気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

Day 17 (3/30):3回目の遠足はLuccaへ

2013-03-29 23:11:28 | フィレンツェ滞在記2013
ピサの斜塔にするか、ルッカの城壁にするか、今朝になっても決められず、天気予報を見てもどちらも同様に雨模様、駅について列車の時刻をみてから、最後にルッカに決めました。大正解でした!

今日もイタリア国鉄Trenitaliaの各駅停車で、ルッカまで1時間20分、7ユーロです。
城塞の外側にあるルッカの駅を出て200メートルほと行くと、もうそこに城壁が見えました。
 
城壁の厚みというか幅が広く、上を散歩道にしているため、防御の城塞という、いかつい雰囲気は全くなく、変な表現ですが「優しい城塞」というのが私の第一印象です。旧市街の周りを囲む中世の城塞が完璧な形で残されているのはここだけだとか。ぐるっと一周5キロほどだというので、天気がよかったら貸し自転車で廻るのが気持ちいいのでしょうが。今日はずっと傘を広げたままだったのが、残念。でもその散歩道の素晴らしさは十分に感じられました。

 
ローマ帝国時代の野外劇場跡を広場にしたもの    プッチーニ生家(右奥)前の銅像

城塞の内側はミニフィレンツェのようでもありますが、フィレンツェより観光客が遥かに少ないせいか、ツーステップ、スリーステップ、全てがゆっくりと流れている感じです。そのスローさがルッカの魅力なのかもしれませんね。今日はイースターウィークということもあって教会にはどこも入れず、プッチーニの生家博物館を見学しただけてで、他はただただ歩き続け、中世の小さな街を満喫しました。教会以外に特徴のあるものとしては、街を見渡せる塔がいくつかあることかもしれません。サンジミニャーノなどと同様、個人が裕福さを競って建てたものなのでしょうが、どれも200段以上と聞いて辞退するしかありませんでした(苦笑)。十年まえだったら・・・残念です。

 
昼は前菜の盛り合わせと地元のパスタをいただきました。前菜は色々な種類のサラミと生ハム、これだけで十分だったかも。パスタは名前を忘れたのですが、変わったものでした。外見は中身のないラヴィオリみたいですが、口当たりはニョッキに近い、バジルの入ったスープがいい味でした。今夜は自炊で軽くしておきます。

あれした、これしたと表現できないのですが、今日のルッカ訪問はこれまでの遠足で一番満足のいくものでした。また訪ねてみたい(晴れの日に)気持ちにさせられたからです。小さな街なので長くは滞在しても退屈するでしょうが、2、3日だったら、城壁の上を散歩したりして、ゆっくりと楽しめそうです。

 地方の駅はみな同じスタイルのようです      フィレンツェの朝、清掃車が活動中

全くの別件です。最近気付いたのですが、こちらに来て以来、目の痛み・痒みがすっかりなくなったのでスギ花粉はないのだと思います。が、アパートの部屋に入ると鼻が詰まったり、鼻水が出るのです。街歩きをしている時には出ないことからすると、ハウスダストかな???

Day 16 (3/29):フィレンツェの街歩きで気付いたこと

2013-03-29 23:11:28 | フィレンツェ滞在記2013
随分とフィレンツェの街を歩きましたが、その中で特に目についた2点を記録しておきます。

一つは車について。
ここでは小さな車が多いです。デザイン的には、いわゆるツーボックスカー、日本で言ったらトヨタのヴィッツや、ホンダのフィットのタイプがタクシーを含めて9割以上です。普通のセダン(3ボックスカー)は殆ど目にしません。そのツーボックスカーの中でも小さいミニカーが目立ちます。単独モデルとしては、ドイツのスマートが一番多いのですが、日本車ではトヨタのIQも中々頑張っています。
 

モデル名は分からないのですが(多分、イタリア製?)スマートよりも更に小さい超ミニとでも言うべき小粒の車も結構走っているのが可愛いです。
 

 
どれも二人乗りで、多くは電気自動車のようですが、オモチャみたい!高速道路は無理でしょうが、町中の狭い道を走るには絶好だし、駐車も縦列駐車の合間に縦に停めることも出来そうです。なかなか可愛いものなので、ついつい見とれて沢山写真を撮ってしまいました。日本で60年も前に走っていたオート三輪を小さくしたようなものまで走っていて、懐かしさを覚えました。

車については、もう一点。市内では歩道と車道の区分がはっきりしない道が多いのですが、車は絶対にホーンを鳴らしません。歩行者がもたもたしていても、人が車に気付くまでじっと待つし、道幅が広ければ、車が人をよけて廻ります。これは運転マナーの問題ではなく、多分、単なる習慣なのだろうと想像しています。フィレンツェだけかもしれませんが。

もう一つがゴミ出しについてです。日本のようにビニール袋を町の一角に寄せて出すのではなく、街のあちこちに大小様々なゴミ箱があります。

 
左のものは1メートル以上ある大型のゴミ箱ですが、このタイプが一番多いようです。足元のレバーを踏むと蓋が開くので、そこにゴミ袋を投げ込むものです。街の美観上は感心できないのですが。右の小さいものはツーリスト/歩行者用のものでチェントロ地区に多く見られます。これは日本でも町中で見られるものに似ていて、中のビニール袋毎そっくり回収していくものです。目立たず、まあまあですね。
 
この二つは新型で、道に据え付けられており、地下の大規模収集庫に自動的に回収されるようです。一カ所に3、4個並んでいて、ゴミを分別するように指定されています。道にゴミが溢れないという点で清潔でもありますね。
 
こちらは中間サイズになりますが、運良く(?)ゴミ回収車が回収していくところに出くわしました。回収車が自動的に引き上げ、ゴミを回収していきました。因に、ゴミ回収車同士にも大小があり、大小の車が尻を付き合わせて、小から大へ収集していく場面も目にしました。

ホテルではなくアパートで生活していると、身近な課題であり、興味深いトピックです。私も一日おきくらいにスーパーのビニール袋に入れてゴミ出ししています。大型できたないタイプのゴミ箱へですが。

今日は雨、曇り、晴れ、また曇りと慌ただしく変わる一日でした。身体がなまってはいけないので(笑)、午前と午後にそれぞれ1~2時間ほど、特にあてもなくフィレンツェの街を散策しました。道に慣れてきてみると、建物や石畳の道をゆっくり味わうことができ、フィレンツェ滞在を実感しています。

Day 15 (3/28):最後の晩餐 Ultima Cena?

2013-03-29 05:15:10 | フィレンツェ滞在記2013
今日はイースターウィークの木曜日、イエス様と使徒との最後の晩餐の記念日です。我が家では夫婦で洗礼を受けて以来(8年位になりますが)毎年この日の夕食は赤ワインを美味しくいただけるような食事にしています。今年は私はフィレンツェで一人暮らしですが、その伝統(?)を守るべく、肉料理をいただきました。はい、晩餐の前には近くの教会で聖木曜日のミサに出て静かに礼拝をしたことも記録しておきます。今日は暖かな日でしたが、石の教会は寒かったです (=_=)。

 
こんな風にキレイに出されます。          実はルッコラとチーズの下に肉が。

最後の晩餐の日の夕食は、一方的ですが、すっかり馴染みになったOsteria del Cinghiale BiancoでTagliataタリアータをいただきました。フィレンツェではステーキというと1キロ以上のBistecca alla Fiorentinaになるのですが、一人ではとても無理という顧客のために、一人用に、多分300グラム位のステーキをルッコラとパルミジャーノチーズで合えたものです。前回の滞在の折りにいただいてみて大いに満足した料理だったので、今夜はそれにした次第です。前回の美味しかったイメージを損なわれることなく、ワインと一緒に満足のいく夕食でした。馴染みのおじさんウェイターのいなかったのが、チョッと残念でしたが (^o^)

昼間はゆっくりしました。朝食の後は軽く、中央市場へチーズと生ハムの買い出し、帰りに、当地で人気の1、2を競うパニーニ屋さん I Frarellini で昼食用にアンチョビーのサンドイッチを買って帰りました。昼食の後は腹ごなしに、アパートのあるサントスピリト地区を1時間ほど散策しただけで、その他はアパートの部屋でTVやPCで、静かに、ゆっくり過ごすことが出来ました。

Day 14 (3/27):ボローニャ散策

2013-03-28 00:34:14 | フィレンツェ滞在記2013
昨日のアレッツォ行きに味を占め、今日はボローニャまで足を伸ばしました。実は昨日フィレンツェの駅に戻った時に、ふと、italoというイタリア発の民営鉄道のATMが目にとまり遊んでみたところ、ボローニャまで40分で行ける、片道26ユーロ、頻度も多い、実に便利、簡易だということを発見したのです。その場で即断、翌日には行こう!

 
イタリア鉄道TrentitaliaがJRに当たるとすれば、italoは小田急ロマンスカーや西武レッドアロー号のようなものです。イタリアの主要都市だけを結ぶ新幹線みたいなものです。ボローニャまででも最高300キロで走りました。昨日の各駅停車で1時間半もかかったことと比べると実に簡単&楽ちんな旅でした。

ボローニャについては美食の町、ポルティーコの町という程度しか知識がありませんでした。今回の旅で訪ねるつもりもなかったので、全く事前の知識・情報なしで行ってしまったので、先ずはツーリストインフォメーションを訪ね、地図をもらい、主要の観光スポットを教えてもらいました。ポルティーコは特に見にいかなくても、歩く頭上が全てポルティーコです。ここもイタリアの他の町と同じく、見るべきは、やはり教会のようです。4つほど教会を訪ねましたが、サント・ステファノ教会が見応えがありました。
 
外観も内装も地味なのですが、実は7つの教会が内部で繋がった構造になっているという不思議さと、祈りの場としての飾りのない厳粛な雰囲気が溢れていました。私も、これまでの無事に感謝し、この後の旅の無事を祈らせていただきました。

 
昼食はパスタのボロネーゼソース和えに決めていました。数件を眺めた後、1階がワインバーで2階がレストランになっている店を選びました。狭い店ですが、とても感じがよく(内装、ウェイター)、メニューのトップにあったタリアテッレのラグー(ボロネーゼ)ソース和えと、ミックス野菜のグリルを赤ワインと一緒にいただきました。ハウスワインですが、ボローニャ産だとかでとても美味く2杯も飲んでしまいました。パスタの味は驚くほどものではありませんでしたが、本場ものを味わえたことが嬉しかったです。帰りがけにTutti i piatti sono molto buoni! と言ったら喜んでくれました。

食後の散策は、ボローニャのもう一つの特徴である学生街まで足を伸ばしました。それまでも学生が多いことは気付いていたのですが、学生街に近づくと大学生がいっぱい、その賑やかなこと!そのうちに幾つかのグループが大騒ぎしている、各グループ毎に一人が目立つ格好をしている、男子なら背広、女子なら頭に月桂冠、それで周りの学生に訊いてみたところ、想像どおり卒業のお祝いだそうです。
 
卒業する学生が仲間達に(両親が一緒のグループもありましたが)ワインやシャンペンを注いで廻っていました。イタリアでは、日本のように決まった時期にまとめて卒業ではないと聞いていましたが、今日は丁度いいタイミングに出会ったようでした。
もう一つの出会いが往きの列車で出会った赤ちゃんです。余りに可愛いので写真を撮らせてもらい、年を訊いたところ十ヶ月だとか。数分でしたが、素敵な出会いでした。

つかの間の旅でしたが、ボローニャを見ることが出来てよかったです。やはり気になっていた町の一つでしたので。ただフィレンツェに長く滞在した今では、フィレンツェに戻り、建物の合間からドウォーモが見えると、我が家に帰ってきたように(?)ほっとします。列車の旅は疲れないのですが、それでも二日続けて知らない町を遠足したので、明日はアパートでゆっくりと休養しようと思います。

Day 13 (3/26):アレッツォへ一人遠足

2013-03-27 04:10:31 | フィレンツェ滞在記2013
今日は朝から雨だったのですが、前日に計画したとおりにアレッツォまで足を伸ばしました。今回のフィレンツェ滞在は前回よりも長いのでフィレンツェ以外の町を訪ねてみたいと考えていたのですが、思い切ってそれを実現しました。

 
アパートから駅までは15分ほど、寒い雨なのでしっかりとダウンを重ね着して出掛けました。駅には銀行ATMのような自動切符販売機があり、言語で英語を選択できるので気分的には楽です。フィレンツェからアレッツォまで7.80ユーロ。列車は外見は古びたものですが、車内は清潔なものでした。往きは各駅停車だったもので、アレッツォまで1時間半かかりました。帰りは急行だったので1時間で済みましたが。

 
アレッツォはフィレンツェの東南にある小さな町で、最も有名なのが聖サンフランチェスコ教会の壁画「聖十字架の伝説」だそうです(撮影禁止なのでネットから借用したものです)。アレッツォではここが一番の観光名所らしいですが、そのためか入場料が8ユーロもかかり、且つ、係員が不親切で不愉快な思いをしたためか、特に印象に残るものではありませんでした。
最近になってアレッツォが馴染み深くなったのは、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の撮影が行われたことです。その映画で何度も登場したのがグランデ広場、斜面にあるのですが、映画のことを思い出しました。帰ったら録画してある映画を見ようっと。

 
町は小さく見るべきものも多くないので、「地球の歩き方」のおすすめに従って幾つかの教会を廻ったのですが、その中で聖ドメニコ教会が良かったです。教会の周りは住宅街のようで観光客向けの施設は見当たらず、そのせいか、静まり返った教会でした。入ってみると、実に素朴な、イタリアにしては珍しく装飾の少ない教会なのですが、私が訪れたのは1時半頃でしたが、人が一人としていなかったのです。イタリアで教会を随分と訪ねましたが、人が全くいなかったのは初めてです。まさに静粛の中で、心が洗われる想いでした。加えて、チマブーエの「キリスト磔刑図」という有名な作品まで、全く一人でゆっくりと鑑賞できたことも嬉しかったです。

朝8時半にアパートを出て、夕方4時半頃帰宅、8時間ほどの遠足でしたが、実質はアレッツォでの街歩き4時間ほどで、丁度よい程度でした。自信もついたし、これなら、この後も他の町まで足を伸ばせそうです。さて次はどこへ・・・・

Day 12 (3/25)その2:教会コンサートで感動しました。

2013-03-27 01:32:44 | フィレンツェ滞在記2013
前のブログをアップした後で、夜9時からのコンサートに行きました。サント・ステファノ教会というウフィッツィ美術館とポンテヴェッキオの間にある裏通りの小さな教会です。演目が大好きなモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスとレクイエムなので興味を持ったのですが、夜の9時からというのが難点で(私にとってはですが)迷っていました。夕食を終えてから、やっと決断した次第です。

聴きに行ってよかったです。Orchestra da Camera Fiorentina フィレンツェ・オーケストラ協会とでも訳すのでしょうか、フルオーケストラです。パンフレットの写真を見ると活発な演奏活動をしているようですから、セミプロなのかな。私の耳にはプロに聞こえましたが。オーケストラに加えて70人ほどの混声合唱団、こちらは中高年の方が多く、アマチュアグループかもしれません。その彼らが歌と演奏を始めた時の衝撃、あのアヴェ・ヴェルム・コルプスが狭く石造りの教会に、優しく、美しく響き渡るのです。身体にしみ込んで来るハーモニーは、これまでTVやCDで聴いたものとは全く違う世界の音楽のようでした。この小曲に続いてメインのレクイエム、こちらは優しさと激しさの入り交じった大作で、強く惹き付けられてあっというまの演奏でした。

 
祭壇左手から合唱団の入場です。         演奏直後、指揮者とソリストが最前列にいます。

オーケストラも合唱団も私には彼らの技術レベルがどれほどのものかは分かりませんが、聴いていて実にうっとりさせられる演奏でした。なんと言っても石の造りの反響が、これらの曲にぴったりなのでしょうね。西洋の宗教音楽の多くは教会で演奏することを前提で作曲されたものが多いのですから、素晴らしい響きは当たり前なのかもしれません。東京での近代的な木の造りのコンサートホールしか知らない自分にとって、感激、感動の一夜でした。(料金は15ユーロでした)

Day 12 (3/25):新たな気付き、観察&体験です。

2013-03-26 03:09:49 | フィレンツェ滞在記2013
今日は記録しておきたいことがいくつかありました。
先ずは朝食で。家内がいない一人暮らしなので火を使う料理は面倒なので、そのまま食べれるものを並べるだけのものです。ここに来て以来ほぼ毎日オレンジを食べています。丁度シチリアからのブラッドオレンジが旬だそうで、毎日食べて飽きのこない美味しさなんです。これまで近所の八百屋さんで一回と、朝市で一回買い求めたものでしたが、ブラッドオレンジとは言っても、見た目は普通のオレンジに多少ブラッドが混じった程度なので、そんなものなのかと思っていたんです。

それが昨日スーパーで買ったブラッドオレンジを今朝食べてみて、というより切ってみてビックリ、正にブラッド色で、オレンジ色ではないのです。味の違いはこれまでのと比べてはっきりとはしませんが、見た目の違いは大きいですね。気持ちの上で楽しさが倍増したような。ブラッドオレンジが大好きな家内に食べさせてあげられずゴメン!

朝はヴェッキオ宮殿に向かいました。いつものようにポンテヴェッキオを通ったのですが、丁度店を開け始めるタイミングだったようで、屋台のようなカバーを開ける様子に出会い、感心して見とれてしまいました。

木製の屋根の部分をリモコンで操作すると自動的に上に上がるのです!これは中々見物でした。屋台のように板カバーを手作業で付け外しするものとばかり思っていたのですが、自動とは!ここにも時代の進歩は届いているわけですね。私の認識不足でした(苦笑)動画も撮ったのですが、ブログへの貼付け方法が分からないので、取りあえず静止画で。

ヴェッキオ宮殿は前回は最後の日の夕方に時間は出来たので何の下調べもなしに飛び込んだものでした。今日のお目当ては、秘密の通路(Percosi Segreti)ツアーです。英語で説明しながら一時間ほどヴェッキオ宮殿内で、一般の入場券では入れない秘密の通路・階段から繋がる小部屋などを当時の状況の説明を聞きながら見て回るものです。メディチ家の当主たちが、権力を持ちながら表向きは高ぶらないための工夫のようでもあります。
 

 

最後に有名な五百人広間の天井画がどのように支えられているかを屋根裏から見せてもらいました。ここの天井画は壁画ではなく、板画に豪華な枠をつけたもの、それだけに相当重いものですが、それを木材の組み合わせてもって支えているそうで、500年も前に凄いことをしたものです。
 

当地で働くアメリカ人ガイドが英語で丁寧に説明してくれたので良く分かりました。ツアーは一般の入場券の他に2ユーロ、私以外にはアメリカ人4人、イタリア人2人の小グループでした。忘れないうちに記録しておくことがもう一つ、当地に来て初めて一般入場券で老人割引を適用してもらいました。これまでいくつか老人割引の施設があったのですが、どれもEU国民だけが対象で、それ以外の国は対象外だっただけに、このヴェッキオ宮殿の太っ腹さ(?)に感動しました。

今日は雨はぱらつく程度でしたが、空気が冷たく、またダウンの重ね着に戻ってしまいました。フィレンツェの春はまだ先のようです。
昼食は中央市場のボッリート(茹で肉)サンド(三度めです!)、その後で日本人店員のいる店が込み合っていたので、今日はイタリア人の違う店でチーズとサラミを購入して帰宅。午後は休養およびデジタルタイム。朝の外出が結局4時間ほどになり、そのくらいでとどめるのが今の私の体力には妥当のようです。
夕食は近所のサント・スピリト広場で人気のオステリアでパスタと簡単に済ませました。そのつもりだったのですが、パスタ(リガトーニ)とサラダを夫々半分サイズがあったのでそれにしたのに、大量でした、アメリカ並みに!

Day 11 (3/24):折り返しターン、後半の開始

2013-03-25 00:43:31 | フィレンツェ滞在記2013
今朝、家内が一足先に帰途につきました。フィレンツェ空港で見送ったのですが、荷物検査の前までしか見送り人は入れないということなので、その前でイタリア風にハグして(!)妻を見送りました。日本ではとても恥ずかしくて出来ないことですが、ここにいると割と自然に(妻も平気なようでした)、しばしの別れを告げた次第です。その後エールフランスのウェブサイトでチェックしたところ、パリで乗り継ぎの便も約30分程度の遅れでもって成田へ向けて飛び立ったというので先ずは一安心しているところです。

後半一人での現地生活の第一歩として、空港からはバスで帰りました。空港シャトルバスがサンタマリアノヴェラ駅に着いたので駅構内をしばし散策、駅前のツーリストインフォメーションに立ち寄ったのですが特に目新しい情報はなし、もうフィレンツェ観光の初心者段階は卒業したようです。今回はまだ駅周辺には立ち寄っていなかったのですが、もうすっかり土地勘を得たというのか、ドウォーモを目指して地図なしで何ら不安なく町歩きが出来たことが、ちょっぴり嬉しかったです。冷蔵庫の食料が底をついてきたので、スーパーに寄って牛乳、ジュース、果物、野菜を買って帰宅。


夕べHTさんたちとの食事で食べ過ぎた感があるので、今日は節制するつもりで、昼食は近所のカフェでリボッリータとワインだけの簡素な食事、でもリボッリータは野菜とパンを煮込んだものなので栄養バランスはよさそうです。当地に来て以来、昼食でもワインは欠かせなくなりました(苦笑)


雨が降り出してきましたが、このまま帰っては運動不足だし、近所周辺を一時間ほど散策、近所のありふれたバールでイタリア風にカフェを立ち飲みしてアパートに戻りました。メールをチェックしたり、ツーリストインフォメーションでもらった資料を読んでみたり、洗濯物をたたんでしまったり、今日は疲れ気味でもあるので、外出せずにアパートで静かに休もうと思います。夕食はつまみものを並べてワインでの自炊にします。

さて明日から一人暮らしで何をしようかと考えてみて意外と戸惑っている自分がいます。その原因は、何をしたくて一人居残ったのかが明確でないためのようです。観光見物がしたりないから残ったわけでもなし、特定の場所へ行きたいというわけでもなし、「生活したい」という漠然とした気持ちだけなので、何が生活なのかを思案中といったところです。食料の買い出し&自炊も生活だろうし、お気に入りになった町のスポットを繰り返し訪ねることもそうだろうし、家で静かに読書したり、TVを楽しむこともあるかも、ぶらぶらの散策から、これまで気付かなかったことの発見・気付きも楽しそう・・・

Day 10 (3/23)その2:イタリア語クラスメートとの夕食

2013-03-24 18:59:30 | フィレンツェ滞在記2013
清泉女子大学のイタリア語講座で一緒だったHTさんが、この4月からパドヴァのイタリア語学校に留学するため今月半ばから滞在するトレヴィーゾに到着しています。フィレンツェへは2、3時間かかるようですが、この週末にこちらへ遊びに来るというので夕食を一緒することになりました。彼女とボーイフレンド、私と妻という、いわばダブルデートです。年齢は親子ほどに違うのですが(苦笑)。



彼女が現地に到着して以来、メール交換していますが、お互いにイタリアの生活で洗濯機や何やら似たような苦労話で盛り上がっている仲です。その彼女&彼との食事ですが、彼が色々調べて選んでくれたレストランで、フィレンツェ風(?)の内装、カジュアルな雰囲気、ゆっくりと楽しめました。彼は日本に都合7ヶ月滞在しただけだとういうのに、私のイタリア語よりずっと上手!会話は殆ど日本語で、たまに英語を交える程度でした。彼らのフィレンツェ観光やイタリア生活全般の話題等々、楽しく盛り上がった夕食でした。こんな素敵な機会を作ってくれたHTさんとエドちゃん、有難うございました!
不思議な縁をいただいて清泉のイタリア語講座にも感謝です。

Day 10 (3/23):イタリア人高校生との交流(?)

2013-03-23 17:02:23 | フィレンツェ滞在記2013
今朝はまだ訪ねていなかったボーボリ庭園に行きました。ピッティ宮殿の裏にある庭園で、我々のアパートからは便利なことろです。宮殿の建物を抜けると直ぐに庭園で、急な斜面に作られているので、先ずは上りになりますが、上まで相当の高低差のあるような庭です。
 
階段を上がるのは大変でしたが、上にあがれば、さすが、素晴らしい眺望が広がります。フィレンツェの眺望としてはミケランジェロ広場ばかりが有名ですが、ここも中々のものでした。

地図を持たずに歩いたのですが、ベルヴェデーレ要塞(中には入れず)の周りから素敵な小道に出たので、そのまま下っていたらバルディーニ庭園の入口に出会わしたので何の期待もなしに、単に散歩の続きで入場しました。入ってみると若い子が一杯で、またまた修学旅行のグループに出くわしたかと思ったのですが、それがなんと、地元高校生のボランティアガイドだったのです。

4人一組で入場客をガイドするシステムなっているようですが、妻と私の二人には、英語だ、英語だと騒いで男女4人の高校生が我々の担当になって案内してくれました。
 
必死になって英語で庭園の由来を交代で説明してくれる姿は、ある意味、感動的でもありました。訊いてみると、毎年春に2日間ガイドとして奉仕するのが授業の一環になっているそうで、昨年は市内の教会で同様のガイドボランティアをしたとか。斜面に位置する庭園を上から下までをおよそ30分ほどかけて案内してくれたのは、説明内容のことよりも、彼らと接することが嬉しかったです。流暢ではない英語で頑張っているので、こちらもゆっくりの英語で対応しながら、時折、下手なイタリア語混ぜてみたらりして楽しみました。素敵なサプライズをいただき有難うございました!