赤い糸は存在する。
YouTube
TEE - ベイビー・アイラブユー
https://www.youtube.com/watch?v=l7z0QXvE1gs
赤い糸は存在する。
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からだを動かす人は、若い。
からだを動かす人は、動か
さない人より、いっぱい汗
をかく。
からだを動かす人は、太陽の
下にいる時間も、
風に吹かれている時間も、
仲間と一緒にいる時間も
長い。
犬の散歩をしながら思わ
ず駆け足になったり、
スポーツウエアーを着て
いるから、
汚れを気にせず、すぐ花
や虫や動物と仲良くなった
りする。
からだを動かす人は、子ど
ものようにくやしがり、子
どものようによろこび、
そして、子どものように
よく笑う。
からだを、ぜんぶ使って、
生きよう。
せっかく与えられたいのち
です。
いくつになっても、そう思
って暮らせたら、素敵だと
思いませんか。
授業料を払うのは学生
だけじゃない。生きて
いくうえでは、失敗
という痛い授業料を払
うことが多々ある。
けれど、その収穫は
想像以上に大きい。
失敗を恐れる人は、
何も得られない。
後悔、先に立たず。とは
いうがあの世で悔やんで
も後の祭り。
嫌な上司にガマンできる
か、安い給料で笑えるか。
厚生年金があてになるの
か。
自分に正直になれば、挑戦
も怖くない。
アメリカ”ケンタッキーフライド
チキン”の
カーネル・サンダー
スが創業したのは65歳。
人間に限らず、服も料理
もすべてのモノは、多く
の中からふるいにかけら
れる。
そして、本物を見抜く人
ほど、そのふるいの目は
細かい。
見ているのがつらくなり、
そらした視線の先に、半分
ほどあいたドアが見えた。
ドアの向こうには、机とパソ
コン、その奥にベットの一部。
見てはならないものを見て
いるような気持ちになって、
あわてて視線をテーブルの
上に戻した。
「さ、どうぞ。めしあがれ」
ポットからカップにお茶を
注ぐと、カップのひとつを
わたしの目の前に置いて、
彼女はにっこりと微笑んだ。
あたりに、すーっと、ジャ
スミンの香りが立ちのぼる。
「ありがとう、とてもいい香り」
自分でも不思議だった。
どうしてこんなに、冷静でいら
れるのか。彼女に笑顔を返しな
がら「いい香り」などと、言っ
ていられるのか。
「あなた、カイセイのお友だち?」
「はい」
それ以外に、いったいなんと
答えたらいいのか。
「大学時代の?」
「いいえ」
そう答えとあと、尋ねてみた。
「あなたは日本語がわかりますか?」
はにかみがちに、彼女は笑った。
笑いながら、首をふった。
「いいえ。コンニチハとアリガ
トだけね」
会話はそこで途切れてしまい、
ふたりとも、ただ曖昧な微笑み
を浮かべて、向かい合っている
ことしかできない。彼女が先に
真顔に戻った。
「彼は、私たちのことを、彼の
親戚の人に知らせるために、日
本に行きました。亡くなった
彼のお母さんにも」
私たちのこと?
彼女の唇から、軽快に弾き出さ
れる言葉とその意味する内容が、
わたしの頭の中でひとつの像を
結ぶまでに、時間がかかった。
それまでずっと、なりをひそめ
ていた衝撃が、その時になって
やっと、はっきりとした形を成
し、押し寄せてきた。
本物の感情というのは、出来事
に遭遇した直後ではなく、しば
らくしてからじわじわと、やっ
てくるものなのかもしれない。
衝撃はゆるやかに、圧倒的に、
わたしの躰に乗り移ってきた。
まるで毒が効いてくるように、
ゆっくりと、わたしは打ちのめ
された。「裏切られた」。違う。
「信じられない」。いいえ、そんな
言葉とも、違う。
その時のわたしの気持ちは、到底
言葉にはならない種類のものだった。