外伝「野郎とB」Cの関与1
C「もう一度言う、野郎とつながっていたのは、ずばり、おまえだろう」
B「俺は関係ない。誰がそんな噂流しているんだ?それにもう終った話だろ」
C「おまえだとは言ってないが、消えた生米の推理を総合するとおまえになる」
B「生米が消えた?いつ?」
C「とぼけるのか?」
B「何を?いつ、消えたんだ?」
C「まあ、とぼけるなら、それでもいい。消えたのはおとといらしいぜ、あいつ、外泊してよく騒ぎになっていたから、まだ一部しか知れていないが、おふくろの話ではいつもと違うらしい、携帯の電源も入ってないらしい」
B「充電切れじゃないのか?」
C「おとといの夕方、塾に出かける前に生米のおふくろさんが充電した携帯を手渡したらしい。授業中に携帯でゲームやってるのばれて、最近は塾意外には持って行ってないらしいんだ。それに、おとといの夜帰りが遅いので、生米のおふくろさんが何度も電話したらしいけど、ずっと電源はきれていたらしい。昨日もそうだし、さっきも俺が家を出るときにも、おふくろが警察に行った方がいいと言っていた。でも、警察に捜索願いを出すのは今回で4度目なので、躊躇しているらしい」
B「多分、電源切り忘れたまま、いつきか誰かのところで遊んでいるだろ」
C「いつきには確認済みだが、いつきのところには行っていない。はっきり言う、生米をやったのは、おまえの仕業じゃないだろうな」
B「な、何を言い出すんだ?さっきから、言いたい放題だな?疑いをかけられたくらいで、俺が生米を殺したとでもいうのか?」
C「おまえなら、やりかねないと思ってな。キレると手をつけられないからな。それに、生米が消えれば、野郎の話も仲間の関心から完全に消えるだろうからな。野郎の件で騒いでいたのは俺と生米くらいだからな、それに生米は今のプロジェクトでは役にたたないな、さらに言えば、おまえ、生米を内心嫌っていただろう」
B「何を言い出すんだ。おまえ。絶対に俺は生米を殺していない。もし、そうだったら捕まった時点で舌を噛んで死んでやるよ」
C「じゃあ、野郎とつながっていたことは認めるんだな?」
B「それも、違う」
C「じゃあ、野郎とつながっていたことが明らかになったら、何でも俺の言うことをきけよ」
B「ああ、その代わりに俺が白だったら、おまえも俺の言うことを何でもきけよ」
C「いいだろう。」
はまったな、Cは内心にやりと笑った。
B「いつまでに白黒をつける?」
C「そうだな。10日後でどうだ。もし、10日以内に俺がその証拠を提出できなければ、俺の負けでいい。ただし、証拠の呈示は仲間全員の前で行う。」
B「それは、納得がいかないな。証拠の中身が問題だ。おまえは口がうまいからいい加減な証拠で仲間をいいくるめるかもしれないしな。それに、今の言葉でおまえの魂胆もわかったよ」
C「なんの魂胆だ?自信がなくて逃げるのか?口がうまいのはおまえも一緒だろ、こっちは全員一致でもいいぞ、おまえが潔白だったら一人くらいはおまえの見方をするだろう」
B「だから、それがおまえの魂胆だといってるんだ。せっかく、野郎の問題は沈静化したのに、おまえの提案では、また、騒ぎになるだけだ。それこそ、おまえのやろうとしていることは野郎以下だ。おまえこそ、野郎とつながっているんじゃないのか?」
C「ふん、よくいうな。話は決裂だ。絶対に証拠をつきつけてやるからな」
(続く)