レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「4人それぞれの思惑と違和感」

2011-06-30 23:42:52 | 小説

本編リメイク「4人それぞれの思惑と違和感」

 「早く、帰りたいなあ」
 木太郎は鼻をほじりながら、
 部屋の中をうろちょろしている。
 「まだ、1時間は無理だすな」
 あおむはそれだけしか言わず、
 壁を背に座り込む。
 そして、
 エイタといつきは突っ立ったまま、
 腕を組んで何か考え込んでいる。


 そして、約1時間近く経つと、
 木太郎が、
 「もうそろそろ煙も消えただろう」
と言った後、
 「いつき、さあ、出番だ」
と言った。
 いつきは、
 木太郎に言われるまでもなく、
 自ら1階に向かった。
 あおむ、エイタ、
 最後に木太郎の順で、
 4人は階段を上っていった。
 

 「不気味な静けさだ。
 誰もいる気配はない。
 湯もカラカラだ」
 いつきが先に上がって、
 感想を述べるように言うと、
 あおむ、
 エイタ、
 木太郎の順で地上に上がった。
 「やっただすな。うーん?」
 あおむがいったん笑顔を見せた後、
 急に怪訝な表情をした。
 「どうした? あおむ」 
 エイタが、
 あおむの表情に気づき、
 すかさず訊く。
 「何かおかしいだすなあ」
 あおむは周りをきょろ見回したあと、
首を傾げた。
 「うーん?」
 エイタたちもあおむと同じように、
 周りを見回した。
 そして、
 4人は、
 ほぼ同時に、
 「ないだすよ!」
 「ない!」
 「本当だ!」
 「アレがない!」
と、
 それぞれ声を上げたのだった。
(続く)


第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第三章11

2011-06-30 23:35:59 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第三章11


 「どうしたの? アニー?」
 なんか変なところだねえ?」
 ウトーは、
 薄暗くてかなり古びた家の一室の中に着いて、
 驚いているアニーに聞いた。
 「またかあ?」
 「アニーは知ってるところなの?
 それにしても臭いねえ?」
 ウトーは辺りを見回した。
 「これはな。
 カビ臭いって言うんだよ」
 「カビ?」
 ウトーがアニーの方を見る。
 「あのなあ。
 古いもんに生える臭くて気持ち悪いやつなんだよ」
 アニーが、
 以前、
 パティから聞いたことをウトーに説明した。
 「ウトーには、
 その説明じゃわからないかな。
 それより、
 ここがどこだか、
 ウトーに教えてやるか?
 どうやら、 
 あの野郎が
歴史を変える何かの鍵を握っている気が俺にはするんだ」
 アニーがそう言うと、
 「あの野郎?」
 ウトーが首を傾げたので、
 「ウトー、
 悪魔の家の話し覚えていないか?
 カマキリ鳥はどうだ」
と言って、
 アニーは、
 あまりのカビ臭さに
鼻を右手で押さえているウトーと、
 辺りの様子を
じっとうかがっておとなしくしているカマキリ鳥を順に見た。
(続く)


ここももう限界!いかれたモップが逃げたのバレましたあ?で、UP済み。

2011-06-30 23:31:19 | 小説


 殿のいぬ間にモップも逃走!

 ついにバレましたあ!

 真から、

 いかれた奴がいないと、

 ここは駄目か?

 偽善、インチキブログも終焉かあ?

 で、

 本編リメイク(旧)

 第3弾リメイク(旧)を



 いつものところに、

 保管UP済みだどー。

 バーイ!


おしゃべりモップおとこ「ペテンとサクラ」

2011-06-30 23:17:18 | 小説

おしゃべりモップおとこ「ペテンとサクラ」

 よし!
 ありがとうな!
 アスもサクラよろしくな!
 そのタテカンバンなら、
 まかせとけ?
 ヤツをサイキさせてやるよ。
 このサクセンせいこうすればな。
 じゃあな!
 


 きさまー!
 クレーマーもっこりおとこのクセに、
 あのギョウレツはどうした?
 ナマイキだ!
 なに?
 ナマイキついでに、
 もうイチニチ、
 モップおとこをやらせてくれ?
 アスはフルアーマーで、
 オレのフリをするから?
 ペテンじゃないだろうな?
 ちがう?
 セップクをまぬがれるための、
 レイガイそち?
 ジツはギョウレツをつくるには、
 コツがある?
 で、
 そのコツをさいケンショウ!
 どっかみたいに、
 ミズモレばかりじゃ、
 しょうがないから?
 うーん? 
 よし!
 フルアーマーで、
 オレのふりだぞ!
 いいか!
 もっこりもかくすんだ!
 で、
 もし、
 アス、
 ギョウレツができなければ、
 ペテンシとして、
 オレのかわりにセップクだ!
 どうだ?
 それが、
 オレからの、
 コウカンジョウケン?
 あー!
 そうだ!
 もうひとつのコウカンジョウケン!
 ジキソウリ?
 いったい、だれなんだ?
 いまだに、
 おヘンロさんじゃないか!
 えっ?
 アスしだい?
 うーん?
 きさま、
 オレをペテンにかけたら、
 ただじゃすまないからな!
 いいな!
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新第?弾もとこもとめ伝説「直哉の妙案?」

2011-06-30 23:02:01 | 小説

新第?弾もとこもとめ伝説「直哉の妙案?」

 「おじさん、
 本物のおばさんかどうか、
 たしかめる方法ありますが」
 直哉が動揺する大玉教授に、
 おそるおそる小声で言う。
 「なに?
 本当か?」
 「はい」
 「うーん?」
 「駄目だったら、
 直哉ぶっとばせばいいんじゃないかあ?」
 動揺して迷っている大玉教授に、
 扉を押し続けながら、
 龍之介はただでも人手が欲しいところに、
 そんなアホなことを言う。
 「龍之介は...」
 「話しだけ聞いたら、どうですか?」
 大玉教授にソウセキが扉を押しながら言う。
 「おじさん、
 聞くだけなら、タダだぞ」
 「龍之介...。
 わかった!
 直哉、そっと話してみろ」
 大玉教授は直哉の考えたこと
を聞くことに決めたのだった。
(続く)


こっちにしときゃ楽だった新作ディープ「式直前」

2011-06-30 22:37:43 | 小説

こっちにしときゃ楽だった新作ディープ「式直前」

  *当初の真エンド候補です。
 *おまけです。
 途中で終わった公表済みの別ENDの改作です。

 グーさん以外に分岐点は保管済みです。

   「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」
の197部「悩む木太郎とホウセイ」に続く別ENDです(ここのブログの最初は6月2日から)。 


 もとめは、
 新郎の方を見ないで、
 「ありがとう!
 木太郎くんって、
 やっぱり優しいのねえ!
 こんな、
 私をナンパしてくれるんなんて」
と心から嬉しそうに言った。
 「いいえ、
 こいつはそういう奴ではありません」
 永久がからかうと、
 「はっきり言うけど、
 オタクらに今日があるのは、
 俺のおかげなんだからなあ!」
 木太郎は、
 また偉そうに鼻をほじりだす。
 「そうねえ、
 あの時、
 木太郎くんが、
 機転をきかしてくれたからねえ、
 さすがの姉、
 ううん、
 もとこも騙されたのよね」
 「それが、
 こいつのずる賢いところですよ。

 「痛いよ。助けてくれって」

 小声で言うなんてね。

 そうやって、
 もとこには、
 くそたたち3人をこれでおびきだしましょう、
って、
 言ったんだろう。
 でも、
 くそたが声の異常に気づいたからいいけど、
 気づかなかったらどうする気だったんだ」
 「気づくさ。 くそたなら。
 それこそが俺たちキモ男3人衆の証なんだからな」
 木太郎が偉そうに言う。
 そのとき、
 その父と共に、
 バージンロード上に
ウェディングドレスを着たヒトメが登場したのだった。
(続く)


続エスカレーター改「フラチン屋での悲劇?ホウレン一派の内紛の果てに」 

2011-06-30 15:16:17 | 小説

続エスカレーター改「フラチン屋での悲劇?ホウレン一派の内紛の果てに」 

 *やや下品ですので...

 
 「タマガキが倒れたのか?」
 「にいちゃん、違うんだよ。
 タマちゃんはまだ戻ってきてないよ」
 何だ、まだ、トイレか。
 「じゃあ何が?」
 「とにかく、こっちに戻ってきてよ」
 ケチガキの顔が蒼いし、
 なんか臭いな。

 おーっ! うーん...
 もろクサー!
 ゲロのニオイだ!
 あーっ!
 それに血だー!
 そして...
 倒れているのは...
 おい、他の店員何泣いてんだ...
 「まさか?」
 「僕がどうにか吐けたと思ったら、
 それが店長さんと鼻毛おばさんにひっかかって、
 それがもとで大喧嘩になってああなったんだよ。
 今度こそ殺人事件だよ。
 僕のせいじゃないからね」
 ホウレン一派の内紛で、
 まさかの刺し違え?
 いったい、どうなってるんだ?
 「おい、救急車は?」
 「にいちゃーん、
 それも喧嘩の原因なんだよ」
 「えっ?」
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浴衣美人女優レイジー編「美人、可愛い子は何着ても似合う?巨乳、貧乳はお好みで?」

2011-06-30 01:36:15 | 小説

浴衣美人女優レイジー編「美人、可愛い子は何着ても似合う?巨乳、貧乳はお好みで?」


ゴッホ「次から次へ凄いよ。
グーさん。
夏バテだし、
フォートップ健在で、
順当な結果だから、
また、スカろう!
浴衣美人ランキング」


浴衣姿が似合いそうな女優は? - gooランキング


オッハ虫「久々に、
フォートップがベスト5に。
それ以外のれいさんも浴衣なら納得。
仲間さん、
吉瀬さん、
と、
貧乳優勢ですが、
綾瀬さんがトップなので、
タイトルどおり、
美人、可愛い子は何着ても似合う
ということで」
トンチンケ「上戸さん、
柴咲さんがいないないぞ。
どっちも似合いそうだけどな」
ゴッホ「個性的より、
つるっと白肌の方がいいんじゃないかな?」
トンチンケ「それはあるかも。
小雪さんあたりがベストテン入りだからな。
あと、
浴衣は、
髪がきれいな方が似合うというのも、
あるのかな。
茶髪はちょっとな。
で、上戸さんははずれた」
ゴッホ「上戸さんでもいいけどなあ。
とにかく、
浴衣姿の美人はいいなあ。
今年は海は駄目そうなので、
花火や縁日に、
このメンバーと行きたい。
今日の妄想はこれで」
オッハ虫「たしかに、
今年も今のところ、
猛暑みたいだから、
浴衣にウチワで、
涼む。
いいんじゃないかな。
俺も誰かいないかな?
一度だけでもいいから」
ゴッホ「早速、
妄想だ!
まあ、
結論は、
今年の夏は浴衣美人と花火で、
を目標、
ということで、
しめよう」
トンチンケ「で、
次のコスプレは、
何かな?」
オッハ虫「エローゲーやめろよ。
今日は浴衣で妄想しろ!
さあ、早寝よう。
ということで、
上位は旬の女優さんばかりということで、
またまた、大粗ですが、
では、失礼します」


本編リメイク「ミカエルの正体?9」

2011-06-30 01:27:29 | 小説

本編リメイク「ミカエルの正体?9」

 あおむは、
 「僕とオチタがついたときにいたのは、
 おばさん、
 アユメさん、
 カレイさん、
 タヨウ先生、
  だけで、
 あとは...
 で、
 そこに4人はみな殺されてるだすな。
 ということは、
 僕が会ったおばさんと、 
 木太郎さんたちが会ったおばさんが違う
ということだすか。
 だば、
 もうひとりのミカエルが...」
とぶつぶつ言いだしたところで、
 いつきが、
 木太郎が倒れていることに気づき、
 「木太郎はやられたのか...
 俺は...
 助かったみたいなのにな」
と言ったところで、
 今度は、
 ミカエルの方を見ようとしたところで、
 あおむが慌てて、
いつきの目に手をあててそれを阻止したのだった。
(続く)


第3弾リメイク「暗証番号と隠し扉8」

2011-06-30 01:14:10 | 小説

第3弾リメイク「暗証番号と隠し扉8」

 サヤは、
 「カミサンはこの部屋にはいないのかも。
 だとしたら」
と言って、
 「カミサン伝説の1番から9番までで
欠番になってるのは7番だけでしょ」
と自分の意見を言いかけたところで、
 「そうか!
 7777か」
と、
 賢明が早とちりをして、
 数字を押そうとすると、
 「賢明くん、逆よ。
 そこにある数字でないのが、
 7番だけ。
 だから、
 12345689よ」
と、
 サヤは閃いた数字をはっきり口にした。
 賢明が、
 また、 
 「ああ、そういう意味か」
と言って、
 数字を押そうとすると、
 キミカが、
 「ちょっと待って!
 押すのはいいけど、
 サヤ捻りすぎよ。
 それに、
 カミサンがいないなんて。
 いい、
 たまおくんとふうたくんが、
 カミサン
というヒントから思いうかべる数字だ
とあたしは思うけどな」
と、 
 横から言ったが、
 賢明は、
 「それも一理あるけど、
 とにかく、押してみるぞ」
と言って、
 キミカの意見を無視して、
 サヤの言った、
 12345689の数字を、
 順に素早く押したのだった。
(続く)


カミサン伝説20「ハッピー編」411

2011-06-30 01:04:05 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」411

  ちなみに、
 以下、途中までグーさん以外に保管してます(震災以来更新が止まってます)。
 カミサン伝説20「ハッピー編」

 結局、
 あおむは、
 次の予定まで時間があるので、
 春美に誘われるまま、
 亡き妻もとえの墓に行った。
 そして、
 あおむは、
 水だけを墓にかけてから、
 両手を墓に合わせて、
 何かぶつぶつ言っていた。
 春美は春美で墓に向かって
両手を合わせていた。
 そのとき、
 「ワン」
という吠え声と共に、
 犬のケンケンが何かをくわえて、
 あおむたちの所に走ってきたのだった。
(続く)


カミサン伝説22「人首酒編」176

2011-06-30 00:48:53 | 小説

カミサン伝説22「人首酒編」176


 「通報できない理由ですかあ?
 でも、
 仮に同乗者にそういう理由があっても、
 タクシーの運転手にはそんな理由ありませんよね」
 「普通はな」
 カイミヤマの言葉に、コワコワクエーはそれだけ言って、考え込みました。
 「そうですよねえ。
 マスターが少なくともあんなところまでタクシーで行ったとしたら、
 もともと、普通の場合じゃないんですよね」
と、
 カイミヤマが言うと、
 「マスターじゃなければ、
 愛人と海ほたるでも見に行ったとも考えられるがなあ」
と、
 コワコワクエーが冗談半分で言うと、
 「それはコワコワ先生でしょう。
 でも、
 愛人。
 その話しだけは我々の中でもタブーでしたよねえ。 
 特にコワコワ先生は相当いらっしゃるようですしね」
 「そういうカイミヤマ先生だって、
 真面目そうな顔して、
 一人くらいはいるんだろう」
 カイミヤマが、
 コワコワクエーに、
 ややひやかし気味に言うと、
 コワコワクエーが逆に言い返したのでした。
 「でも、
 あのマスターにそんな金あるのかあ?」
 今度は、
 ジュウロウがあたかも自分に愛人がいるの
を自白するような感じで言うと、
 「たしかに、金がかかるからなあ。
 でも、よく考えてみろよ。
 犯行推定日時には、
 マスターの奥さんは韓国に旅行に出かけていた。
 なら、
 愛人と旅行するには絶好の機会じゃないか?
 カミサン教に入信するのもいいけど、そっちを優先するか、
 愛人にせがまれるんじゃないか?」
 コワコワクエーが、
 まるで自分の場合はそうだ
と言わんばかりに話したのでした。
 「あのマスターに愛人か?
 でも、警察がそこは調べているじゃないですか?」
 カイミヤマが言うと、
 「いや、
 最近出来た愛人かもしれないぞ」

 ジュウロウが真顔で言ったのでした。
(続く)
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新作ディープ(?改)「似たような推理の末に」

2011-06-30 00:30:24 | 小説

新作ディープ(?改)「似たような推理の末に」

 グーさん以外の所に最初の方は保管済みです。
  「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」


 「前にも話しが出たけど、
 それって、 
 もとめ先生と誰かということか?」
 「いや、違う」
 永久の質問に対し、
 ホウセイがそう簡単に否定すると、
 「なんか、
 堂々めぐりの話しばかりじゃないか?
 たしか、そんな話し前しただろ」
 永久がアクビをして言う。
 「いや、
 くそたの話しや、
 ナイフの移動がほぼ判明したこと、
 パソコンのデータが消されていて、
 メディアも消えていたこと、
 これらがわかっただけで、
 似たような推理過程でも、
 今度は違うんだ。
 もう悪魔は3人に絞られた。
 それは、
 ヒトメちゃん、
 レイカちゃん、
 チウメちゃんのうちの二人だ」
 ホウセイがはっきり言うと、
 「だったら、
 嘘をついていた可能性のある、
 ヒトメちゃんとチウメちゃんじゃないのか?
 それしか、
 考えられないぞ」
と、
 永久が言うと、
 「多分、
 犯人はレイカちゃんとヒトメちゃんだろう」
と、
 ホウセイと永久の話しを聞いていた、
 くそたは、そう言った。
(続く)


偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」183

2011-06-30 00:12:45 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」183

 そして、
 約束の日、
 近田とコビタが例の喫茶店に行くと、
 あのときのウェートレスが少し気まずそうな顔で、
 座席に案内した後、
 近田が注文を終えると同時に、
 例の像のことを訊くと、
 そのウェートレスは、
 いきなり、頭を下げた後、
 「すいません。
 実は常連のお客様にあの像を貰ってくるよう頼まれて、
あげてしまいました」
と言ったのだった。
 「常連?
 って、男だよね」
 コビタが訊くと、
 「はあ...
 すいません」
 「で、いくつくらいで、どんな感じの男?」
 コビタがさらにそのウェートレスに訊くと、
 「30前後で、イケメンではないですが、
やさしそうで、いつもお洒落な、感じのいい方でしたので...」
 「その男の人、あれからこの店来た?」
 コビタが立て続けに訊くと、
 「いえ、あれからは...」
 「で、その男の人の名刺とかないの?」
 今度は近田が訊くと、
 「いえ、そういうものは。
 週1,2回よくみえる、
 常連のお客様というだけで、
 それ以外は、
 まったく存知あげません。
 いけませんでしたか?」
 「いや、もういいよ。
 君にあげたんだから、
 後は君の自由だ」
 コビタは笑顔で言うと、
 「ありがとうございます。
 今日は私の自腹でサービスしますので」
 ウェートレスはそれだけ言うと、
 すぐにオーダーを出しに、
店の奥に行ってしまったのだった。
(続く)