幸せって、違う角度から
見ればため息がでるほ
どの平凡となる。
波乱万丈の刺激的な
人生を送れない人は、
芥川などの文学の中
で、不幸を疑似体験
する。
見ればため息がでるほ
どの平凡となる。
波乱万丈の刺激的な
人生を送れない人は、
芥川などの文学の中
で、不幸を疑似体験
する。
あなたの電話を待って
いたら
暮れてゆく夕暮れに
ひとりでお母さんを待って
いる
3つの 女の子のような
気持ちになった
せつなくて 悲しくて
ひとりぼっちで
立っていた
夜明け間もない境内に
箒(ほうき)の音が聞こ
える。清掃をしているの
は修行像。奈良のお寺に
毎年多くの僧を志す青年
たちが修行に訪れる。
修行僧の主なお勤めは授業
と作務。授業ではお経や仏
教史に加え、茶道や花道な
どの作法も学ぶ。
一方、作務は朝夕。雑巾で
仏様の周辺やお堂を磨く。
高校時代の同級生だった
僧は語る。雑巾掛けは最も
大切な修行だ、と。
身を低くし、異なる視点で、
普段は気づかない箇所に目
を留める。自らの心も磨き、
浄め、人が嫌がることも進
んで行うという生き方が
自然と養われる。
規律正しい一日を繰り返し、
春夏秋冬が二巡した頃、
彼らは晴れて下山できる。
それは仏道人生の新たな
旅立ち。
高僧は説く、仏の道は初瀬
の冬の様に厳しく、長い。
一生修行せよ、と。その教え
もまた、奈良の寺の美しさ