります。どんなにか苦しく、辛い思いをされていることかと思います。どうかそれらの方々に心身におよぶ救いが届けられますように。

久し振りの野菜スープ(ミネストローネ)

2011-03-10 11:05:35 | 料理・酒類(内食)
昨日、久し振り(一年以上かな?)にミネストローネに挑戦してみました。
来月、旧友の集いがあり、そこで料理を作ることになったので、忘れていないか試してみたのです。緊張のあまり(?)写真を撮ることを忘れてしまったのが残念。

材料は、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、キャベツ、セロリ、マッシュルーム、以上6種類の野菜を使いました。まあ、イタリアでは残り物の野菜でもって作るスープなので何を使ってもいいそうですが。

これらの野菜を、ただひたすら、切る、切る、切る、出来るだけ同じサイズ(見栄えをよくするため)に細かく切りまくりました。馴れない包丁使いのせいでしょうが、野菜を切るだけで30分以上かかりました。
次にこれらの野菜を一つずつオリーブオイルでいためました。煮込んだ後で型くずれしないように。ここも一種類ずつですから、わりと丁寧な作業です。
いためた野菜を鍋にいれ、ホールトマト缶を空けて鍋に入れ、味だし用に洋風だしの素を加え、最後に水を1リットル鍋に入れます。
煮立ったら弱火にして1時間煮詰める。これだけです。

結果ですが、煮立てるのが足りなかったため野菜(特に角形のジャガイモと人参)がやや固め、それと塩・胡椒を全くしなかったため(食べる時の個人まかせのつもりだったのですが)味が物足りなかったです。家内に言われましたが、食べる時の塩では煮込む時の塩ほどには味が出ないようです。これらの改善点をふまえてもう一度してみます。

何だかんだで2時間以上かかりましたが、楽しかったです。次の機会には写真撮影を忘れないようにしなければ。

3月の雪

2011-03-07 15:28:29 | 気候・季節
朝から寒い雨でしたが、いつの間にか雪に変わっていることに10時頃に気づきました。あ、また雪だ!

ここ数年、東京では白く積もる雪がありませんでしたが、今年は先月の二回に続いてこれで三回目、やはり寒い冬ですね。我が家の「猫の額」庭も薄らですが雪化粧となりました。午後には融けてしまいましたが、記念の写真をログしておきます。

女流作家をよく読みます

2011-03-05 11:16:44 | 読書
昔から読書好きで、若い頃は歴史小説、推理小説、冒険小説、ビジネス書、等々、乱読気味のようによくよんだものでした。
長じて(?)からは読める本の量にも限りがあることを認識し、絞って読むようにしていますが、結果としてここ十年ほどでは女流作家の著作が多くなっています。



三浦綾子は一時期、多分、心の支えとなる信仰を求めていたのでしょうが、むさぼるように小説からエッセイまで版切れになっていないものは殆ど読みました。その中でもデビュー作の「氷点」は正・続編、彼女の多分一番のベストセラー「塩狩峠」は勿論好きですが、私の一押しは「泥流地帯」(正・続)です。数回読みましたが、毎度感動しています。

塩野七生は不思議な作家だと思います。歴史に関するものですが、歴史小説でもなく、学問的なものもなく、表現は難しいですが、とにかく読み出すと引きつけられます。よくまあ、あれほどに、と驚くほどによく調べてますね。ライフワークの「ローマ人の物語」は文庫になってから読み始め、多分、この秋で最終回が文庫化されるのだと思いますが、今から楽しみです。

犬養道子は私とはレベルの数段違う、といか別世界レベルでのインテリジェンスを感じます。そのインテリ振りを嫌みに感ずる人もいるでしょうが、私は彼女の真摯な生き方、考え方が大好きです。最初に読んだのは、大学生時代の「私のアメリカ」でした。この本でアメリカに強く憧れた要素が強いです。彼女のエッセイものはかなり読みましたが、聖書ものは重く、なかなかページが進んでいません。そのうちには・・・

高田郁は最近のもので、彼女の「みおつくし料理帳」シリーズは前記のお三方とは打って変わって、人の心の優しさ、いとおしさ、哀れさが満ちあふれる時代物小説です。寡作なようで、毎度、刊行を首を長くして待っているところです。

魚のおろし方は科学だ?!

2011-03-04 20:26:11 | 料理・酒類(内食)
我が家でよく見るTV番組の一つがNHKの「ためしてガッテン」(水曜日夜8時)ですが、昨夜は、素人でも容易に3枚におろせる方法でした。

http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20110302

え!そんなに簡単なの!という驚きでもって、家内が今日、早速にアジの3枚おろしを試してみました。私も興味あるのですが、先ずは我が家のマスターシェフに試してもらった次第です。
結果は、大成功!家内も、その容易さに驚いていました。
と同時に、番組でも紹介していましたが、刺身はおろしてからの経過時間が大きく影響するそうで、それを聞いて家内は食事予定時間の一時間前から調理開始、私も用意を整え、刺身に仕上がって直ぐにいただきました。ナルホド、表現は難しいですが、数時間前に刺身にしたもの(通常お店で買う場合)とはひと味違う美味しさを感じました。夢中になりすぎて、写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。
加えて、残った骨を油で唐揚げにしてもらったものは、お酒の肴に最適、今夜は清酒が一段と美味しかったです。
申し遅れましたが、お値段も格別、一尾120円!満足度が更に上がりました。