電力関係の記事をこのところよく見ます。
ひとつはこれ。
7月に値上げ検討の電気料金 20年後に2倍になるとの試算も(NEWSポストセブン) - goo ニュース
どういうつもりで、こういう試算を出すか、その意図の方が問題でしょうね。
「いちばん値上げ率が高いのは、原子力発電所の稼働を0%とし、火力が50%、太陽光や風力、地熱といった再生可能エネルギーによる発電を35%という前提で試算した場合だ。各シミュレーションによると、20年後に2倍の値上げになるという結果が出た」
これは、いまのままで何も変わらなければという前提ですから、それを頭に入れて考えることです。
20年たてば、LNG関連の新しい技術がどんどん生まれます。また、自然エネルギーの研究開発も進むでしょうし、コジェネレーションの社会的な普及はコスト面で大きく寄与するでしょう。
しかも、発送電分離にして新企業が参入すれば、電力料金はいまの半分になっても不思議ではありません。なにしろ、日本のエネルギーコストはアメリカや韓国の2倍ですからね。
いちばんいけないのは、安全を犠牲にしていまのままの状態をつづけること。これでは、なんの技術進歩も使うことができません。さすがに、こういうバカなことはもうできないでしょう。
以下のような意見を言う研究者(原子力ムラの人でしょう)には、あきれてあいた口がふさがりません。
「原子力を0にしたときに、その分を太陽光や風力といった再生可能エネルギーで補わなければなりません。その場合、そのための発電設備をたくさん作らなければならない。例えば、原発1基分のエネルギーをまかなうための太陽光発電の施設を作るには、山手線内側分の敷地面積が必要になります。
広大な面積のため、都会にではなく、山間部などに作らざるを得ない。そうすると、エネルギーを送る送電網を新たに作らなければなりません。また、個人や業者が自家発電した再生可能エネルギーの購入もしなければならず、その料金も上乗せされます。さらに、原発を廃炉にするコストも含まれているんです」(大阪大学の伴金美教授)
それからこんな報道もありました。
電力会社の発送電を分離へ 経産省、競争狙い14年以降(朝日新聞) - goo ニュース
方向としてはいいのですが、問題は経産省の好き勝手にやらせると、せっかくの自由化が自由化でなくなる危険性があることです。最後は業界の保護に走ってしまいますからね。いままでもそうでしたから。
原子力規制庁の政府・民主案などもそうで、経産省は自分の力が残るように、法案の骨抜きをはかっています。
ですから、発送電の議論も、国民が相当注意して見ていかないといけないでしょう。
昨日も書いたように、電力供給改革でやることは以下のことです。
原子力発電については、国が賠償責任とともに購入することで、国の責任で国有管理する。
つまり、民間電力会社に原子力発電という過剰な負担を負わせることをやめる。これによって、原発が停止すると赤字が出るという言い訳を電力会社はできなくなります。
東電については、法的整理というフェアな方法をとって、
(1)徹底リストラ・国民負担の最小化、
(2)電力自由化で利用者利便向上、
(3)原発国有管理
電力会社を身軽にして、池の鯨から鯉くらいにして、競争導入、発送電分離などを行うのが自然の流れです。
これによって、新電力技術や省エネ技術が一気に花開くでしょう。原発は廃炉技術が焦点になるでしょう。
もはやこの流れに逆らうことはできないでしょう。上善は水のごとし。
野田執行部、仙石や前原らは、まだ古い発想にとりつかれているようです。そのうち政界から駆逐されるでしょう。
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■感受性、人間分析に関する参考書籍
『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)は、体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典、大村益次郎、ショパンとサンド、空海と最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます。
一部立読みが可能です。こちらからどうぞ
リーダーの人間行動学とは何か
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■リーダーのコミュニケーションスキルに関する参考書籍『リーダー感覚 指導する喜び』(鳥影社)
ほめる訓練から説得の作法、リーダーの条件などについて詳しくまとめています。また、L研リーダースクールでは、実践的な研修を用意しています。
立読みはこちら
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■リーダーの暗示学
部下やメンバーのやる気を引き出し、能力をフルに発揮させる方法。
相手の潜在意識に働きかけますので、相手が気がつかないうちに元気が出てきます。
「リーダーの暗示学」詳解はこちら
紹介ビデオ:コミュニケーション講座:めげている人を励ます方法
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■リーダー研究所のFacebookページ
(合)リーダー研究所のFacebookページ
にほんブログ村
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7月に値上げ検討の電気料金 20年後に2倍になるとの試算も(NEWSポストセブン) - goo ニュース
どういうつもりで、こういう試算を出すか、その意図の方が問題でしょうね。
「いちばん値上げ率が高いのは、原子力発電所の稼働を0%とし、火力が50%、太陽光や風力、地熱といった再生可能エネルギーによる発電を35%という前提で試算した場合だ。各シミュレーションによると、20年後に2倍の値上げになるという結果が出た」
これは、いまのままで何も変わらなければという前提ですから、それを頭に入れて考えることです。
20年たてば、LNG関連の新しい技術がどんどん生まれます。また、自然エネルギーの研究開発も進むでしょうし、コジェネレーションの社会的な普及はコスト面で大きく寄与するでしょう。
しかも、発送電分離にして新企業が参入すれば、電力料金はいまの半分になっても不思議ではありません。なにしろ、日本のエネルギーコストはアメリカや韓国の2倍ですからね。
いちばんいけないのは、安全を犠牲にしていまのままの状態をつづけること。これでは、なんの技術進歩も使うことができません。さすがに、こういうバカなことはもうできないでしょう。
以下のような意見を言う研究者(原子力ムラの人でしょう)には、あきれてあいた口がふさがりません。
「原子力を0にしたときに、その分を太陽光や風力といった再生可能エネルギーで補わなければなりません。その場合、そのための発電設備をたくさん作らなければならない。例えば、原発1基分のエネルギーをまかなうための太陽光発電の施設を作るには、山手線内側分の敷地面積が必要になります。
広大な面積のため、都会にではなく、山間部などに作らざるを得ない。そうすると、エネルギーを送る送電網を新たに作らなければなりません。また、個人や業者が自家発電した再生可能エネルギーの購入もしなければならず、その料金も上乗せされます。さらに、原発を廃炉にするコストも含まれているんです」(大阪大学の伴金美教授)
それからこんな報道もありました。
電力会社の発送電を分離へ 経産省、競争狙い14年以降(朝日新聞) - goo ニュース
方向としてはいいのですが、問題は経産省の好き勝手にやらせると、せっかくの自由化が自由化でなくなる危険性があることです。最後は業界の保護に走ってしまいますからね。いままでもそうでしたから。
原子力規制庁の政府・民主案などもそうで、経産省は自分の力が残るように、法案の骨抜きをはかっています。
ですから、発送電の議論も、国民が相当注意して見ていかないといけないでしょう。
昨日も書いたように、電力供給改革でやることは以下のことです。
原子力発電については、国が賠償責任とともに購入することで、国の責任で国有管理する。
つまり、民間電力会社に原子力発電という過剰な負担を負わせることをやめる。これによって、原発が停止すると赤字が出るという言い訳を電力会社はできなくなります。
東電については、法的整理というフェアな方法をとって、
(1)徹底リストラ・国民負担の最小化、
(2)電力自由化で利用者利便向上、
(3)原発国有管理
電力会社を身軽にして、池の鯨から鯉くらいにして、競争導入、発送電分離などを行うのが自然の流れです。
これによって、新電力技術や省エネ技術が一気に花開くでしょう。原発は廃炉技術が焦点になるでしょう。
もはやこの流れに逆らうことはできないでしょう。上善は水のごとし。
野田執行部、仙石や前原らは、まだ古い発想にとりつかれているようです。そのうち政界から駆逐されるでしょう。
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■感受性、人間分析に関する参考書籍
『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)は、体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典、大村益次郎、ショパンとサンド、空海と最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます。
一部立読みが可能です。こちらからどうぞ
リーダーの人間行動学とは何か
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■リーダーのコミュニケーションスキルに関する参考書籍『リーダー感覚 指導する喜び』(鳥影社)
ほめる訓練から説得の作法、リーダーの条件などについて詳しくまとめています。また、L研リーダースクールでは、実践的な研修を用意しています。
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■リーダーの暗示学
部下やメンバーのやる気を引き出し、能力をフルに発揮させる方法。
相手の潜在意識に働きかけますので、相手が気がつかないうちに元気が出てきます。
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全く同感です、多分彼らは「多角的に」に物事を見られないのでしょう。
正に机上の空論、全く頭に来ます。
日本人がそんなに知恵のない民族だと思っているのでしょうか。
結局この連中は、危機に弱いのです。
変化に弱いというか、危機に立ち向かう力がないのです。
臆病なのです。
まあ、日本人で勇気のある人間は非常に少ないのですけれどね。官僚をはじめとして。