つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

カリフォルニア物語ではない(罠)

2004-12-23 20:02:06 | 文学
さて、誰も読んでないかも知れないけど(自虐的)、第23回目は、

タイトル:嵐が丘
著者:E・ブロンテ
文庫名:新潮文庫

であります。

突然だけど、

二十年も待たないで下さい――。
(※未読の人は意味不明のノイズだと思って読み飛ばすこと。詳しくは本編42頁参照)

気をとりなおして。
これはヒースクリフという悲しい男の物語です。
ただし、同情の余地ゼロ。

ああ~、貴方に~☆
恋心~、盗まれて~☆

はいいんだけどさ。

惚れた女の墓を暴くな、女々しいぞヒースクリフ。
息子と、惚れた女の娘を強引に結婚させるなヒースクリフ。
嵐が丘を荒らすだけ荒らして、最後は絶食して死亡かよヒースクリフ。

要は――

暗いぞヒースクリフ。

名前の響きはいいんですけどね、ヒースクリフ。

はっきり言って重いです、本作。(おまけに一人称)
名作だから……とか言われて仕方なく読む場合は覚悟しましょう。

(今更遅いけど、『つれづれ読書日記』はネタバレ禁止してません。注意!)