さて、記念しないけどキリのいい、第15回は、
タイトル:クレヨン王国 シルバー王妃花の旅
著者:福永令三
文庫名:講談社青い鳥文庫
であります。
『夢のクレヨン王国』というアニメをご存じだろうか?
97年~99年の間、日曜朝八時半に放送されていた児童向けファンタジー。
クレヨン王国のシルバー王女(確か十歳ぐらい)がニワトリのアラエッサとブタのストンストンをお供に死神退治の旅に出かける――大まかに言うとそんな話。
こいつぁスゲェ!
初めて見た時の感想である。
これでもかというぐらいアイディアをぶち込んだ世界観。
その中をいきいきと動き回る、ビジュアル任せではないキャラクター達。
それらに依存せず、マクロな話とミクロな話をきちんと同時進行させていくストーリー。
とりあえずアニメにしてみましたっつー量産型とは次元が違うわ、こりゃ。
と、嘆息したものである。
前置きが長くなったが、本書はその原作、『クレヨン王国シリーズ』の中の一冊。
それも、『夢のクレヨン王国』のマクロな話(死神退治)のベースになった作品である。
主人公はシルバー王妃。アニメでは子供になっていたが、こちらは大人の女性。(十二の悪い癖は『クレヨン王国の十二か月』で直ったらしい)
アラエッサとストンストンは健在。ただし野菜の精達は出てこない。(『クレヨン王国新十二か月の旅』に登場しているそうな)
と、アニメから入った者としては少し戸惑ったところもあったのだが……上手い!
舞台がよくできてて、キャラが立ってて、構成もしっかりしている。嗚呼、三冠王。
三人の旅は楽しいことがいっぱい、危険も少し、嫌なことも少し、変なことも少し。(笑)
びっくり箱のように不思議の詰まったクレヨン王国をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
そして、ローマの休日を彷彿とさせる、すこーし寂しさの混じるラストを迎える。
是非とも大人に読んで頂きたい、良質のファンタジーである。絶対のオススメ。
シリーズものなのにちゃんと独立した話として書かれているので、単独で読めるぞ。
タイトル:クレヨン王国 シルバー王妃花の旅
著者:福永令三
文庫名:講談社青い鳥文庫
であります。
『夢のクレヨン王国』というアニメをご存じだろうか?
97年~99年の間、日曜朝八時半に放送されていた児童向けファンタジー。
クレヨン王国のシルバー王女(確か十歳ぐらい)がニワトリのアラエッサとブタのストンストンをお供に死神退治の旅に出かける――大まかに言うとそんな話。
こいつぁスゲェ!
初めて見た時の感想である。
これでもかというぐらいアイディアをぶち込んだ世界観。
その中をいきいきと動き回る、ビジュアル任せではないキャラクター達。
それらに依存せず、マクロな話とミクロな話をきちんと同時進行させていくストーリー。
とりあえずアニメにしてみましたっつー量産型とは次元が違うわ、こりゃ。
と、嘆息したものである。
前置きが長くなったが、本書はその原作、『クレヨン王国シリーズ』の中の一冊。
それも、『夢のクレヨン王国』のマクロな話(死神退治)のベースになった作品である。
主人公はシルバー王妃。アニメでは子供になっていたが、こちらは大人の女性。(十二の悪い癖は『クレヨン王国の十二か月』で直ったらしい)
アラエッサとストンストンは健在。ただし野菜の精達は出てこない。(『クレヨン王国新十二か月の旅』に登場しているそうな)
と、アニメから入った者としては少し戸惑ったところもあったのだが……上手い!
舞台がよくできてて、キャラが立ってて、構成もしっかりしている。嗚呼、三冠王。
三人の旅は楽しいことがいっぱい、危険も少し、嫌なことも少し、変なことも少し。(笑)
びっくり箱のように不思議の詰まったクレヨン王国をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
そして、ローマの休日を彷彿とさせる、すこーし寂しさの混じるラストを迎える。
是非とも大人に読んで頂きたい、良質のファンタジーである。絶対のオススメ。
シリーズものなのにちゃんと独立した話として書かれているので、単独で読めるぞ。