星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(155)受け取れ詐欺?(2)

2017年07月24日 07時26分27秒 | Weblog
こんな美味しい話が広告掲載から数時間で手元に届く、ネット社会の現実に興奮して眠りにもつけずいると、そこに第1号顧客の姐さんからメールが入りました。

職場の上司が事情を理解してくれて、本件に係るメールや電話のやり取りは就業中でも大目に見てくれることになったので、詳細を電話で話したい。PayPalにこだわらずキャッシュ精算にも応じる。こちらはIT関連の職業に従事する「honorable woman」だから信用してもらいたい。

こちらの言い分を理解してくれて当方の要求の線まで譲歩してくれたのは有り難いけど、実は貴女の返事が来ないので諦めて、他と商談を進めているの。縁がなかったのかもね。ゴメンね。

と姐さんには丁重なお断りメールを出して一件落着。姐さんからの反応をもう少し辛抱強く待ってあげずに第3号の美味しい話に飛びついた自分の欲深さにちょっと怯んだ瞬間でした。

これで誰に気兼ねすることもなく第3号との商談に集中できると安心しきった私は、求めに応じて数枚の追加の写真を添付しながらPayPalのメールアドレスを第3号に連絡しました。

これまでの3号とのやり取りで気になるのは、先方が金を早く払いたいと言うことばかりで、いかに早く入金されても引き渡しが8月末になることへの理解・合意が明確になされていないことです。

血液A型の超慎重なジャパニーズシニアの面目躍如で、これまでの双方の主張を箇条書きに整理して、これに合意を得られたら手付金を受け取る、と常識的なビジネスライクなメールを出して相手の反応を待つことにしました。

「あなたの提案の全てに合意する」を期待していたのに、こちらの提案には一切触れずに、先方の言い分だけを羅列したメールが届きました。

PayPalのメールアドレス、口座の名義、合意金額と可能なら電話番号を再度伝えて来いとの内容。更に新たに1項目が追加されています。オンタリオまで陸送する会社の本社がアメリカにあり、陸送費820ドルを事前に送金する必要があるが、手付金の他に820ドルをアンタに送るから、そちらから陸送会社に送金して貰いたい。

「なんでオイラがアンタの陸送の面倒見る必要あんのよ?! ふざけんな!!」とブチ切れる前に、相手が次にどう出るのかを冷静に観察するため、しばらく放おっておくことにしたら、案の定「友達の病気見舞いに行くのでその前に送金したいから返事よこせ」なんて白々しい御託を並べた催促メールが届きました。相手も相当に功を焦っているようです。

事ここに至ると、先方の狙いは車にはなく、PayPalの口座を利用したなんらかの良からぬ企みがあるとしか思えません。安全を誇るPayPalに悪さはできないだろうから、私を介在させて第三者に送金させる、いわゆるマネーロンダリングに私を利用することあたりでしょうか?

催促もしていない金を「早く払いたい!」とばかりを繰り返す、功ばかりを焦った新人詐欺師でしょうか。振り込め詐欺とは真逆の「受け取れ詐欺」とでも言うべき輩のようです。

「陸送会社にまで関与する気はサラサラありませんので、本件はこれを以て終わりとします。当方の車に寄せていただいたご関心に感謝します」と丁重なメールで一件落着と思っていたら、中一日置いて第3号から文字通り「OK」一言のメールが届きました。

ウンでもスンでもない愛想のないメールでしたが新人詐欺師の誠意?心意気?が伝わる意外な結末でした。

それにしても・・・・、何が狙いなんでしょうかね〜? 冷静に総括・分析してみたいと思います。

その前に、変なことになる前に、PayPalの口座は早速解約しておきました。あくまでも慎重かつ小心なジャパニーズシニアなのです、私。


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