視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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遅くなりましたが、先日の「星と風のサロン(アスメンの夕べ)」ありがとうございました。

2009-10-28 05:14:12 | アスメン・星と風のサロン
10月22日(木)
タイトル:ALMA電波望遠鏡のココが凄い!~今夜はサブミリ波超伝導受信機のお話です~
講師:伊藤哲也先生(国立天文台 先端技術センター)

という少々コアなテーマを設定させていただいたので、「お客さん来るかな?」と心配したのですが、お陰様で20名の方が参加されました。そのうち4名の方は「星と風のサロン」初めての方でした。中には9月にチリ・アタカマ砂漠に行かれた女性もいて、ALMA電波望遠鏡への関心の高さを感じた次第です。

伊藤先生にはALMA電波望遠鏡とその中心部のサブミリ波超伝導受信機についての丁寧な解説に加えて、受信機の部品(ミクサー部)や導波管も持ってきていただき、手にとらさせていただいて「あんな大きな電波望遠鏡の心臓部はこんなに精密な部品で組みあがっているのか!」と参加された皆さんからは驚嘆の声があがりました。

ALMAの開発の特徴は、中国・ロシア・チリなどの多くの外国から参加している研究者たちと、英語でやり取りしながら進めているということ、80台も作るということ、世界一の性能が求められるということ、しっかりと性能評価がされているということ、だそうです。
「1/1000㎜の違いが1億光年先の見え方を左右するという世界なので、しっかりとした性能評価が必要という点でがんばっています。今まで、こういう分野ではあまり重視されなかった品質管理という概念をつくり、トレーサビリティーの実現ができました。」という力強いメッセージが印象的でした。
 光学式望遠鏡と違って電波望遠鏡はその技術的側面を知る機会が少ないので企画したのですが、今回のサロンに参加された皆さんには、少々知らない言葉が飛び交っていたかとは思いますが、ALMA電波望遠鏡の凄さの一端は伝わったのではないかと思っています。

伊藤先生、参加された皆さんありがとうございました。
"ALMA電波望遠鏡のココが凄い!"第2弾も是非企画したいと思っています。

サロンの様子(伊藤先生の許諾を得ております)

ALMA電波望遠鏡のココが凄い!

http://www.youtube.com/watch?v=En3nEjxGFTg

次回(11月26日)の星と風のサロン(アスメンの夕べ)もよろしくお願いします。
タイトル:宇宙を学ぶオトナのためのテレビ講座活用法 ~放送大学と高校講座
講師:縣秀彦さん(国立天文台 天文情報センター)、匠あさみさん(放送大学大学院生)、山本好昭さん(放送大学大学部生、かんがるーさん(アスメン)
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