ダッファリン島に今頃咲く花の一つにFalse solomon’s seal『偽鳴子百合(私の勝手命名)』があります。
それとは少し違うStar-flowered solomon’s seal『星花偽鳴子百合(同じく勝手命名)』に気付いてそのことを言ったら、「違うでしょう、それはただの偽鳴子百合じゃないの?」
とリックが応えました。彼は自然愛好家としての先輩で知識も豊富です。「そうかァ」とその時は素直に信じたのですが、今年も同じ花を見つけ、しかもこの花は偽鳴子百合より二週間も早く花を開いたのです。日当たりの違いかしらとも思ったのですが、花の付き方にしろ形にしろやはり違いました。
そして、リックはこの近くに住んでいるのではないので、私のように頻繁にこの島を訪れているわけではないし、星花・・・が咲くことを知らないだけなのだろうと言う結論に達しました。
似たような草の似たような名前が幾つかあります。
Smooth solomon’s seal(Polygonatum biflorum) はいわゆる鳴子百合で、弓形にたわんだ茎の葉の付け根に対の花をぶら下げた形が鳴子に見えます。
Hairly solomon’s seal(Polygonatum pubescens)は同じような草で葉の裏の筋に沿って繊細な毛が生えているのだそうですが見たことがありません。と言うより気が付いていないだけなのかもしれません。
False solomon’s seal(Smilacina racemosa)(写真の実)はよく似ていますが「鳴子」を形成しないで、花はたわんだ茎の先に房になって付きます。肉眼では判別しがたいほど小さな花は粉っぽい白で、房は葡萄の房のように枝分かれしており、その重みでたわんでいるように見えます。
Star-flowered splomon’s seal(Smilacina stellata)(写真の花)はこの偽鳴子百合と良く似ていますが、やはり良く見ると葉の柔らかそうなところや、葉の付き具合など随分違いますし、特に花は全く別物です。茎はほとんど真っ直ぐに立ち、その先に付く花の房は枝分かれしていません。花そのものもずっと大きく星の形と言うより雪の結晶のように見えます。偽鳴子百合の花が小粒なのに比べ直径は1センチ以上で派手な感じだし、一本の軸に並んで付く花を良く見ると中央の雌蕊は小さな壷のような形をしています。
これだけ同じような名前の草が有るとやはり混同してしまい初期のころは見分けも付かなかったものでした。
「ソロモンの印鑑 」という名前の由来は葉柄を取ると残る傷跡がソロモン王の実印(六星型)に似ているからなのだそうです。原住民も開拓者も澱粉の豊かなこの草の根を食用にしていたとか。
新しいカシノ(カシノ・フォールスヴュー)の滝を見下ろすテラスの外側に、星花…が群生していました。あれだけ生えていたら食用に利用できるかもと思うくらいに。
それとは少し違うStar-flowered solomon’s seal『星花偽鳴子百合(同じく勝手命名)』に気付いてそのことを言ったら、「違うでしょう、それはただの偽鳴子百合じゃないの?」
とリックが応えました。彼は自然愛好家としての先輩で知識も豊富です。「そうかァ」とその時は素直に信じたのですが、今年も同じ花を見つけ、しかもこの花は偽鳴子百合より二週間も早く花を開いたのです。日当たりの違いかしらとも思ったのですが、花の付き方にしろ形にしろやはり違いました。
そして、リックはこの近くに住んでいるのではないので、私のように頻繁にこの島を訪れているわけではないし、星花・・・が咲くことを知らないだけなのだろうと言う結論に達しました。
似たような草の似たような名前が幾つかあります。
Smooth solomon’s seal(Polygonatum biflorum) はいわゆる鳴子百合で、弓形にたわんだ茎の葉の付け根に対の花をぶら下げた形が鳴子に見えます。
Hairly solomon’s seal(Polygonatum pubescens)は同じような草で葉の裏の筋に沿って繊細な毛が生えているのだそうですが見たことがありません。と言うより気が付いていないだけなのかもしれません。
False solomon’s seal(Smilacina racemosa)(写真の実)はよく似ていますが「鳴子」を形成しないで、花はたわんだ茎の先に房になって付きます。肉眼では判別しがたいほど小さな花は粉っぽい白で、房は葡萄の房のように枝分かれしており、その重みでたわんでいるように見えます。
Star-flowered splomon’s seal(Smilacina stellata)(写真の花)はこの偽鳴子百合と良く似ていますが、やはり良く見ると葉の柔らかそうなところや、葉の付き具合など随分違いますし、特に花は全く別物です。茎はほとんど真っ直ぐに立ち、その先に付く花の房は枝分かれしていません。花そのものもずっと大きく星の形と言うより雪の結晶のように見えます。偽鳴子百合の花が小粒なのに比べ直径は1センチ以上で派手な感じだし、一本の軸に並んで付く花を良く見ると中央の雌蕊は小さな壷のような形をしています。
これだけ同じような名前の草が有るとやはり混同してしまい初期のころは見分けも付かなかったものでした。
「ソロモンの印鑑 」という名前の由来は葉柄を取ると残る傷跡がソロモン王の実印(六星型)に似ているからなのだそうです。原住民も開拓者も澱粉の豊かなこの草の根を食用にしていたとか。
新しいカシノ(カシノ・フォールスヴュー)の滝を見下ろすテラスの外側に、星花…が群生していました。あれだけ生えていたら食用に利用できるかもと思うくらいに。