星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(151)山火事

2015年07月27日 00時23分10秒 | Weblog
森林が多く、空気の乾燥する夏場のBC州では大型?山火事(100ヘクタール以上の森林を焼く山火事)が毎年1,800件以上発生しているそうです。British Columbia州だけで現時点で81件件以上の大型山火事が発生しているとのことです。発火の原因は、タバコの不始末・キャンプ場での焚き火の不始末等の人為的なものが39パーセント、落雷による自然発火が61パーセントだそうです。ケロウナ周辺のゴルフ場でもコース内禁煙が徹底されています。
詳しくは山火事情報を取りまとめたBC州の専門のサイトをみてください。

 

ケロウナの中心から17キロ北西に位置するオカナガン湖西岸沿いの森でも、7月19日の落雷で発火した山火事が460ヘクタールにわたって燃え広がり、7月24日現在鎮火率25%とのことで、未だに燃え続けています。
詳しくはケロウナのローカルニュースを参照してください。

人為的な原因での火災発生は言語道断ですが、落雷を含む自然現象に起因する山火事は、ある意味では自然界の代謝に寄与する部分もあり、消火にあたる当局や避難住民のご苦労に対してはお見舞い申し上げるものの、自然界の循環を促す側面もあるので、あながち悪いことばかりでもなさそうです。

乾燥の続いた7月のケロウナにも久しぶりの恵みの雨が25日に降りました。消火活動への幾分かの助けになることを願っています。



ケロウナ便り(150) ブログで出会い

2015年07月20日 19時06分51秒 | Weblog
愚にもつかない絵日記のブログながら、これを読んだ方からコメントをいただき、それがご縁でケロウナで出会うなんていう、ネット社会ならではの刺激的な体験をさせてもらいました。ネットを通しての出会いなんて、若者だけの特権でもないのです。

お子さん二人がアメリカで生活していて、彼らを訪問するついでにカナダの田舎町に足を伸ばす旅行を楽しみとしている、東京にお住いの団塊世代のS夫妻とケロウナで交流する機会に恵まれました。

ブログのコメント欄が唯一の連絡手段であるため、お互いに実名や連絡先を公開するわけにもいかず、隔靴掻痒の感を否めないまま連絡し合い、とうとう「ナマのご対面」と相成った次第です。駅の掲示板への書き込みだけで連絡を取り合って恋愛を成就した話をどこかで聞いた記憶もあります。若い男女の間とは趣が異なりますが、分別を身につけたシニア同士の「コメント欄交信」もそれなりに刺激的で、「答えはまだか」とワクワクもしたものです。

ケロウナの目抜通り沿いにあるホテルに、約束の時間よりちょっと前に到着です。サラリーマン時代に教わった「5分前主義」が身に染み付いています。この「ちょっと前」というのがシニア世代の良識なんです。これから始まる「ときめきの出会い」の前に、はやる気持ちを落ち着かせるクッションの役割もするのです。

すると相手もさすがに良識派のシニア、すでにロビー片隅のソファーでこちらの到着を待ち構えていました。ようやくお互いに本名で名乗り会える喜びにうち震えながら早速名刺の交換です。

私の名前は珍名・希名に属する方なので、初対面の方にいちいち説明する手間を省くためにお遊びの名刺を用意しているのですが、これを見たSさん、名刺を一瞥しただけで「◯◯さん?」とおっしゃるじゃありませんか。あまりにもあっさりと私の名前を読み上げた上に「上野の◯◯さんはご親戚?」と来たもんです。

「え、え、え〜っ!私の従兄弟ですけど!ご存知なの?」
「わたしゃアメ横生まれのアメ横育ち、◯◯さんのK子ちゃんとは同じ小学校の仲間だし、おじさんもよ〜くしってるよ」
「え、え、え〜っ!私も学生時代の夏休みにあの電気屋に住み込んでアルバイトやってたのよ」

奇遇というか、世の中の狭さというか、久しぶりに鳥肌の立つ経験をしました。どこで誰に会うかわからないものです。いつも襟を正して生きなくちゃいけませんねぇ!

なんかもう年来の知人・友人のノリで話が弾み、これから先はホテルロビーでの立ち話では済まされなくなり、到着早々の疲れもなんのその拙宅に無理やり引っ張り込んで話の続きをすることになりました。

このご夫婦は年に数回太平洋を渡って一週間ほど滞在し、各地でゴルフと散歩をするのを楽しみにしているとのこと。

 

早速我が家の裏山のトレールにご案内し、歩きながら手軽にお遊びゴルフのできるコースにご案内しました。

 

存分に楽しんでいただけたようで、来年もまたケロウナに来たいとおっしゃっています。夫婦二人だけでは暇を持て余すケロウナ生活に刺激を与えてくれたお二人にはまた来年も再会したいと念じていますが・・・・・・、どうなる我が家の2016年夏?!

ケロウナ便り(149)10年目のケロウナ

2015年07月04日 23時10分55秒 | Weblog
ケロウナを最初に訪れて一目惚れしたのがちょうど10年前の2005年6月。ケロウナとの付き合いも長くなりました。縁あって手に入れたコンドミニアムで毎年夏に3〜4ヶ月ステイしてカナダの生活を満喫するパターンが今年で10回目を迎えます。

「10年にわたるカナダ生活」との最初の目標は一応クリアーしたし、歳も歳になってきて夏場の二重生活の段取りが負担になってもきたので、そろそろ毎年のケロウナ詣でも見直す時期に来ています。

最大の課題はコンドミニアムの売却です。不動産マーケットは相変わらず好調のケロウナ、もともと自分で使うために手に入れたもので投資のための物件ではないので、大損しなけりゃ「御の字」との価格設定でいけば、さほどの問題なく売れるのではないかと楽観視しています。ただ、10年間の生活で増え続けた家具・道具類の始末が想像しただけでも大変難儀しそうで気の重いことです。

裏を返せば、家具付きの別荘として、または近くにある大学の学生相手の賃貸用の物件として「即戦力」であるのは間違いないので、家具・道具・調度類すべて込み込みの売却を目論んでマーケット探しをするつもりです。

「到着早々に売りに出し、早く売れたらステイを短縮してもOK」ほどの強い気持ちで今年はケロウナに乗り込んだのですが・・・・・、到着初日に早くも気持ちが揺らいでいます。

 

日中あれほど暑かったのに、夜になるとなんとも爽やかな乾いた空気に包まれて「ああ、ケロウナに帰ってきたなぁ!」との実感がそうさせているのでしょう。「まだ終活を始める歳でもないし、もう少しいいか」と自分に言い聞かせている始末です。初日から早くも方針の見直し作業に入る、融通無碍というか柔軟というか、無節操な私です。

乾燥した夏の気候はエンジョイし続けたいけれど、二重生活の継続は経済的負担もバカにならないし・・・・。

そこで急遽浮かび上がってきた選択肢としての「コンドはキープして9月から5月まで大学生に貸し、6月〜8月の夏休みで学生がいなくなった時に自分たちで使う」という理想的なパターンが実現できないかも探ってみることに方針変更です。

夏場の3〜4ヶ月だけ自分たちで使い、残る8ヶ月を空き家としてきたため汚れようがなく、室内の状態はほぼ新築当時のままに綺麗に保てているのが自慢のコンドですが、他人に貸せばこれがどうなるやら・・・・?

外国人所有の不動産の売却、賃貸をめぐる諸々の勉強材料がたくさん出てきて(無理やり出してきてと言うべきか)、この夏も退屈せずに済みそうです。

問題解決の2〜3年先送りを視野に入れれば終活なんてやってる場合じゃないぞ。ガンバレ!