ＦａＦａｔｅ/ｓｔａｙ ｎｉｇｈｔ 第３話・「開幕」を見て

　今回は、遂に「聖杯戦争」に参戦する意志を固めた士郎のお話。


　さて、今まではとことん駆け足で、しかも状況説明に終始していた感があるが、この回ではさらにそれが加速。セイバーを引き連れて教会に向かったあとは、始終その中での言峰神父とのやり取りで終わってしまった。

　このことから考えるに、この作品は相当に映像化がやりにくいじゃなかろうか？もともと、じっくりと心理・状況描写をしてゆく場面が多いのに、決められた尺の中でそれを映像化するのはどうしても窮屈な印象を拭えない。

　仮に俺が、比較するべき原作のこの場面を知らなかったとしても、同じ印象を受けるだろう。


　「聖杯戦争」のルールにしても、作者の頭の中で殆ど組上げられているようなもの＝知らない人には全く理解できないものだから、ここはオリジナルを多少曲げてでも、映像だけで分かりやすい作りにしてもらった方が良かったんじゃないかな…

　「シャナ」もそうだけど、この作品も、原作を隅々までやりつくした人間が「ここが忠実、ここが違う」と粗探しをする作品になりつつあるんじゃないかな？イヤな言い方しちまえば、オ○ナニー作品だな。

　これからオリジナル展開が入ってくるか否かで、かなり評価の分かれそうな作品になると思う。