Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

延長。

2013-07-24 20:32:00 | daily life
先週末に新たに10数社の建築系のアトリエに巡って、
直接HRの人やスタッフの人たちに自分のポートフォリオを持っていき、
雇ってほしいということを伝えにいった。
その中で数社からは門前払いをくらって、
残りの10社ほどからはポートフォリオを自分の個人宛のメールアドレスに、
(会社宛のメールアドレスに送っても90%ほどは返信が返ってこないので)
送ってくれたらしっかり見てから返信するからということを言ってもらった。
結局、水曜日の今日まで待っても採用のメールが来なくて、
あと数日で仕事を始めないとアメリカに滞在する資格を失ってしまう。

そこで昔シンシナティでインターンをしていた時の上司に連絡をとって、
なんとか無給で1ヶ月ほど働かせてもらうことになった。
一応、OPTの条件としては無給のインターンでも週20時間以上働けば、
また3ヶ月ほど延長してもらえるので。
やっぱり自分としては今回に賭けていただけにうまくいかなかったことが悔しい。
2日前は現実逃避をするために一日中寝ていたかった時もあったりした。
でもこれをしていても何もいい方向に動き出していかない。
だからせめて今回の境遇を少しでも一ヶ月後の就職活動にもう一度活かすためにしっかり反省しないと。

今回の就職活動の反省を簡単にまとめると、
1、アメリカでの就職は空いているポストが必要。
日本と違って一斉入社ではないから、それぞれの分野で色々な就職サイトがあるから、
それをこまめに確認して、空きポストがあったらすぐに応募すること。
アメリカの建築だと、Archinectが有力。

2、しっかりした実力をつけること。
アメリカでは日本みたいに将来どれだけ伸びそうかというのを採用基準に入れていない感があり、
その時にある実力や経験が採用の時にすごく重要。
建築の場合はポートフォリオを見ればすぐに実力が分かってしまう。
そしてしっかり建築に使うソフトに精通すること、
AutoCad, Revit, Rhino, Grasshopper, 3DSmax, Vray, Sketchupなど。 Adobe Suiteは必須。

(3、もっとその分野を好きになること_僕の場合
ずっと図書館に閉じこもって黙々と作業をしていたら、作業のための作業になってしまい、
だんだん自分は本当に建築が好きなのかなぁ、と疑いつつ作業をしていくのが多くなってしまった。
僕の場合、好きかどうか以前に早く収入を得て、留学費用を返えさないといけないから、
そんなことを考えずに手を動かしてどんどん進めていけばいいのに、なかなか気持ちが前に向かない。
そういう時は思い切って、建築の本を読んでみたり、街に出ていい建築を見たりした方がよかった。)

まだ就職活動は続くので、もう少しこのブログにもお付き合いください。

痛み。

2013-07-24 19:58:53 | daily life
今日、地下鉄に乗っていたら40代前半ぐらいのビジネスマンが同僚に、
家庭のことで色々と愚痴をこぼしていたのが聞こえた。
マンハッタンのウォール街で働くようなビジネスマンなら何でもこなせて、
万能のイメージが自分には少しあったけどその話を聞いて少しほっとした。
いつも自分のことを中心に考えてあれこれ悩んでいたけど、
みんなそれぞれの状況で葛藤しながら生きているんだと知れてよかった。

昨日、村上春樹さんの本の中での一節を思い出した。
「Pain is inevitable; Suffering is optional.」
(痛みは避けられない、でもそれで苦しむかどうかはオプションだ。)
http://www.goodtherapy.org/blog/pain-versus-suffering/

それぞれの人にそれぞれのところで失望や葛藤はある、
でもそれで心を煩わされるかどうかは個人次第。
それなら失望や、葛藤といった痛みを正面から受け止めて、
自分の中に成長するバネとして取り入れるぐらいに強くなりたい。