星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

パワースポット3333

2017年11月14日 22時45分12秒 | Weblog
20年前に手に入れてからろくに使いもしないのに、番号が好きで今でも持ち続けている私の携帯番号が3333。本名が読みにくい珍名の部類なので名付けたペンネームが「星さんぞう(33)」。この数字が結構好きで、中古車を買い換えるたびに2,000円余計に払って車の登録番号も3333に揃えている私です。

別府滞在中にフェリーで四国に渡る計画を練っていて偶然に見つけた、高知市内の「地球33番地」。東経133度33分33秒と、北緯33度33分33秒の交点が高知市内にあり、そこがパワースポットとして評判になっているとのことでした。「33好き」の私としては見過ごす訳にはいきません。

善は急げとばかりに行ってきました。九州が四国に最も接近する大分県佐賀関と愛媛県佐田岬の三崎までフェリーで70分。あとは八幡浜、宇和島を通過して、四万十の源流地域をひた走り、午後3時33分に地球33番地に到着です。











パワーを体いっぱいに頂戴しようとスポット周辺を歩きまわっていたら、なんと地球33番地への到達証明書まで発行してもらえることが判明。早速お願いして本日の記念としました。



なにか良いことがドンドン起こりそうな予感がしてきましたよ〜!

ケロウナ便り(162)最終便です

2017年08月16日 16時57分00秒 | Weblog
2006年の夏にケロウナでの長期滞在生活を始める時、周囲の友達からは「お前らゴルフしない時には何やってるのよ?」「すぐ退屈するんじゃないの?」とご心配を数多く頂きました。

個別に返事を出す代わりに書き始めた絵日記代わりの「ケロウナ便り」。コンテンツに何の社会性もなく単なる個人の自慢話の羅列とも言えるシロモノで公開に躊躇しましたが、友達からは「もっと続けろ」と励まされ、その気になって書き続けたらなんと160号を超えてしまいました。

ブログを通して知り合いになった友達も何人かいて、ネット社会のワクワクドキドキも体験させてもらいました。

海外での生活経験が世間一般の人に比べて永く、日本でのウエットな生活より海外でのドライな方をより好む傾向のある夫婦なので、不安より期待のほうが上回っていたのは事実ですが、未体験ゾーンへ足を踏み入れることにワクワクドキドキしていたことを思い出します。

海外に長期に滞在することにより、日本での親戚づきあいや交友関係では不義理する場面が多く、半ば諦めてくれた親戚、友人の皆さんに感謝感謝です。

日本の過酷な夏に家を長期に空けるには、部屋の通気やカビ対策は不可欠で、、永きにわたって留守中の面倒を見て下さったH先輩ご夫妻のご支援が無かったらこの生活は成り立ちませんでした。感謝あるのみです。

2人しかいない子供が二人ともアメリカに住んでいて、日本のジジババが直面する「孫の面倒見」の必要も無く、勝手気ままに脳天気に行動できたのも幸いでした。

こうして、サラリーマンの定年後の生活としては稀有な体験をさせてもらった、刺激に満ちた思い出いっぱいのケロウナ生活に一区切りつけて、これから迎える老後(もうとっくにその時期にあるんですが・・・)の生活へ一歩踏み出します。

「まだケロウナ引き払うことないじゃん!」と言ってくれる友人がたくさんいます。有り難いことです。

実は、自分のコンドと車を処分しただけで、ケロウナ生活のすべてを終わらせると言ってはいないのです。これからは、これまでに培った友人知人のコネをフルに駆使して、豪邸オウナーの留守を狙って2〜3週間忍び込む「空き巣狙い型長期滞在」で美味しいところだけを頂戴しようというシタゴコロを捨ててはいないのです。なんせ、ケロウナに勝る天国はありませんから。

「天国のケロウナと地獄の別府」これが老後のテーマです!!

最後に、ケロウナ生活を支えてくれたサイドキックちゃん、MVPおよびハイランダーの勇姿と長年お世話になったコンドミニアムの姿をお届けして「ケロウナ便り最終便」とします。

永きに渡ってのご愛読、ご支援を感謝申し上げます。有難うございました。



 




ケロウナ便り(161)卒業温泉旅行(4)

2017年08月14日 10時47分41秒 | Weblog
Kootenay Rockiesに沿って南北に走る温泉街道の北端にあるRadium Hot Springsという街は知っていました。カナディアンロッキーの観光基地バンフから一時間半に位置するため観光客でごった返す、いわゆる「俗化」されすぎた温泉として、自分では敬遠し続けてきたし、今回の卒業旅行でも素通りするつもりでした。いわば食わず嫌い、温泉だから「入らず嫌い」とでも言うべきでしょうか。

ただ、ラジウム温泉という名前が気にかかります。天下の名泉・別府八湯には地球上のあらゆる種類の温泉があるが放射能泉だけは湧出していません。別府ですら体験できない放射能泉なら話のタネに入っておこうとばかりに、素通りせずに立ち寄ることに方針変更です。

温泉施設が公表する温泉分析表には硫酸塩、炭酸水素塩、カルシウムを多量に含むがラドンまたはラジウムの含有が記されていません。1914年に実施されたMcGuill大学による分析調査の際に微量のラドンが検出され、その量が英国の有名な温泉Bathをしのいでいたため、町興しの目玉としてRadium Hot Springと命名したとのことでした。



子供たちの歓声が響き渡る29度の温水プールとは違って、44度の源泉から39度に下げて注がれる温泉プールは、周囲の自然にも溶け込んだ、なかなかのものでした。カルキの匂いに負けない温泉らしい鉱物の香りも主張されていて、「寄ってよかった」と思わせる名泉と言っておきましょう。

これで温泉街道のメジャーな温泉は完全走破です。ケロウナまでの距離は約500キロ。真っ直ぐ帰ることも可能でしたが、ガツガツしない卒業旅行なので、松茸狩りで何度もお世話になったRevelstokeに挨拶がてら一泊することにしました。リタイアした夫婦が営むBB(Bed and Breakfast)はピークシーズンでもあるので超満員。カナダ人老夫婦、ドイツからのカップル、ベルギー人の夫婦を含めて客を取りすぎてオーバーセールとのこと。





この街はMt. Revlestoke National Parkを擁するKootenay Rockiesへの玄関口として堂々たる存在感を示す、アウトドア派特にスキーヤーには垂涎の的ですが、松茸派の我々には単なる通過地点でしかありませんでした。

ケロウナから200キロ弱にありながら山頂に万年雪を湛える、いかにもカナダっぽい景観を呈する落ち着いた佇まいの好感度の高い街で、10年前に友達のHさん家族と一緒に行ったハイキングの思い出が詰まった街でもあります。

こうして三泊四日のケロウナ卒業旅行も無事に終幕を迎え、明日は200キロの帰路をのんびり、ゆっくり走って、途中のVernonでHさんの営む日本食レストランで待望久しい本格的「冷奴を」ご馳走になって1300キロのドライブも無事大団円を迎えます。

長々とお付き合い頂き、有難うございました。


ケロウナ便り(160)卒業温泉旅行(3)

2017年08月13日 16時58分24秒 | Weblog
今回の三泊四日の温泉旅行のハイライト、Lussier Hotspring入浴の日が来ました。

名湯・秘湯への思い絶ち難く、はるばる700キロの道のりを二日かけてやって参りました。はやる気持ちを抑えながら、ホテルが経営するゴルフ場のレストランで朝食です。10年前にここを通過した時は車にゴルフ道具も載せてありましたが、今回は温泉旅行ということでゴルフはパス。ゴルフ場に来ても血は騒ぎません。



何を食べるか迷っていたら、立派な朝食が5ドルと、まさにワンコイン感覚のお得感抜群のメニューに遭遇。周りのプレーヤーたちにも大人気のメニューのようでした。迷わず注文して三文得した感じです。



チェックアウト前の朝風呂から始まった一日は、5ドル朝食で身も懐もご機嫌になり、今日一日の充実ぶりの予感で一杯です。

ハイウェイを南に30キロ下り、未舗装の林道を20キロ走ると駐車場に到着です。未舗装とは言え10年前に比べると利用者も増えたのか、ホコリを抑える散水車が走ったりとサービスが改善しています。





朝早く来たので先客は少なく、駐車場の車の陰で水着に着替えてノープロブレム。駐車場から崖沿いに300メートルほどの歩道を下るだけでLussier河畔の湯壺に到着です。

 
 



川面に近い水風呂から始まって、上に行くに従って泉温も高くなる湯壷が全部で4つ。最上段は39〜40度と立派な露天風呂です。40度前後に冷めた源泉が流れ込んでくる岩肌には湯の花がまとわりつき、ほんのりと香る硫黄臭が温泉キチガイの私にはタマリマセン!これに再会したくて700キロ走ってきたんです。

700キロ走破の労苦が報われた至福の瞬間です。もう何も思い残すことはありません!!

満願成就の充実感と一緒に帰路について通りかかった街がRadium Hot Springs

「食わず嫌い」「入らず嫌い」であったことを思い知った話の続きは、つぎのお便りで。

ケロウナ便り(159)卒業温泉旅行(2)

2017年08月12日 21時48分44秒 | Weblog
二日目の目的地は温泉街道の中心に位置する街Fairmont Hot Springs にあるFairmont Hot Springs Resortです。

10年前には時間がなかったのでゴルフ場だけチラ見して通過しながら、気になっていた温泉です。Ainsworth温泉の近くにあるBalfourからKootenay湖をフェリーで東側に渡り、そこからCreston, Cranbrook経由で今日も凡そ300キロの行程です。

昨日が8月第一月曜日「BC Day」といってBritish Columbia州の祝日。週末から続くLong Weekendを利用してこの時期にBC州の人々は家族旅行に出かけることが多く、道路事情は普段以上の混雑を覚悟せねばなりません。フェリー乗り場についたときにはまだ列は短かったのに、あっという間にキャンピングカーやらトレーラーが集まってきています。こちらの心配を他所に、そのすべてを飲み込んでフェリーが出帆。カナダらしい、BC州らしい光景です。



今回の旅行のメインイベントたるLussier Hot Springsへの入り口を横目に見ながら、ちょっとサクッと寄ってみようかとの誘惑も振り切って、今日の目的地Fairmont Hot Springs Resortへまっしぐらに進みます。

Lussierには明日の朝来ることにしていますが、Farimontからハイウェイを30キロ逆戻りして、営林署の管轄するLogging road(材木切り出し運搬専用の未舗装道路)を20キロ以上走る必要があります。Fairmontから往復100キロの道のりを「ちょこっと逆戻りする程度」と思えるようになりました。距離感はカナダ人並みです。

早めに着いたので夕食時間までにはたっぷり時間があります。幸いロッジの部屋から庭続きの近くに宿泊客専用のこじんまりしたプールがあります。泉温39度とカナダ人にはちょっと熱めのためか、子供連れもおらずに静かにゆったりと浸かれる、日本の温泉のような佇まいで、すっかり気に入りました。消毒用のカルキ臭もほとんどせず、源泉の鉱物の香りがうっすらと鼻をくすぐるホンマモンの名泉でした。



おでこに少し汗ばむくらいに長湯を遣い、濡れた体を木陰のデッキチェアに横たえて、体が冷えるまでそよ風に身を任せる、これぞ「ああ、極楽、ゴクラク!」はるばるやってきてよかったあ!!

立ち寄り入浴の客が入れる大きなプールから聞こえて来る子供たちの歓声を遠くに聞きながら、湯治客の風情で何度も何度も入ったり出たりと、別府で鍛えた温泉名人の面目躍如です。

夕食の後と翌日朝食前に繰り返し入浴したことは言うまでもありません。

Fairmont Hot Springs なかなかの名湯です。



ケロウナ便り(158)卒業温泉旅行(1)

2017年08月11日 10時28分46秒 | Weblog
これまでに訪れた世界各地のリゾート地の中でも、私はケロウナが総合力においてナンバーワンと確信しています。

ゴルフ場で有名なところ、スキーヤーの憧れる街、釣りやカヌーのアウトドア派の天国。それぞれ単独ではケロウナに勝る土地もあるでしょうが、そのいずれも交通至便の距離の中に兼ね備えていて、リゾートしての必要条件を満たしているケロウナは、まさにこの世の「楽園」と言っても過言ではあありません。下戸の私には有り難みは薄いものの、ワイン好きにはたまらないワイナリーツアーもできるので、世界中から人が集まるのも至極当然でしょう。

夏季3〜4ヶ月限定とはいえ、そんな楽園で12年もの間生活できたのは、それを可能にしてくれた家族、友人の支えがあったればこそと、今更ながら改めて感謝の念でいっぱいです。

ケロウナ生活を卒業するに際して、卒業旅行を企画しました。

ケロウナがこの世で一番のリゾートなんだから、わざわざ他所の場所に出かけるのは必要もないことなのですが、リゾートとしてのケロウナの唯一の難点は温泉がないことです。

そこで、卒業旅行のテーマは「温泉旅行」!行き先は2007年9月に初めて訪れて大感激したBC州の奥座敷の秘湯Lucier Hot Springs。ここを外すわけにはいきません。

ロッキー山脈の手前(西側)にKootenay Rockies といわれる山々が連なっており、その麓を南北に走る国道95号線、93号線の両側にHot Springsが点在しており、私はこれを「温泉街道」と呼んで憚りません。
BC州の観光当局もそれを売りにして、こんな看板を立てています。



初日の目的地Ainsworth Hot Springsまでは凡そ400キロの行程です。何年もの間に何回も通い慣れた松茸街道の終着点ナカスプ(Nakusp)から100キロほどのところにある、泉温42度の源泉かけ流しが楽しめる洞窟温泉が名物で、今回で3回目の立ち寄りです。

前回は宿代をケチって安宿に投宿したら、一緒に行った仲間からブーイングを喰らったので、今回は温泉を経営する高級ホテルに投宿。しかし折角のLake Viewも山火事の煙のせいで一日中視界が悪く、これなら前と同じ安宿とかわらず、なんか損した感じでした。でも、温泉は気持ちよく、初日を飾るにふさわしいスタートでした。








ケロウナ便り(157)満額回答・完売御礼

2017年07月25日 20時58分11秒 | Weblog
ハイランダーではありません。コンドミニアムの方です。

12年間住み慣れた我が家を売りに出したものの、いよいよ人の手に渡るとなるとなんとも寂しい限りです。広告出してから実質二週間で売約済みとなる電撃速攻です。

不動産屋と初めて会って契約を結んだのが6月9日。家族全員集合の嵐が去るのを待って、売却の具体的相談をしたのが6月30日。ウエブサイト用の広告写真を撮ったのが7月4日。ウエブサイトへの広告掲載が7月9日。そして本日7月24日に売買契約が本決まりとなるとは・・・スピード感抜群ですね。

おかげさまで売り出し価格満額での契約で、家具付き、9月1日退去とこちらの条件もすべて満たされた申し分ない契約内容でホッと胸をなでおろしています。買い手の顔は見えませんが、家具付きを希望したのは自分が住むためではなく、大学生等への賃貸物件として運用する投資目的だろうと想像しています。



上の写真は売出し中のコンド物件を表示した2015年夏の看板です。毎年流入人口が拡大を続け、底固い不動産市場といわれていても随分多くのコンドが同時に売りに出されていて、二年前に限られた時間内での売却には苦労が伴っていたかもしれません。

それに比べて二年後の今年は、下の写真の通り同じ看板に我が家を含めて2軒が掲示されているだけで、「品薄」の売り手市場であったことが分かります。これまた幸運でした。



これからは不動産譲渡手続きを専門とする弁護士(Conveyancer)による細々とした書類が作成され、8月31日の最終契約(買い手による支払いの完済)、9月1日の引き渡し(売り手の退去)を迎えるだけです。

これ以上のShowingは無くなるので気楽ですが、向こう一ヶ月に限られた時間の中での引越し準備作業を思うと気が重くなります。店開きのワクワク感満載の楽しみに比べて幕引きのシンミリ感がなんともやりきれません。

いずれこの日が来ることを想定して極力持ち物を少なくして来たつもりですが、12年の間に増えた細々した雑貨類の処分が一仕事です。大きな家具調度類は買い手にそのまま引き継ぐにしても、小さな什器類、和食器類その他もろもろは、ケロウナ在住の友達の中に嫁ぎ先を探して「嫁入り」させてやるのがこれからの大仕事となりそうです。

思い残すことのないようにゴルフの修業もせねばならないし、超多忙の8月となりそうです。

ケロウナ便り(156)受け取れ詐欺?(3)

2017年07月24日 09時10分42秒 | Weblog
今回のやり取りを時系列で追ってみて、何らかの悪巧みを図る詐欺集団の手口を暇に任せて分析してみましょう。

まず第1号の姐さんと第3号は同じグループであったのではないかと私は想像しています。

1号が先鋒として私に接近してしてこちらの感触を探る。それなりの食いつきをしてきたが、PayPalを嫌がったりちょっと面倒な条件を言い出したりしているので、とりあえず一歩引き下がって3号の出番を作る。

美味しい餌を蒔いてじっくり時間かければ必ず食いついてくると確信した3号がアプローチすると、予想以上にウブで純な相手が何の疑問も持たずに網にかかってきた。

「オンタリオの親戚」と「PayPal」へのこだわりという共通項がこちらの警戒心を呼び起こすことへの配慮に欠けた新人集団であったのは、こちらにとっては幸いでした。

1号の姐さんの名前がFelicia Taylor, 3号がTaylor Singerであったのは、なんか安易に「Taylorチーム」と名乗っているようで、こちらの注意力を試されているようで「おい、バカにすんなよ!」と言いたくなります。

一番やり取りの多かった3号のメールを分析すると、必ずしも同じフォントに統一されておらず、一つのメールの中でも異なった二種類のフォントが混在しているケースがあり、いわゆる「コピペ」で手抜きをしたと思われるフシがある。

こちらが出したメールの中身を熟読して反応することをせずに、自分の言いたいことだけを一方的にセッカチにまくし立てている風情があり、まともなコミュニケーションが成り立っていません。

振り込め詐欺とは逆に「とにかく早く振り込むから口座番号を教えろ!」「早く受け取れ!」と功を焦るこの集団を「受け取れ詐欺」と呼ぶことにしましたが、それにしても、何が狙いなのかは未だに謎です。なんでそんなに急いで振り込みたいのでしょうか?

マネーロンダリングに私を(私のPayPal口座を)利用するにしてはあまりに少額の金銭授受で納得がゆきません。

中古車の売買のサイトでありながら、肝心の車はそっちのけでPayPal口座へのアクセスばかりを性急に追い求める新人詐欺師に振り回された三日間でした。まだまだ注意力は衰えていないことを実感させていただきました。後期直前高齢者を舐めたらいかんぜよ!

カナダ人の友達に相談したら、私と同じ意見で「何を狙っているのか分からないが、まともな相手ではなさそうだからこれ以上深追いしないほうが賢明」との見立てです。

現車の確認ができる地元の買い主とだけに限定して商談することを明記して、一旦取り下げた広告を再度投稿して仕切り直しです。

「売ります買います」の原点である、売り手と買い手が対面して駆け引きすることで生まれるワクワク感を楽しませてもらえばお安くしとくよ!さ〜買った買ったあ!!

(追記)

ローカル限定で出した広告に、Thomas Jacksonと名乗る御仁から早速反応がありました。笑っちゃうことに、3号のTaylor Singerくんのメールと一言一句ソックリ同じ文面の内容でした。これで、動機は不明のままですが、受け取れ詐欺師の一団であることが証明されました。クワバラクワバラ!!

でも、先鋒としての1号姐さんの登場は今回はありませんでした。冤罪だったのならゴメンなさい。

ケロウナ便り(155)受け取れ詐欺?(2)

2017年07月24日 07時26分27秒 | Weblog
こんな美味しい話が広告掲載から数時間で手元に届く、ネット社会の現実に興奮して眠りにもつけずいると、そこに第1号顧客の姐さんからメールが入りました。

職場の上司が事情を理解してくれて、本件に係るメールや電話のやり取りは就業中でも大目に見てくれることになったので、詳細を電話で話したい。PayPalにこだわらずキャッシュ精算にも応じる。こちらはIT関連の職業に従事する「honorable woman」だから信用してもらいたい。

こちらの言い分を理解してくれて当方の要求の線まで譲歩してくれたのは有り難いけど、実は貴女の返事が来ないので諦めて、他と商談を進めているの。縁がなかったのかもね。ゴメンね。

と姐さんには丁重なお断りメールを出して一件落着。姐さんからの反応をもう少し辛抱強く待ってあげずに第3号の美味しい話に飛びついた自分の欲深さにちょっと怯んだ瞬間でした。

これで誰に気兼ねすることもなく第3号との商談に集中できると安心しきった私は、求めに応じて数枚の追加の写真を添付しながらPayPalのメールアドレスを第3号に連絡しました。

これまでの3号とのやり取りで気になるのは、先方が金を早く払いたいと言うことばかりで、いかに早く入金されても引き渡しが8月末になることへの理解・合意が明確になされていないことです。

血液A型の超慎重なジャパニーズシニアの面目躍如で、これまでの双方の主張を箇条書きに整理して、これに合意を得られたら手付金を受け取る、と常識的なビジネスライクなメールを出して相手の反応を待つことにしました。

「あなたの提案の全てに合意する」を期待していたのに、こちらの提案には一切触れずに、先方の言い分だけを羅列したメールが届きました。

PayPalのメールアドレス、口座の名義、合意金額と可能なら電話番号を再度伝えて来いとの内容。更に新たに1項目が追加されています。オンタリオまで陸送する会社の本社がアメリカにあり、陸送費820ドルを事前に送金する必要があるが、手付金の他に820ドルをアンタに送るから、そちらから陸送会社に送金して貰いたい。

「なんでオイラがアンタの陸送の面倒見る必要あんのよ?! ふざけんな!!」とブチ切れる前に、相手が次にどう出るのかを冷静に観察するため、しばらく放おっておくことにしたら、案の定「友達の病気見舞いに行くのでその前に送金したいから返事よこせ」なんて白々しい御託を並べた催促メールが届きました。相手も相当に功を焦っているようです。

事ここに至ると、先方の狙いは車にはなく、PayPalの口座を利用したなんらかの良からぬ企みがあるとしか思えません。安全を誇るPayPalに悪さはできないだろうから、私を介在させて第三者に送金させる、いわゆるマネーロンダリングに私を利用することあたりでしょうか?

催促もしていない金を「早く払いたい!」とばかりを繰り返す、功ばかりを焦った新人詐欺師でしょうか。振り込め詐欺とは真逆の「受け取れ詐欺」とでも言うべき輩のようです。

「陸送会社にまで関与する気はサラサラありませんので、本件はこれを以て終わりとします。当方の車に寄せていただいたご関心に感謝します」と丁重なメールで一件落着と思っていたら、中一日置いて第3号から文字通り「OK」一言のメールが届きました。

ウンでもスンでもない愛想のないメールでしたが新人詐欺師の誠意?心意気?が伝わる意外な結末でした。

それにしても・・・・、何が狙いなんでしょうかね〜? 冷静に総括・分析してみたいと思います。

その前に、変なことになる前に、PayPalの口座は早速解約しておきました。あくまでも慎重かつ小心なジャパニーズシニアなのです、私。


ケロウナ便り(154)受け取れ詐欺?(1)

2017年07月23日 13時42分27秒 | Weblog
住んでいるコンドミニアムの売却は不動産屋に任せて淡々・粛々と進んでいて、間もなく最初の買取希望者が買うか買わないかの結論を出す日が迫っています。希望者は買い取るための条件を提示(オファー)してから、資金繰り、物件の細部検分その他もろもろの準備作業に2週間の猶予が与えられているそうです。その二週間が間もなく満了して、結論を出す日が明後日ということです。

もし結論が「ノー」なら、全て最初から仕切り直しで次のオファーが来るのを待ち、それからまた二週間の検討期間が起算されるので、こちとらはまたまた「まな板の鯉」状態で、これが繰り返されるのです。

成約するまでは「物件を見てみたい」という客をエージェントが連れてくる「showing」の1時間は売り主は席を外す必要があり、少しでも好印象を与えるように普段飾っていないような花をテーブルにセットしたり、家の中を片付けたりととなかなか気も遣います。

今日の話題は中間にエイジェントの介在しない、売り主と買い主との間の個人売買です。家が片付いたら次に大きな仕事は現在使用中の自動車の処分です。

 

ちょうど4年前の7月にアメリカ大陸半横断ドライブに出かける直前に地元の「売ります買います」サイト経由で手に入れた愛車Highlander、今回は売り手としてこのサイトを利用することにして広告を投稿しました。

いわゆる個人売買の値だてに参照する中古車相場表(Black Book)より500ドルほど安くして早めに売れるようにとの配慮を忘れないのがシニアの良識ってもんですね。帰国間際まで使用するので引き渡しは8月下旬になる点をきっちりと条件として明記して反応を待つことにしました。

広告を投稿し終わるのを待っていたようなスピードで早速第一の買い手候補が登場です。ネット社会です。

ケロウナには住んでいない女性で、オンタリオに住む従兄弟へのサプライズとして買いたい、仕事の関係で4時間毎に休憩時間にしかメールに反応できないが辛抱強く連絡を取り合ってもらいたいこと、決して携帯メール(日本で言うSMS,当地ではTextというのが一般的)は職場の目が厳しいので控えてもらいたいとの前置きをつけた上で、売り手買い手の金銭トラブルを避けるため、PayPalという金銭授受のための仕組みを利用することを条件として、商談を進めたいとの、それなりにリーズナブルな提案。

しかし、安全な金銭授受のためとはいえ、余計な新たなアカウントを開設るのも億劫だし、現金かチェックでの入金を条件としたい旨回答して、反応を待つことにしました。

2人目は、いきなり「どこまで値下げできるのか?」とのケロウナ住民からの単刀直入な問い合わせです。「もともと相場以下で出しているので、値下げはしません!」と強気に反応していたら、3人目のTextが携帯に引きつづいて入ってきます。広告投稿からまだ3時間も経たないうちにこの賑わいです。

3人目が指定したメールアドレスに直接メールを入れると、間もなく返事が来ました。

競争相手が多いものと想像するので、他を出し抜くためにもこちらの希望価格に800ドル上乗せして買うから、広告を取り下げて私に売ってくれ。オンタリオに住む父親への贈り物として買うのだが、仕事の関係で現物を自分で確かめられないのでもう少し写真で詳細を見せてもらいたい。他はアンタの言うことを信用したいが、広告に載せた他には問題はないんだろうね?そこだけは再確認してもらいたい。
手付金500ドルをPayPal経由で払い、残金もなるべく早く入金する。オンタリオへの陸送は別途段取りして車をピックアップさせるから。

悪い話でもない、どころか美味しすぎる話なのでちょっと耳を疑います。言い値に800ドルも上乗せして、オンタリオに陸送までして買うほどのシロモノかい?しかも、またPayPalかい?

喉の奥に刺さった小骨のような、なんとはなしの違和感が芽生えて、「美味しいものには毒がある」と自分に言い聞かせながら、今後のために無駄ではなさそうなので安全な金銭授受を謳うPayPalの口座開設だけは済ませておきました。

長くなったのでこの続きはまた次に。