佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

難しい問題に直面したときは、まず「やるんだ!」と宣言せよ

2010-09-05 14:21:05 | リーダーの人間行動学
今朝の9時からNHKで小沢さんと菅さんが出演して意見を交わしているのを見ました。

一括交付金の問題では、小沢さんに気迫が感じられました。

交付金を一括して地方に与え、責任も与える。使い途を自発的に考えさせ、それによって税金の無駄を減らす。そうなれば、地方の活性化がはかられ、地方の雇用も促進する。一石何鳥かの案だというのです。

これは道州制をへの第一歩になるとも言っていました。

このあたり、私が常々言っていることですので、大賛成です。正直、小沢さんがこういうことを言うとは、代表戦が始まるまで考えてもおりませんでした。

ところで、これを実施しようとすれば霞が関の中央官僚を敵にまわすわけですから、よほどの覚悟が必要です。小沢さんにはその気迫が感じられました。

菅さんも「一括交付金は正しい方向だ。もともと民主党の方針だ」と認めていました。ただし、それではどこまでやるかというと、「よく調べなくてはいけない」というわけです。

こういう態度では、鉄壁の霞が関に勝てる道理がありません。調べればいろいろな問題が出てくるのは当然です。しかし、こういうときは、まず「やるんだ!」と宣言してから、問題を解決する道を探ればいいのです。

それを、やる前から「あれがダメだろう。こういう問題が出るだろう」では、できるものもできなくなる。

本当にそれが重要でやるべきだという信念があるなら、それを断行する決意が必要です。

結局、本当にやる気があるか、ないかの問題です。

菅さんは言葉が軽すぎる。「1に雇用、2に雇用」というが、具体的に何をするのかさっぱりわからない。多分、ご本人もわかっていないのでしょう。おそらく、官僚がつくってくれる計画を実施していくだけでしょう。

それにしても、政治家というのは言葉を平気で変えるのだと思いました。

参議院選挙での唐突な消費税増税発言などは、財務省に洗脳されたからでしょう。その後の10%シーリングも財務省の路線に乗っているのは明らかです。

ところが、菅さんは「財務省こそが野放図な財政を放置してきた張本人」と平然という。また、「官僚制度、中央集権体制を打破して地方分権にする」とも言う。

菅さんが総理大臣になったとして、はたして官僚が協力してくれるのでしょうか。よほど白けているんじゃないのかと思いますよ。



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