芥川賞、直木賞の受賞作が決まりましたね。
まあ妥当かな。
私としては、このミスや本屋大賞の方がずっと面白いと思うのだけど。
さて、最近読んだのは・・・
『子どもたちと話す天皇ってなに?』
これ面白い!意外に知られてない日本の祝日のルーツ。
戦後の祝日はGHQが決めたもの。
戦前の祝日は、実は天皇家が定めた祭日だった・・・なんてね。
三津田信三『災園』
作者の他の作品と比較すると、怖さ度合いでは軽い方だと思う。
設定が最近の話だし。
ちゃんと犯人が判明するし。
でもやっぱり夜には読めない・・・。寝れなくなるヨ。
永嶋恵美『転落』
ミステリーになるのかな。
真犯人が判明するまで二転、三転、途中で意外な事実が判明、
などなど、伏線はあちこち仕掛けててそれなりに面白い。
女の人が書いた作品、って感じ。
ねとーっとした暗くて、精神的に追いつめられた雰囲気がよく出ています。
細部が少し、構成上わざとなのか書ききれてない気もするけど。
まあそれもアリでしょう。
宮下裕介『失敗の教科書。』
世界の著名人の失敗を挙げ、そこから何を学び取り
成功につなげたか。
失敗から成功までの飛躍と軌跡をさらりと書いているのですが
とっても勇気づけられる!元気が出るね、これ。
その道の第一人者、成功者と言われる人も、過去にこんな失敗あったんだー
そしてその後もずっと努力しているんだーと思うと、
自分ももっと頑張らなくちゃねと思っちゃいます。
失敗をどう活かすかも、人によってこんなに違うんだなと、面白い。
熊井明子『新編香の百花譜』
この人の本はどれも素敵です。
四季折々の美しい花を丁寧にポプリにする作業。
季節を閉じ込めたいけど、ポプリにすると色がくすんだり
匂いが臭くなっちゃったり。
毎年咲く花の盛りの美しさを惜しみつつ眺め、枯れた後もいとおしむ。
少しなりとも真似すれば、都会にいても季節を感じる生活は充分出来ますね。
浅田次郎『アイアムファイン!』
JALだったかな、機内誌のエッセイをまとめたもの。
おもしろ~い。
ウィットに飛んだ内容でクスクスにやにやしながら読んでいました。
身近なネタも膨らませて10倍にも面白くできる文章力、
やはりひとかたならぬ作家は違いますねえ。
そろそろ「蒼穹の昴」や「中原の虹」も読まないと。