つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

龍の花わずらい5を拾いました ~つれづれ号外~

2008-05-15 07:09:36 | つれづれ号外
さてさて、さりげにずっと買い続けてたりする号外陸回目は――。

タイトル:龍の花わずらい5
著者:草川為
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

これまた久々に登場な作品です。
以前紹介したのは……一年と七ヶ月前。まだ二巻までしか出てない頃ですね。(爆)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。

ルシンの師匠が登場&正体判明! シャクヤを庇ってクワンが大怪我! ルシンの記憶復活! 龍の宝珠なるマジックアイテムが出てきてさらに話がややこしいことに! と怒濤の展開が続く本作ですが、の割には三角関係にまったく変化が見られないのはどうなんでしょう?
つーか、一巻からこっち、クワン押しっぱなし。(笑)
ルシンも何もしていないわけではないけど……薄いんですよねぇ。

まぁ、パワーバランス崩れっぱなしの三角関係はほっといて、前巻は五年前のルシン暗殺事件に関わるツリ目の男(キコク)ルピナ(何故?)の馴れ初めでした。
恋情に流されたと見せかけて、しっかりキコク逮捕に協力するあたりルピナもなかなか素敵なのですが、生憎敵の方が一枚上手、仕掛けた罠は不発に終わって謎は解けず終い。
で、本巻、逃げたキコクを追って、シャクヤ達三人組とルピナは西方の都市クルクマを訪れるのですが――。

クルクマの近くには、16年前に砂嵐で滅びたオアシスがある。緑陰のオアシスを潰そうとした覆面軍団と何か関係が?(怪しい)
滅びたオアシスが、周囲の町から罪人を押しつけられた流刑地だったことが判明。(怪しい)
クルクマの宿にて、いまだかつてないセクシィモードでシャクヤに迫るクワン!(あからさまに怪しい)

何と言うか……ノッケから飛ばしまくってますね、色んな意味で。(笑)

しかし、事はまだ始まったばかりでした。
嵐が過ぎ去った明くる朝、一行はクワンとスウェ(ルシンの師匠)が行方不明になっていることを知ります。
二人の捜索を警察に任せ、廃墟となったオアシスに向かうも、建物の床が抜けて仲間と分断されてしまうシャクヤとルシン!

これでしばしの間、シャクヤとルシンは二人っきりで建物を探索することになるのですが――私はクワン派なのでそこらへんはどーでもいいです。(をい)
掻い摘んで言えば、例の覆面軍団と出会ってこれを退け、どこからともなく現れたクワンと再会しました。
一方、取り残されたルピナとキントラ(クワンの部下)は、再びキコクと接触、こちらも戦闘状態に。

う~、キャラがバラバラに動いてるので説明がめんどい。

再び覆面軍団が出現し、シャクヤとルシンは手負いのクワンを庇います。
そんな中、もう一人の行方不明者スウェが乱入し、衝撃の一言を――
「ルシン、シャクヤ――クワンから離れなさい…!

ええ~~~~~!

クワン裏切り者ですか?
そりゃ確かに今の三角関係のバランスは凄まじく悪いですが……。
まさかこういう方法で釣り合い取るとは思いませんでした。

クワンの株が急降下したからと言ってルシンの株が上がるとは限らないんですけどねぇ。
一応、諦めの悪い軟派男から、すべてを奪われた憐れな奴ぐらいには昇格しましたが……じゃあ、彼がシャクヤとくっついてめでたしめでたしかと言うとそうではないわけで。
ついでに言うとこの展開って――まるっきり『ガートルードのレシピ』の焼き直しじゃねぇかっ!
(サハラ→シャクヤ、ガートルード→ルシン、クロード→クワン)

続きは気になるんですが……テンションは一気に下がってしまいました。
しばらく放置状態の『十二秘色のパレット』に浮気しようかなぁ。(これも草川作品だけど)



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クワン派だったんだ(笑) (りる)
2008-05-17 18:01:03
初めて知りました・・・私の周りでクワン派は初めてです(笑)。 

この展開は読んでましたが、それでも悲しかったですー。
『ガートルード』と同じ、という意見は、言われてみればそうだなぁと納得しました。
いろんな読み方があるんですねw
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実はクワン派だったのです(笑) (SEN)
2008-05-17 19:42:26
うーむ……女性はどっちかと言うとルシン派なのかな?
以前の記事にも書いたけど、クワンはどっちかと言うと古いタイプの男性ですしね。

この展開は読んでませんでした……三角関係物だからという思い込みが強すぎたみたいです。ああ、分析型の名が廃る。(爆)
焼き直し、はちょっと過激すぎる意見だったかも知れません。もっと柔軟な視点を持たねば……。
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