セレネでお茶しませんか?

このブログをご覧の皆さまへ セレネから愛をこめて・・・

すごしやすい。

2018年05月29日 | スタッフ独り言

本日は、外に出てみると、大変すごしやすい感じです。

温度も23度前後。

寒さや暑さを感じにくい、すごしやすい気温です。

2Fエントランスデッキに立つと心地よい風が吹いてきて、とても和やかな気分になります。

 

最近、室内においてあった机を、晴れた日は出すようにしました。

反対側はこんな感じ。

机に座ってみえる景色は、このような感じです。

気持ち良すぎて、眠くなってきます。。。

 

セレネに立ち寄った際は、ぜひ、心地よいテラス席を堪能ください。

カフェの席としても使えます。

また、創作体験もご希望があれば、この机で行うこともできますよ。

気軽にお声掛けください。

 

 

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


なぜか最近人気の・・・

2018年05月29日 | カフェ・セレネ情報

 

カフェセレネではなぜか最近、お客さまからのブルーべリーワッフルの注文がたくさんはいります。

もうすぐブルーベリーの収穫時期が近いからでしょうか?

カフェセレネの焼きたてさくさくワッフルに甘酸っぱいブルーベリーをのせた

ブルーベリーワッフルをぜひご賞味くださいませ。

 

そいういえば昨日もセレネスタッフから自宅で栽培したブルーベリーを、

「ジャムにしたの~よかったら食べて♥」と瓶詰でいただきました。

それがとってもおいしくて、我が家では朝食にいただいております。

ブルーベリーは視力回復にいいと聞きます。老眼にはどうなんでしょうか・・

 

 

黒部市宇奈月国際会館・カフェセレネ

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 

 

 

 


絵のおはなし⑥(「黒部峡谷日本画展 ー悠久の大地 黒部よりー」からの便り

2018年05月24日 | セレネ美術館

「絵のおはなし」では、画家がどのように制作しているかをお伝えしています。

「取材」の話しから始めようと思い、今回で6回目を迎えています。

 

「感動」や「構想」を整理し、作品として形にするため、画家は「取材」を行います。

「取材」で最も多く行われるのは、「クロッキー」。

他にも、質感や明暗がどのようになっているのか研究するために「デッサン」を行い、

構図や作品の完成イメージを見定めるために「エスキース」を行います。

このように取材は行っていきますが、どのような画材道具を使うのでしょう?

前回は、画材道具の中でも、特に「鉛筆」に注目し、「鉛筆の使い方」について、

おはなしをしました。

鉛筆の削り方や、持ち方、描き方には、違いがあり、

それぞれ描きあげる工程によって手法をかえたり、質感表現を出すために、

鉛筆を寝かして表現をするというような話をしました。

 

これまでの話を簡単に要約すると、以上のようになります。

画家の「取材」について、一回一回、おおまかではありましたが、

突っ込んで話ができたかなと思っています。

気になった方は、ブログの「記事一覧」にて、「絵のおはなし」を探してみて下さい。

 

 

さて、今回で、「取材」については、最終回。

おおよそ、「取材」について、はなしてしまったのですが、最後にこれだけは、はなしてみようと思いました。

それはどんなことかというと、

取材の中で制作した「素描」に表れているかもしれない。

『みえないもの』について。。。

 

 

 宮廻正明 後曳橋(素描)

 

素描から、本制作へという工程の変化には、実は大きな飛躍があります。

取材は、あくまでも「設計図」。

本制作では、具体的に、絵画という物を作っていきます。

「支持体(しじたい)」と呼ばれる描く対象(紙を水張りしたパネルや木枠・キャンバスなどのこと)を

考えておいたサイズの通り作り、描きやすくするため地塗りをし、

絵の具の配色をねりながら、絵の具を作り、質感を考えながら、もりあげていく。

そして、加筆を繰り返し、仕上げを行う。

落款(らっかん)やサインをし、額装するまでの作業工程を、

常に、取材で行ったクロッキーやデッサン、エスキースなどの資料をみながら行っていくわけです。

時に、本制作の中で、新たに取材をするということも行われます。

そうやって、本制作の傍らで、ずっとはなみはなさずもっているものが、取材の素描たちなのです。

手塚雄二 飛龍峡(素描)

 

 

画家にとって、取材をした素描は、「設計図」であり、実は制作を陰で支える大切なもの。

そしてイメージの源泉。

 取材の資料を見ていると、明暗だけのデッサンに、画家は輝くような色をイメージしてみたり、

鉛筆で描いた質感表現のところに、絵の具の盛りあがりを見たりするのです。

そして、それは無数の美しいイメージのパターンであったりもします。

このようなところは、プロの棋士ににているかもしれません。

プロの棋士は、一手一手の中に、常に何百もの手を頭の中でみていたりします。

将棋をされたことがあるかたは、少しイメージできるでしょうか。

 

だから、取材した素描には、厳密には作家が見て取っている

「われわれには、なかなか知りえるのは難しい、画家のみている『みえないイメージ』」

が存在するのです。

 

 

じゃあ、われわれはそのような作家がみているであろう

イメージを素描に見出すことができないのかというと、

けしてそうではありません。

美術館では、多くの場合、素描の作品の近くには、本制作の作品がおかれていたりするわけですから。

 

 

本制作の作品と、素描をみくらべると、

画家がみているイメージを見出すことがあります。

時に、そのようなみくらべによって、絵の構成の違いに気づき、

おもいもしない絵の本当の意味を知ることもあるかもしれません。

美術館で素描をみるとき、そのような『みえないイメージ』について、

想いをはせるのも、おもしろいかもしれません。

 

手塚雄二 飛龍峡

 

 

常設展示

「黒部峡谷日本画展、郷土の洋画家 戸出喜信 - 黒部川 -」

開館時間・休館日

9時~17時半(入館時間は、閉館の30分前までとなります)、無休

入館料

大人 : 610円    高校・大学生 : 510円    中学生以下 : 無料

 

現在、「龍をさがせ!」企画実施中です。

写真にも紹介している、「手塚雄二 飛龍峡」の作品には、龍が潜んでいます。

ぜひ、探してみてください。

みつけた方には、粗品をさしあげます‼

さらに、抽選で黒部の特産品をプレゼント! ふるってご参加ください。

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP


「はじめまして!えんぴつクロッキー」 セレネ月イチ美術部!!

2018年05月19日 | セレネ美術館

セレネで、月イチ美術部はじめます!

月に一回の部活動!

「絵を描く、モノをつくる、DIY」など。いろんなコトをする予定!!

 

ということで、さっそくはじめます。

6月の部活は、「はじめまして!えんぴつクロッキー」。

 

クロッキーとは、「えんぴつ」や「コンテ、パステル、

ペン」や「マジック、筆ペン」などをつかって短い時間で描く表現のことです。

今回の部活では、えんぴつで作品をつくります。

えんぴつの削り方や持ち方、表現のしかたを一緒に楽しみましょう!

制作後は、簡単な講評や、美術館の作品鑑賞にやくだつお話をします。

 

【日時】6月16日(土) 9:30~11:30

【会場】黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

【対象】お子様から大人までどなたでも 初心者のかたも経験のある方もぜひ!

【定員】10名程度

【参加費】1000円(ワンドリンクつき)

【お持ち物】えんぴつ(HB~6B どれでもお好きなもの)

      クロッキー帳(セレネでも販売しています)

【講師】大西佑治 おおにしゆうじ(美術部 仮の部長です)

    セレネ美術館スタッフとして、よくわかる作品解説や創作体験を担当中。

    自転車が好きで陽気な働くイクメンです!皆さん一緒に楽しみましょう!

    金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程美術工芸専攻 修了 博士号取得

 

 美術部参加ご希望の方は、事前にお申込みをお願いいたします。

チラシ参加申込書ご持参、もしくは、FAX、メール、電話などでお申し込みください。

 

主催・お問合せ

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL 0765-62-2000

電子メール info_selene@unazuki.org

 

 

 

  

 


めぐりあう時間たち

2018年05月17日 | スタッフ独り言

総湯のギャラリーに「忘れ去られたものたち」と題して

捨てるに捨てられない使用済みカレンダー、切手等を展示していますが、

提供した本人が一番楽しめています

というのも手紙、はがきを送ってくれた古くからの友人に

「貴方からのはがき、今総湯に展示してるよ~」

「貴方がくれたトワイニングの大ぶりのソウサ&カップ、花をいけて

総湯というところに、展示してるよ~」などと連絡してて、その反応が何とも楽しいんです。

 犬の銅版画の下にある帽子を被ったジャン=ポール・ベルモンドの絵はがき

見えますかね~。

これは、映画通の友人から送られてきた絵はがき。

今は古典となってる(?)フランス映画「勝手にしやがれ」の一場面です。

(共演のジーン・セパーグとのツーショットの絵はがきもあるけど見えにくい。

探して見てください)

その友人、富山から見にきてくれました。

「私にとって めぐりあう時間たちだわ~~~~~」

「めぐりあう時間たち」も映画の題名ですね、

いい得て妙 さすが映画通

川崎に住むカップ&ソーサの彼女は「そんなのあげたっけ?」

反応はそっけなかったですが、思い出話をいっぱい喋って

旧交を温めることができました。

このソーサ&カップは片岡物産のノベルティとして配布されたものらしいです。

 

断捨離も必要とわかっているんですが、こんな経験すると

ますます何も捨てられなくなってしまいます

 

 

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
tel 0765-62-2000 セレネHP

    

 


CHIKO Cafe Live! 6/16(土)19:30

2018年05月15日 | イベント情報

シンガー CHIKO(チコ)さんによるカフェライブを開催します!

富山を飛び出し大活躍しているCHIKOさんは、キュートな笑顔とパワフルな歌声で多くの人を魅了しています。

セレネから、何回でも聴きたくなるようなステージをお届しますよ!

もちろんカフェライブですから、ドリンクやおつまみとともにライブをお楽しみいただけます。

CHIKO Cafe Live!

日時 2018年6月16日(土)午後7時30分開演

会場 宇奈月国際会館セレネ 2階カフェ

料金 2500円(ワンドリンクつき)

プレイガイド セレネ・コラーレ・コスモホール・アーツナビ(新川文化ホール・富山県民会館・教育文化会館・高岡文化ホール)

主催 黒部市宇奈月国際会館セレネ

後援 黒部市・北日本新聞社・株式会社新川コミュニティ放送・みらーれTV・宇奈月温泉自治振興会

お問い合わせ 

宇奈月国際会館セレネ 富山県黒部市宇奈月温泉6-3 tel 0765-62-2000 セレネHP

 


黒部の野鳥写真展 写真愛好団体 美写者

2018年05月14日 | オープンギャラリー

現在、セレネ美術館2Fオープンギャラリーでは、

写真愛好団体「美写者(びしゃもん)」による「黒部の野鳥写真展」が行われています。

 

美写者は、県内の自然を撮影する写真愛好団体です。

黒部で撮影された野鳥の写真が、20点展示されています。

 

 

  

  

写真に写っている鳥は、11種。

トキ、ハクチョウ、オオワシ、クマタカ、ハヤブサ、キレンジャク、ヒレンジャク、

コルリ、オオルリ、カワセミ、キビタキ。

おや、よくみると。。。

狐がいっぴき。顔を出しています。

野鳥展にこっそり登場しているのは、抜け目のない感じですね。

小さな野鳥などにとっては天敵かもしれませんが、写真の中では、とてもリラックスした様子ですね。

 

 

黒部には、様々な野鳥がいます。

姿をみつけるのは、なかなかの至難の業ですが、

立ち止まって、じっと耳を傾けていただくと、

実に様々な野鳥の声が聞こえてきます。

そうして、こちらがのんびりしていると、

意外とむこうから、「こんにちは」と姿を現したりします。

 

 

野鳥を通して、黒部の自然を堪能するのも、よいかもしれませんね。

展示は、6月3日(日)まで。入場無料。

開館時間は、9時~17時30分(入館は、17時まで)。無休。

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

新しい帽子の商品が入荷いたしました。興味があるかたは、カフェ・セレネ、レジ横雑貨コーナーへ。

 

他にも、月光荘の画材や雑貨がたくさん。県内作家のクラフト作品もあります。

カフェ・セレネはゆったりとくつろげる空間。カフェから峡谷の山の景色を楽しむこともできますよ。

 


総湯展示への準備

2018年05月10日 | スタッフ独り言

5月20日に、「宇奈月温泉総湯」1Fフリースペースの展示替えを行います。

フリースペースでの展示は、セレネが協力をしています。

展示にあわせて、現在、セレネスタッフが準備をしています。

次回の展示は、セレネの消しゴムはんこを使った作品展です。

出来上がった作品は、こんな感じです。素敵ですね‼

創作体験で使っている消しゴムはんこは、スタッフが作ったものです。

一つ一つが作品で、とてもかわいいはんこです。

それをスタッフが組み合わせて構成し、画用紙に押して、絵画作品に仕上げていきます。

写真は、出来上がった作品を「マット」につけて整えたもの。

マットとは、額縁の余白部分にあたるところにとりつける厚紙です。

マットをつけるとグッと作品が引き立ってきますね。

 

  

一つのはんこだけでも十分素敵ですが、いくつかを組み合わせ、さらによりよくしていきます。

組み合わせるのには、「イメージ」が必要。

イメージを考えるのにも「こつ」がいるかと思います。

イメージをつくるこつは、「テーマ」を決めること。

あるいは、なんでもいいので、「言葉一つ」浮かべると、それにあわせてイメージが浮かびます。

例えば、「愛」だとか、「わくわく」、「どきどき」とか。

ほら何だか、イメージが浮かんできませんか?

 

ちなみに制作しているスタッフにイメージについて聞いてみたら、

「葛飾北斎」や「ゴッホ」をイメージしたそうです。

おもしろいですね。作品を観察してみると、確かにそのように感じる表現があります。

みなさんも探してみてください。

丸や三角、四角など、幾何形体のはんこは、実は組み合わせには最適のはんこです。

特徴的な種類のはんこと並べても、大きく主張するわけではないので、けんかすることがありません。

それでいて、他のはんこのアクセントになって、盛り上げてくれます。

使い方によっては、何かの形象に置き換えることもできるすぐれもの。

上の写真では、幾何形体は、どんな表現になっていますか?

ちょっと見方も変えてみると、また、楽しくみえてきますね。

 

 

波の部分の表現は、実ははんこの切れ端を使っています。

形は長方形のものを使っています。

長方形なのに、波のように曲がっています。

これは、裏技を使っていて、長方形の消しゴムはんこをほんの少し曲げて使用しています。

消しゴムはんこは、曲げると壊れてしまうので。。。

禁じ手になります。。。

でも、いい表現ですよね!

クジラも笑っていて、何だか気持ちよさそう‼

 

 

 

こんな感じで、どんどん作っています。

作品は額装後、総湯へ。楽しみにお待ちください‼

待ちきれず、気になる方は、セレネ美術館、2Fオープンギャラリーの壁面をご覧ください。作品が2点飾られています。

また、雑貨コーナーには、消しゴムはんこで作った傘などのオリジナル商品もございますので、あわせてご覧いただけたらと思います。

 

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP

美術館にある「黒部川」という作品は、なんと「撮影OK!」なのです。

投稿も可能なので、ぜひ、いろいろな写真をとって、楽しんでいただけたらと思います。

 


月光荘の愛すべき小物たち

2018年05月05日 | 雑貨・クラフト

銀座の花椿通りからちょっと入ったところに月光荘のショップがあります。

絵画に携わっている人もそうでない人も(私)月光荘グッズのファンは多いはずです。

その月光荘のグッズがセレネにも入荷しました。

 

今回は帆布で出来てる頑丈なバッグを多めに仕入れました。

使い勝手が良いのは勿論ですが、1つひとつにアップリケされている、

革のホルンの色がそれぞれ違ってて可愛いんです。

(今回は黒地に白のゼッケンバッグがモードな感じで私のお気に入りです)

 

 

いかに頑丈か。

これは私物ですが、7年間ほぼ毎日通勤に使っているおけいこバッグです。

自転車の車輪に巻き込まれて破れてしまっても、つぎを当ててステッチしてしつこく。

あえて、つぎのステッチを目立つ白色にしました。

 

前回から仕入れ始めている右手クリップ、これも人気です。

小指の下にGEKKOUSOUと小さく小さく印が刻まれています。

どこまでも憎い月光荘の小物たちです。

 

今年になって、無手勝流で庭の草花を無地のはがきに描いているんですが

いつも傍らにあるのは月光荘の2穴の鉛筆削りと月光荘の消しゴム。

色鉛筆で描いているので切れ味の良い鉛筆削りは欠かせません。

拙い絵を、お見せしたついでに我が名物学芸員のO氏に絵の批評をしてもらいましょう。

まず良い点

O氏「余白のアプローチが楽しめますね~、花が会話してるみたいです」

私「余白をうまく生かすのって日本画に多いんですってね」

O氏「それを言おうと思ったのに先を越されてしまいました・笑」

直すべき点

O氏「色の強弱、線の強弱を意識して描くと表情が豊かになりますよ」

私「ありがとうございました。次回から意識してみます」

 

「名物学芸員」・・・

そうなんです。

彼から美術館の絵の解説を受けたお客様で「おかげで絵を鑑賞する目が違ってきたわ」と

おっしゃりながら帰って行かれる方も多数。

お時間があれば、そして縁があればO氏の解説を受けれますよ。

話しは少しずれてしまいましたが、グッズも充実

食べてよし、観てよし、聞いてよしのセレネです。

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 


5/5はこどもの日

2018年05月05日 | オープンギャラリー

おとといは雨、昨日は一部でみぞれが降るという悪天候でしたが

本日は打って変わって快晴となりました宇奈月温泉です。

今日はこどもの日ということで、あちこちでイベントが開催されていますね。

セレネでは、消しゴムはんこで傘をつくるワークショップが大人気です。

 

そしてセレネの目の前のトロッコ電車(黒部峡谷鉄道)駅舎2階では、

セレネの鉄道フェアイベントでおなじみ「くろてつの会」さんによる「こどもの日特別企画」で

ミニ電車が走行しています。

レゴトレインと、Nゲージですね。どちらも「トロッコ電車」オリジナルモデルです。

入場は無料なので、セレネともどもお足運びください。

 

 

最後に、ワークショップスタッフにレトロ調でつくってもらった消しゴムハンコの作品をご紹介。

 

宇奈月国際会館セレネ
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP

 

 

 

 


新保博康 「古布とアロハ」の展覧会

2018年05月02日 | オープンギャラリー

現在、セレネ美術館2Fオープンギャラリーでは、

新保博康による「古布とアロハ」の展覧会を開催いたしております。

アロハシャツといえば、ハワイや南国のイメージ。

鮮やかな色と南国植物、人々の柄が浮かびます。

 

展覧会のキャプションより、アロハシャツの歴史について

   ALOHAシャツの起源は、1930年頃と言われています。最初は日本から輸入されたSILK素材が

   使われ、プリント柄も和柄が主流でした。これには1890年代から始まった日本人移民の影響も

   あるといえるでしょう。それがハワイの風物を題材にしたプリント柄が増え、また素材も安価な

   レーヨン素材が増えていきます。ALOHAシャツは、一つの文化であり人々それぞれのBackground

   に基づくIdentity(存在証明)です。

 

 ハワイは、太平洋を渡ってきたポリネシア人が住みついた島。

1778年、ジェームズ・クックによる発見以降、近代化をたどってきた島です。

近代化による産業や農業などの発展のため、日本を中心として、

様々な地域より、労働者として人々がやって来ました。

昔、日本人は、よく古い布を使って、服をつくろっていました。

家にあった、着物や古い布を再利用することは一般的でした。

持参品であった着物を、シャツの形につくろったのが、起源であるとか、

着物に惹かれた現地の方が、「シャツにして」と頼んだのが起源ともいわれています。

1930年頃、リゾート地として急速な発展を始めたハワイで、

おみやげとして作られるようになりました。

現在では、様々に変化をとげ、ハワイでは男性の正装としても着られるようになりました。

 

ハワイの複雑な歴史の中で、アロハシャツは生まれているのですね。

 

展示してあるアロハシャツは、明治頃などにつかわれた着物の柄である原本をもとに

改めておこして、プリントしたものが使われています。

アロハシャツのルーツ、そして日本人のルーツを感じさせる柄です。

 

  

獅子と牡丹の柄。

獅子の柄にはよくセットとして牡丹の花が添えられます。

獅子が牡丹の花に落ちる雨露をなめると、

「獅子身中の虫」をはらうことができるといわれていて、

柄からは、そのような意図を読み解くことができます。

牡丹の花柄は「幸福」を意味します。

牡丹は漢方にもなっていて、根の皮が使われていますが、

牡丹に含まれるペオノールには、炎症や痛みを抑える働きがあります。

中国では、唐の時代に一般的に広まりました。

獅子は「魔除け」として人気もありました。

「獅子身中の虫」は、故事で、あまり良い言葉とよべませんが、

牡丹の「はらう」というイメージに、げんをかついでいるのでしょうね。

いわれや効果が柄と組み合わさって、柄のセットになっているのですね。

 

他にもいろいろ。

しゃれこうべと狼のセット。実は、狼は雌。しゃれこうべは、雄の狼。

「たちさりがたい」という、繊細な「情愛」をあらわしています。

鶴とももの花のセット。ももは中国では「幸福」を表し、

日本では「幸福」という意味と「悪鬼(邪気)をはらう」という意味を持ちます。

また、「豊かさ」の象徴としてもとらえられることがあります。

鶴の柄は、「長寿」を表します。

鶴は、夫婦になると生涯添い遂げるということから、「夫婦円満」の意味もあり、

鶴の柄は、婚礼にも使われていたりします。

鶴とももの花柄セットは、末永い幸福や豊かさを表すものとして、とらえられますね。

 

だいたい意味合いはこのような感じでしょうが、読み解き方は人それぞれ。

想わぬ図柄の組合せから、「私からしたら、この柄の意味は。。。~よ」

「あなたはどうおもう?」など、柄を通して、会話もはずみますね。

 

 

絵柄に意味を込める、あるいは隠すということは、東洋だけでなく西洋でもあります。

絵画などもそうで、西洋では「メメント・モリ(死を想え)」などのテーマで、

静物画などが描かれたりしています。

例えば、西洋の絵で、「お花に、なぜドクロ?」と思う絵もあるかと思いますが、

それは、生へのはかなさを表すものでもあったりするのですね。

ちなみに、お花はちりゆくはかないものなので、やはりはかなさを表します。

そのような意味では、文化の違いで、「ものの見方もかわる」のですね。

 

 

 

  

他にもみどころがたくさん。

アロハシャツの生地は、シルクです。みた印象とさわり心地がきもちいい。

また、シャツの絵柄の中には、さらに柄が質感を変えて、表現されています。

織り方をかえることによって、このような複雑な表現が可能だそうです。

左写真は、ジャガード織りとサテン織りをまぜたもの。キラキラと質感を変え、絵柄が浮かび上がります。

右写真は、ふくれジャガードという織り方。その名の通り、図柄が膨れ上がっています。

 

 

  

ボタンも、ふしがあったり。メーカーの焼き印があったり。

  

超絶技巧の薩摩ボタンを再現したものもあります。セレネの雑貨コーナーでもおなじみ。

様々な陶工、窯で断られ続け、やっとのおもいで作り上げたものです。

 

 

このような商品をつくるのに、どれほどの手間と時間がかかったのでしょうか。

また、意匠の文化や歴史も考えると、アロハシャツという軽やかなものでありながらも、

深みのあるものとして、みることができるかと思います。

 

 

 

展示期間は、5月12日(土)まで。

2Fオープンギャラリーは入場無料。

開館時間は、9時~17時30分(入館は、17時まで)。

※アロハシャツは、販売もいたしております。

お求めの際は、カフェ・美術館スタッフにお声掛けください。

 

 

 

   

左写真:セレネ近くのトンネル口(「大原トンネル」コンビニポプラ側)からみえる景色

    若葉がいっぱい。奥には、雪が残った山がみえる。

右写真:2Fエントランスデッキからの景色

    緑がいっぱいです。

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP