最後の賀状

今日も賀状が届く。その大方が年末31日に投函しただろうと思える人物ばかり。筆外に元気で忙しくしていることが伺え、何よりのことだとエールを送る。

今年も届いた。この年賀状を最後にします、という書き出しで丁寧な挨拶がしたためてある。80歳を越え入退院を繰り返すなど体調が優れないと、断ってあった。

現役時代は酒もたばこもやらず、かといって個人的な付き合いを大切にされる先輩であった。退職後も飲めない事を承知で宴席に声をかけたこともある。そんなときも最後まで楽しく過ごせる人だった。

退職後は社交ダンスの同好会で長く楽しんでおられた。練習帰りに何度か出あった。ダンスを始めて姿勢がよくなった。そのためと思うが、以前より体調もいいと話しておられたのは2、3年前だった。

昨年の賀状には体調のことは触れて無かった。よく節制をされる方なので病のことは思いつかなかった。やはり、いつ何時何が起こるか分からないことを改めて悟る。

近くを通りかかることがあったらお伺いしてみよう。