S.C.相模原サポーターブログ

SC相模原を楽しく応援するブログです

ニコニコ超会議2015に行ってみた

2015-05-02 23:43:54 | マーケティング

4月26日(日)私が秋田の試合に行かず向かった先は「ニコニコ超会議2015@幕張メッセ」でした。毎年多くの10代20代の男女を集客するこの凄いイベント。今年もなんと15万人の若人が集うビックイベントになり私も一度は、と思い幕張に向いました。ニコニコ超会議について、そのイベントの詳細はネット上に溢れかえっていますから触れませんが、私がこのイベントに参加し一番強く感じたのは「ニコニコ超会議は、参加者の超多様な趣味嗜好を基本全て受け入れている」ということです。「あれはダメ」「これもダメ」「これはルール違反」「これはマナー違反」といった校規委員会が絶大な権力を持つ性悪説の下では、ニコニコ超会議は成り立ちません。オタク・ダンサー・ミュージシャン・ゲーマー・コスプレ・囲碁・自衛隊・相撲・民主党・アイドル・イケメン・プロレス・パチンコ・・ありとあらゆる趣味嗜好を全て飲み込んでしまっているのが「ニコニコ超会議」です。

それに対し、Jリーグというエンターテイメントのコンセプトは総じて逆。観客に細かく観戦ルールを課し、違反者は入場禁止処分が課せられます。応援の一言一言、服装の色、持ち物、横断幕の位置と表現・・・。サッカーという単一のスポーツの楽しみ方を細かく規定し、その管理下でサッカーを観戦する、応援する。これがJリーグのエンターテイメントです。こうして考えると「ギオンスを緑に染めたいから緑色の服を着てこい」「選手入場の時にはチームのタオルをかざせ」といった私たちが当然と思っている価値観が、もしかしたら超多様な趣味嗜好、考え方を持つ多くの日本の若者に受け入れられなくなっているのではないか?と、ニコニコ超会議に集う15万人の若者たちを見て感じました。またもっとショックなことは、これだけテーマ・ジャンル選択が自由なイベント「ニコニコ超会議」の中にサッカーを主役にしたブースが殆ど見当たらなかったことです。昨今のJリーグの観客数の伸び悩みやクラブ経営の難しさと、ニコニコ超会議参加者の大幅な増加は全く関係ない現象であってほしい、と願うばかりです。

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Save the date~スケジュール帳に書き込むタイミング

2015-03-21 05:49:37 | マーケティング

開幕戦、試合後のヒーローインタビューで井上平選手は、スタジアムDJケチャップさんから「まず一言」と聞かれて開口一番「(お客様がスタジアムに)もう少し入って欲しかった」と話していました。確かに開幕戦なのにスタジアムには少し閑散感がありました。

昨年の開幕戦が2783人、今年の開幕戦は3061人。今、多くの日本企業が決算対応に追われていると思いますが、この数字なら営業部長は「前年度対比プラスです。順調です。」と報告することでしょう。しかし、今年は昨年と環境が大きく異なっています。まず、南側の芝生席にC席ができたことで応援団ほか昨年B席で観戦していた多くのサポーターがC席に流れました。これにより開幕戦バックスタンド席であるB席が、昨年以上に空席が目立ちました。井上の「もっと入って欲しかった」というのはこの点にあるのでしょう。もう一つは、レノファ山口という人気クラブのJ3入りです。以下の表の通り、優勝候補同士の対決で盛りあがった町田についで2番目の観客数を記録しました。観客動員争いで富山・長野・町田・鳥取と並んで山口という強敵が加わりました。これによりSC相模原の開幕戦3061人は、J3で平均以下。ライバルの集客力は向上しているのです。

 私も仕事上イベントマーケティングにも携わっており、その経験則から見たSC相模原の開幕戦の集客アクションで感じる改善点は、集客のための様々な企画のアナウンスが遅すぎることです。例えば、開幕戦は「ギオン50周年記念スペシャルオープニングマッチ」と銘打って様々なプレゼントやセレモニーを用意するならその告知は遅くとも1週間前にはアナウンスすべきと思います。しかしこの開幕戦の企画がアナウンスされたのは試合の2日前でした。できれば、前節(二週間前)の試合終了後に「次節3月29日の鳥取との試合ではこういう企画で皆様の再びのご来場をお待ちしています。」と企画概要を告知し前節の来場者を確実にリピートにつなげるアナウンスができれば理想的です。私たちの世界ではこれを「Save the dateのための案内・告知」と呼んでいます。企画の全容が決まっていなくても、その一部を紹介しお客様のスケジュール帳に「3月29日13:00@ギオンスタジアム」と書き込ませるアクションです。

チームの試合の魅力度は昨年より上がっておりホームゲームでの勝利・熱狂は「昨年以上」が見込まれています。こうした監督・選手の現場での努力を、事務方スタッフもうまく連携して観客数を増やしていって欲しいと思います。次のヒーローインタビューで選手に「沢山のお客様が来てくれたのですごく力になりました」と言ってもらえるように。

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今、だからこそ「マクドナルド頑張れ!」

2014-08-15 20:10:33 | マーケティング
世界最大の外食企業マクドナルドが苦しんでいます。日本法人である日本マクドナルドHDは、2013年12月期決算で営業利益・最終損益ともに前年の半分以下になってしまいました。売上高も2008年をピークに下がり続けていましたが、外資系、特にアメリカ企業の業績評価は、なんといっても利益第一。ですので、利益が半減以下になったことで日本マクドナルドの社長も原田社長からカサノバ社長に交代しました。そこに今回、期限切れ鶏肉混入事件という食品を扱う企業では絶対起こしてはいけない事件が発生。日本はもちろん、米国マクドナルド本体の業績にも不透明感が深まっています。

私は、日本マクドナルドという会社は日本の消費市場の動向を見る「風見鶏企業」の一つだと思っています。世界で「ビッグマック指数(BMI)」という各国の消費者の購買力を測定する経済指数があるように、その動向を見極めることにより日本消費市場の動きがわかるリトマス紙のような企業という意味です。
日本においては今、少子高齢化が急激に進んでいます。ですので高齢者に不向きな今のマクドナルドの基本メニューで、そのまま価格を据え置くとすれば売り上げは下がって当然です。このことからマクドナルドを観察していれば日本市場においては2008年以降から急激に少子高齢化の影響が消費市場を襲っている、と判断ができるのです。しかしマクドナルドは売り上げは下がったものの、直販店をFCに変える等のコスト削減策が効果を発揮し何とか利益を高いレベルで維持してきました。この流れを変えたのが昨年からコンビニが相次いで発売を開始したイートインコーヒーの大ヒット。これによりマクドナルドは来客数が激減。利益が半減してしまいました。

日本マクドナルドが今年(2014年度)の業績をV字回復させるのは現状到底難しく、利益下降にどこまで歯止めをかけられるかが焦点になってきました。ここから日本マクドナルドがどのような施策を打ってくるのか、これがまた日本の消費市場を切り開く他の企業に非常に参考になるのです。私のような、マーケティングを勉強する人間にとっては、少子高齢化対策、傷ついたブランドの回復策、離反顧客の呼び戻し施策、消費税値上げ時の価格政策など研究材料の宝庫です。それだけに日本マクドナルドには必ずや復活を遂げて欲しいと願っています。
昨年末、日本マクドナルドの社長交代があった後、モスバーガーの櫻田社長様のスタッフの方と会議を持つ機会がありました。その時、モスバーガーのスタッフの方は次のように話してくれました。「マクドナルドさんには、是非早急に業績を回復させてほしい、と願っています。マクドナルドさんは業界のリーダーであり、ハンバーガーやファーストフードを日本市場に定着させたファーストフードのトップ企業です。マクドナルドさんが元気がないと業界全体の勢いが落ちてしまいます。」私は、それを聞いて、これはライバル会社へのお世辞ではなく本音なのではないか?と強く感じました。コンビニなど異業種に攻め込まれてフードサービス業界全体がピンチです。マクドナルド!頑張れ!魅力的なメニューで私たちの消費生活をより豊かなものにしてください!
*画像は今年の青森ねぶた祭りのスナップです。
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地方を歩く、そして相模原を考える!

2014-06-05 21:31:21 | マーケティング
私は今、毎週地方出張の連続です。先日5月18日(日)~19日(月)の2日間は北海道・札幌、5月25日(日)~5月27日(火)は大阪、そして今週6月2日(月)~3日(火)の2日間は福岡県福岡市に出張でした。いずれも私の勤める会社と、各地域の企業・団体の皆さんとの交流を深めるマーケティングイベントの開催や広報活動が主な内容です。こうした地域イベントは、毎年定期的に開催しているのですが、毎回思うのは首都圏でのマーケティング活動の中身とは当然のことながら大きく異なる、ということです。

まず地域の経済界にはリーダーがいます。そして各地域ごとに産業構造が異なりその地域に即した独自の経済政策が、官民一体となって展開されています。例えば、九州・福岡で言えば、九州電力・JR九州・西鉄・福岡銀行・西日本新聞等々といった企業が経済界のリーダー的存在といって差し支えないと思います。また九州・福岡特有の産業もあります。その一つが通販業です。ジャパネットたかた・再春館製薬・えがお・(明太子の元祖)ふくやなどなど、九州・福岡は(ネット)通販が地場産業化しています。ですので実施するマーケティングイベントは前週の「ものづくり王国・大阪」の内容とは全く異なる内容になります。私は、地元明太子の元祖・ふくや様の協力を得て、九州・福岡のネット通販企業のイベントを開催しました。時間が大幅にオーバーするほど、九州・福岡ネット通販のマーケティング責任者の皆様の議論が尽きることなく大変盛り上がりました。

「地方型」Jリーグ各クラブの「地域密着マーケティング」もほぼこれと同じです。アビスパ福岡のオフィシャル・パートナー企業を見れば、上記の九州・福岡経済界のリーダー企業や地場産業企業の名前がずらりと並びます。SC相模原も今一生懸命地元・相模原の経済界の皆様との協業を浸透させています。この活動はSC相模原が相模原にある限り永遠に続くことでしょう。ただ、相模原市には市独自の電力会社もなければ銀行の本店もありません。地元電鉄会社もなければ市に交通局すらありません。しかし世界最大の経済都市圏「東京圏」の中核に接しています。相模原市の多くの市民は「東京圏」の企業に勤め所得を得ています。この相模原の市場特性をよく見極めてSC相模原のマーケティング戦略といったものを考えていく必要があります。望月代表の「高原獲得」という戦力強化策+マーケティング戦略は、こうした相模原市の地域特性にフィットしたため、観客動員数を見ても分かるように大きな効果をもたらしています。「相模原っていったい何なのか?どんな企業や市民が集う町なのか?」SC相模原のさらなる発展は、この問いかけの先にあると私は思います。
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今、まさに「おでん」の季節です!

2013-09-03 21:59:50 | マーケティング
今日、セブンイレブンに行ったら「おでん70円セール」をやっていました。なんでも今週9月1日~9月7日の間150円未満のおでん商品が全品70円になるとか。結構、並んでおでんを買っていくお客様がたくさんいらっしゃいました。
しかし、まだ猛暑終わらぬこの時期に、セブンイレブンは何故おでんの販売キャンペーンを実施するのでしょうか。ちょっとクイズ形式にしましたので考えてみてください。
1.冬とは違う、夏でも美味しいさっぽりした味付けに変えているから。
2.おでんは、既に季節を問わず一定量売れる定番商品であるから。
3.今週人気グルメ番組で、おでんが特集されるから。
4.今、まさに「おでん」の季節だから。

答えは、もちろん4番です。温か~いコンビニのおでんが一番売れる季節は、気温が低い冬ではなく、前日と当日の気温差が大きくなる9月に一番売れます。昼と夜との気温差も大きくなる9月に体がブルッと来て「おでんが欲しい!」となるわけです。ですのでまだまだ日中は暑さが続くものの、朝夕の気温が秋めいてくるこの時期が、まさにおでんのシーズンなのです。
このおでん販売の時期の事例は、今よくIT業界で言われているビッグデータの活用を例示する時につかわれています。コンビニエンスストアは全店のPOSデータから単品ごと販売分析を行っていますが、この膨大な販売データと、天候・気温・地域の行事・競合店の動き・TV番組など店頭の販売に影響が出る外部のデータとの相関関係を分析して「売れ時」を判断します。この外部要因データの事をコーザルデータといいます。

ビッグデータのデータサイエンティスト達は、まさにこの販売の黄金律を見つけるのが仕事です。おでんは、過去は気温が低い秋~冬~春の季節商品と思われていましたが、夏でもおでんが売れているのを見て「何故?何故?」と突きつめて分析した結論が「おでんは、体感気温差の大きい季節、9月に売れる」という事実です。まだコンピュータの判断が人間の五感の判断精度をを上回ることはありませんが、人間の五感による判断を確信に変え、ビジネスを変える大きなヒントにはなるのです。皆さん是非「SC相模原のホームゲーム(麻溝)に2000人以上お客様が訪れる日の黄金律」を探してみてください。常識にとらわれず「なぜこの日は2000人集まったのだろうか?」と考え抜くところから全ては始まります。ビジネスもサッカーも。
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ブランド戦略の原点は人~はやぶさの日を迎えて

2013-06-12 22:10:30 | マーケティング

明日は6月13日(木)「はやぶさの日」です。2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」は、60億キロ、7年もの長旅の末に地球に帰還し、世界初のサンプルリターンやイオンエンジンの長時間運行など、世界の科学史にその名を刻み多くの日本人に勇気と感動を与えてくれました。これを記念して相模原市では今週「ハヤブサ・ウィーク」と題し市内でイベントが催されるようです。
しかし、残念なことにそのイベントもJAXAの公開授業や小学校の給食が「はやぶさランチ」になる程度。公開授業と言っても受講できるのは150人程度ですので、なんとも情けない「はやぶさの日」になりそうです。ビジネスで毎日ブランディングやマーケティング・カバレッジの拡大に血眼になっている私たちマーケティング担当のビジネスマンから見れば「相模原市さんもっとはやぶさに誇りを持って行動せよ」の一言。同じ「ハヤブサ・ウィーク」に2,300人ものお客様を麻溝に集めたSC相模原の方が、何十倍と相模原市のシティ・セールスに貢献していると言ってよいでしょう。

先週の金曜日、私は大阪でシャープの「AQUOSブランド」「亀山ブランド」を立ち上げ成功させたシャープの前・ブランド戦略室長様と夕食をご一緒させていただきました。現在シャープは経営再建中であり、苦境に陥った原因がテレビ事業だったので「AQUOSブランド」「亀山ブランド」の成功は最近あまり語られなくなりました。しかし皆さん考えてみてください。三重県亀山市って人口5万人のロウソク生産だけが有名な小さな町です。それが今もってなお「亀山」と言えば日本中の多くの人が「シャープのテレビ工場がある場所」「品質の高いAQUOSの研究所や工場がある場所」だと知っています。このブランド戦略室長様は私にこう教えてくれました。「ブランド戦略の原点は人です」と。「吉永小百合のCMだけが亀山ブランドを作るのではなく、亀山工場で働く社員、研究員、亀山で作られたAQUOSに誇りを持って売り込む営業、サービスセンターでお客様の対応をする社員、社長、役員、そしてこの私も全員が日々の活動で一体となって亀山ブランドを作っていったのです。」と。

相模原市のシティー・セールス推進課がリードして「ハヤブサ・ウィーク」を仕掛けているようですが、税金を使ってイベントを行うのがシティー・セールスの仕事ではありません。まず相模原市役所の職員、小学校・中学校の教員、消防、図書館、清掃工場等々の職員が、「はやぶさの故郷、相模原」の誇りを改めて再認識する行動を起こしてもらうことです。それを民間企業・市民に波及させ、この町が本当にはやぶさの偉業を誇りに感じているんだ、ということを「人の行動を通じて」全国に発信することです。相模原市のブランディングの成否は、SC相模原の人気に直結します。相模原市役所さん頑張って!
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天野と団長がサッカーダイジェストに登場

2013-04-26 22:48:02 | マーケティング
今週号のサッカーダイジェスト誌に、天野と団長の画像が掲載されています。まず団長が掲載されているページが上。P53の「宇都宮徹壱の蹴球百景」のページです。先日の麻溝公園競技場で行われた「SC相模原 VS ホンダロック」の試合終了後ホンダロックとSC相模原のサポーターが一緒に行った「ええじゃないか!」コールのルポが描かれています。詳細な文章はサッカーダイジェストを買って読んでいただくとして、注目したいのはロック総統と団長の間に写っている「サイクリング・マン」さん。一昨年、SC相模原の中で「自転車部」を立ち上げようとした時作った「SC相模原サイクリングスーツ」でいつも応援されていますが、こうして見ると結構目立ってますね~。

そして天野。「J3の鼓動・福島ユナイテッド編」と題した記事には、福島ユナイテッドのこれまでの苦難の歴史について綴られています。で、そこに掲載された画像が福島ユナイテッドと一緒にJFLに昇格した「SC相模原」。P50に天野の競り合う表情がばっちり写っています。しかも団長とサイクリング・マンが写っているページとほぼ隣り合わせ。サッカーダイジェスト様、お気遣いありがとうございます。今後ともSC相模原選手・サポーターの掲載よろしくおねがいします。

JFLに昇格したので、SC相模原も小さいながら新聞・WEB等にニュースが少しづつ掲載されるようになりました。しかし、もっともっとSC相模原のニュースをメディアを通じて発信していくためには「PR(public relations)の充実」を図っていく必要があります。ネット時代となり昔に比べるとPR力の重要度は下がっている、という声もありますが、テレビ・新聞に流れる情報は必ずネットでも配信されるのでその重要度は変わらない、と私は思います。またPRは、マーケティングの中でも特殊な知識と人脈が必要な仕事です。ですからSC相模原自身が「PRを強化したい」と思わない限り、メディアやネットに掲載されるSC相模原の情報量が急激に多くなる事はないのです。
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SC相模原の音

2013-04-06 13:17:33 | マーケティング
私は、某企業のマーケティング部門に勤めています。
ベテランの企業人の方でも「マーケティング」に関して誤解をしている方が多いのですが、マーケティングの業務目標は、会社や部門の「売上・利益目標の達成」です。来場者数や視聴率ではありません。私の会社のマーケティング部門の目標も、会社・部門の売上&利益目標の達成しかありません。営業部門となんら変わりはありません。ただ誤解している方、誤解している企業が多い事は事実です。アクセス数だのCM画像閲覧者数でもありません。こんなものはマーケティング部門の業務目標にはなりません。

だからイベント・マーケティングも真剣勝負です。そこでお客様がどのくらい購買行動を起こすか、売上がどれだけ上がったのか、それだけが勝負です。デジタル・マーケティングも一緒です。WEBサイトに広告を出した、そこでいくら売上・利益が上がったか、がデジタル・マーケティングの唯一の目標です。よく「広告で認知度が向上した」などという広告効果のレポートを見ますが、それはそれこそ大学生の答え。皆さんのお勤めの会社でマーケティング部門や宣伝・広告会社がこんなことを言ってきたら「広告費返してください」と言ってあげてください。「君の仕事は売上を上げることだ」と。

トヨタ自動車のマーケティングの幹部の方とお話しさせていただいた時に、彼が言っていたことはトヨタ自動車のブランド・マーケティングの部門の人は基本、自分の担当する車の「ドアの音」「エンジン音」「室内の匂い」「シートの触感」を他の車との違いを聞き分けられる、かぎ分けられるようにならないといけない、と言っていました。その微妙な音の違い、匂いの違い、触感の違いが売上・利益に直結するそうです。最後、購買行動を決めるのは人間の5感である、という考え方は私達の会社と同じだな、と感じました。

だからイベント・マーケティングの時、お客様の5感に触れる部分のチェックは、私も絶対に人任せにしません。責任者たる自分が確認します。マイクの電池は残量がどれくらい残っていようが、全て新品に交換させます。また交換した証を示させます。会場ごとに異なる音響設備も自分で確認し、操作する人と会話し、そのスタッフの力量もチェックします。椅子・机・床は有名なホテルの宴会場であっても、納得しなければもう一度掃除させます。お客様の動線上の視界に入ってくるものも全てチェックします。百貨店などにお勤めの方は多分「そんなの当たり前」と思っていただいていると思います。特に「音」が、売上・利益に直結する事は、ビジネスマンであれば広くご理解いただけていると思います。

その意味で、先週の栃木ウーヴァ戦での麻溝公園競技場の音響は、お金払って来場されたお客様に、聞かせる音ではありませんでした。ここが大事な事ですが、これは音響設備を維持管理している麻溝公園競技場の問題ではありません。ましてや音響を担当しているボランティア・スタッフの方の責任でもありません。DJの方のミスでもありません。マーケティング責任者であるSC相模原の責任です。イベントの生命線である音響設備に関してチェックを怠った、音声テストをしなかった、ということです。「ガキの使いやあらへんで!」だったら即タイ・キックです。本当は、競技場の音でSC相模原のイメージを作り、その音に共感するファンを増やさなければならないはずの「相模原の音」。JFL昇格したばかりのチームですから、ご容赦、ご容赦。
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日本人の心の痛みを分かるクラブに

2012-03-18 22:17:54 | マーケティング
上のリストは、2009年~2011年の「年間本ランキング~ビジネス書編(オリコンランキング)」です。言いかえればビジネス書年間ベストセラーランキング。書名は、書籍名の一部を記載しているのみです。なぜなら今日のテーマと関係が深いのは、売れた本を書いた「著者」。その著者を私なりにグルーピングしてみたのですが、本当の意味での「ビジネス書作家の本」は昨年売れ行きがさっぱりだったのです。

とはいえ、2010年・2011年と岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が、ミリオンセラーを記録すると同時に、関連書籍であるドラッカー関連(上の表の黄色のグルーピング)の本が大きく売り上げを伸ばし「もしドラ」が日本のビジネス書業界を席巻した2年でした。しかし、この本中身は「ビジネス書」というよりは小説。本の人気もさることながらアニメ化されたテレビ・漫画での人気がこの本を2年連続ミリオンセラーに押し上げた感があります。

その他2011年売れた作家は、スポーツ選手、文学を専門にする作家、アナウンサーなどで、ビジネスバックグラウンドの著者は、オリエンタルランドから脱サラした福島文二郎さんITベンチャー社長だった嶋津良智さんの2人くらい。ビジネス書の本棚には、2009年までよく売れていた勝間和代・竹中平蔵・茂木健一郎ら、ビジネス書の「定番」だった作家の本は、見事に圏外に消えました。香山リカ・林成之といった、これもビジネス書の定番だった「医者の著書」も全く売れませんでした。

先週、これまでビジネス書を120冊以上書いていらっしゃる経済評論家の方とお話しする機会がありました。その方は、ビジネス書大不況の原因をこうお話されています。
「東日本大震災という計り知れない天災を経験した日本のビジネスマン達は、それまでの『権威・専門家』に対し懐疑的になっています。それを日本人の心の傷というならそういう表現で説明した方が分かりやすいかもしれません。地震の予知・予想される津波の大きさ・原子力発電の安全など震災以前の『権威』達の説明は明らかに間違っていました。よって売れるビジネス書は『癒し系』の本ばかりで、経済界の『権威』と言われた人のビジネス書も全く売れていないのです。」

東日本大震災で日本の世相といったものが大きく変わってきています。経済活動はもちろんスポーツの世界もそうした世相の変化を正しく感じ、市場・地域住民にメッセージを発信しないと「空気が読めていない」と評価され、「ビジネス書作家の本」と同じように企業に市民に振り向いてもらえなくなります。2011年観客動員数が前年比マイナス14.2%とファンの支持を大きく下げたJ1。逆に多くのサポーター・企業の支持を集め、未だに発展を続けるなでしこリーグ。SC相模原も、今なぜ女子サッカーが支持されるのかを冷静に分析し、情報を発信し活動していく必要があると思います。
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2012年SC相模原展望~相州蹴球王

2012-01-11 23:06:54 | マーケティング
日本における様々な文化・風土・経済活動を説明する時、奈良時代~江戸時代まで約1,000年続いた令政国(奈良時代の律令制から始まった地方自治区分)で説明した方が分かりやすい時があります。サッカーに関しても同様です。例えば、
1.旧国名をそのままクラブ名にし地元県民のアイデンティティを高める
カマタマ―レ讃岐・MIOびわこ草津・琉球FC
2.同一県で2つのJチームクラブ同士の住み分け
福岡県・アビスパ福岡(筑前国)ギラヴァンツ北九州(豊前国)
静岡県・ジュビロ磐田(遠江国)清水エスパルス(駿河国)
太平洋戦後、荒廃した日本から新しい近代国家が生まれ、そこに生まれ現在に活きる私達にとって、全く古(いにしえ)の地方自治区分など全く意識していないと思います。しかし、今ある日本は間違いなく長い歴史の上に成り立っています。SC相模原も例外ではありません。

言うまでもなく、相模原市は旧国名「相模国」(通称:相州)に属していました。神奈川県にJリーグクラブは4つありますが、「相州」となると湘南ベルマーレの1つしかありません。川崎市の全てと横浜市の大部分は、東京都や埼玉県と同じ「武蔵国」(武州)でした。

相模川・相模湖・相模線・・相模原市は、「相模」という地名を現代に一番強く伝えている都市です。もし相模原市の個性が輝きだすとすれば、その糸口の一つに「相州」ブランドの確立があると思います。今、信州と言えば「アルプスと大自然」、長州と言えば「幕末の英雄たち」、上州といえば「空っ風」、甲州といえば「ぶどう」「ほうとう」など、その地の個性を思い浮かべることができます。残念ながら今、相州といっても、市民である私達でさえ何も想い浮かびません。でもこれから作ることはできます。新しい相州をどのようにブランド化していくか。今を生きる「相州人」達が、どのようにしたら自分の生まれ育ち、また生活拠点に誇りを持つことができるのか。SC相模原は、まさにそうした地域ブランドを作り上げるお神輿の一つだと思うのです。
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