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浮世絵の食べもの

2014年03月10日 | セレネ美術館

本日は目線をかえて、浮世絵に描かれた食べ物をご紹介します。

まず 

江戸名所 品川沖潮干狩之図 

歌川重宜(二代広重) 嘉永5年1852年 より。

題名の通り、大勢の人が潮干狩りを楽しんでいます。

手前に大きく描かれた女性の手に持ったカゴには大きなハマグリがたくさん。

煮たり焼いたりして食べるんでしょうね。おしそうです。

中には大きなヒラメを手づかみして大喜びの人も。

さて注目は、右端にいる男性。

ほっかむりして海の中に立っているのですが、彼が手にしているのは、どうみても一升瓶。

(でも、当時一升瓶があるはずもなく・・・巨大なとっくりでしょうか?)

片手にはもちろん杯(というより小さめのお茶碗)

・・・海にはいって立ちながら酒を飲んでいるのか?

そう見えるのはわたくしが酒飲みだからで、本当は休憩して水を飲んでいるだけなのでしょうか?

いや、どうみてもこのニヤけた顔は酒としか思えません。

誰か教えて!

 

さて、次に紹介するのは

かげま茶屋 歌川豊国 制作年不明

陰間茶屋とは、まあ、春をひさぐ少年たちのいるお店。

特に女装はしなかったそうですが、本作の登場人物は全員女装していますね。

(もっとも、かげま茶屋という題だから男性と思うわけで、題がなければ遊女と区別はつきません)

この絵の右下に料理がでています。

大きな尾頭付きの鯛の刺身(煮つけかも)、面取りされたサトイモ(?)の煮物、

なにか、軽くくるっと巻かれた緑色の食べ物など。

さらに、何かの料理がはいった大きな鉢も置かれています。豪華だなあ~。

 

 

ラストは

別荘雪見酒盛 三代歌川豊国 安政2年1855年

本展のチラシ表に作品が載っています。

タイトル通り、雪の庭を眺めながらの酒盛りのシーン。

画面左にある雪だるま(文字通り、雪の「達磨」です)も気になりますが

(誰かがわざわざ作った? それとも石の達磨像に雪がつもった? まさか妖怪!?)

今回はお料理! 

右端の、手におちょこを持った男性の前に置かれたものが、なんだかとってもおいしそうなのです。

優美な模様の火鉢の上に置かれた、浅い鉄の鍋(パエリア鍋みたいな感じです)、

その中には黄色の食べ物が。なんでしょう? イメージはホルモン焼きのみそ味ですけど・・・。おでんかな?

 

どの絵にも、料理の横にはきれいな重箱が置かれていて、中に何がはいっているのかとっても気になります。

上品な味付けの煮物に、酢の物とかですかね? きっと中の盛り付けもきれいなんだろうな。

江戸の人たちは何を食べていたのか、鬼平犯科帳のファンならわかる人が多いかも。

というわけで、想像するだけでも楽しい、お料理から見る江戸の暮らしでした。

 

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幕末明治の浮世絵・探訪展

~幕末の歴史絵から明治の開化絵まで~

期  間 平成26年 3月1日(土)~3月30日(日)

時  間 9時~17時30分(入館は17時まで)

休館日 毎週火曜日と、3月14日(金)~18日(火)の5日間

入館料 一般800円 高校・大学生700円 中学生以下無料

会  場 黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館 3階展示ホール

富山県黒部市宇奈月温泉6-3 TEL 0765-62-2000

セレネ美術館HP


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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