おととしの8月、関係する大きな祝賀パーティーに出席したときの記事には、意外な反響がありました。その後、この記事は隠れたマイベスト記事のトップテンを守っています。
その時のテーブル数は18でした。私の記事からの転載(再掲)です。
「松」・「竹」・「梅」・「福」・「禄」・「寿」・「鶴」・「亀」・「雪」・「月」・「花」・「柏」・「桂」・「檜」・「桜」・「橘」・「桃」・「楓」、以上18。
今回、同じく関係する大きな祝賀パーティーがあり、今回も同じホテルだったのですが、テーブル数がさらに増えて27になりました。
普通に考えれば、前回の18の後に、19~27と新たな漢字が続くはずですが、あに図らんや、違いました。
「松」・「竹」・「梅」・「福」・「禄」・「寿」・「鶴」・「亀」・「雪」・「月」・「花」・「華」・「葵」・「柏」・「桂」・「檜」・「桜」・「橘」・「桃」・「楓」・「樫」・「槙」・「楠」・「椿」・「菊」・「萩」・「藤」、以上27。
さて、どこが違うでしょう?
意地悪はやめて答をお示しいたします。
「雪月花」の後に「華・葵」が、「楓」に続けて「樫~藤」までが加わっています。
不思議に思ったのは、前回どうして「華・葵」が抜けてしまったのか、という点。
おそらくは、セットが決まっていて、前回は9×2、今回は9×3なので、「松竹梅・「福禄寿」・「鶴亀」・「雪月花」といった、誰しもひとつの言葉として知っているものは分離して用いることはしないはず。たぶん、テーブル数によって、漢字セットの組み合わせを差し替えるんでしょう。
前回の、
「柏」・「桂」・「檜」・「桜」・「橘」・「桃」・「楓」
に注目すると、私が分かるのは、「桜・橘」がセットということ。これは、平安京の内裏南殿前庭に植えられているのが「右近の橘・左近の桜」で、左側が上席とされていることから、桜が先に来ているんですね。
となると、「柏・桂・檜」が3つひと組らしいと分かります。ならば、「桃・楓」もセットでしょうね。
次に、今回のほうで同じように組み合わせを見ていくと、
「松竹梅・「福禄寿」・「鶴亀」・「雪月花」=11。
「華・葵」=2が、新たに加わった。
「柏・桂・檜」+「桜・橘」+「桃・楓」=7。
さて、ここからです。
「樫」・「槙」・「楠」・「椿」・「菊」・「萩」・「藤」
の7つを、どう解釈するか。。。
それぞれの植物としての特徴から分けるのは難しそうです。となれば、語呂で攻めるしかありません。日本語のリズムからは、「1・2・1・2・1・2・3」が安定しています(たぶん)。
「樫・槇」+「楠・椿」+「菊・萩・藤」=7。
「かし・まき・ナン・チン・きく・はぎ・ふじ」
カタカナのところは音読みですが、このほうがリズムが生まれて覚えやすい気がします。
もう一度整理してみると、
「松竹梅」(3)☆
「福禄寿」(3)☆
「鶴亀」(2)☆
「雪月花」(3)☆
「華葵」(2)
「柏桂檜」(3)
「桜橘」(2)☆
「桃楓」(2)
「樫槇」(2)
「楠椿」(2)
「菊萩藤」(3)
☆は、私が熟語と判断し、分けて用いることがないと認識しているもの。本当のところは知りませんが。
以上を元に、テーブルの名前の付け方を考察してみます。
まず、テーブル数が1つの場合。これは、そもそもテーブルに名前が不要です。
テーブル数が2つの場合は、「鶴亀」。
3つ、「松竹梅」。
4つ、これは縁起を担いで、設定しないんじゃないでしょうか。
5つ、「松竹梅」・「鶴亀」。
6つ、「松竹梅」・「福禄寿」。
7つ、「松竹梅」・「華葵」。・・・自信なし。(^_^;)
8つ、「松竹梅」・「福禄寿」・「鶴亀」。
9つ、これまた縁起を担いで、設定なし(の気がする)。
10、「松竹梅」・「福禄寿」・「鶴亀」・「華葵」。
11、「松竹梅」・「福禄寿」・「鶴亀」・「雪月花」。
12、「松竹梅」・「福禄寿」・「鶴亀」・「華葵」・「桜橘」。
13、「松竹梅」・「福禄寿」・「鶴亀」・「雪月花」・「華葵」。
以下略。。。
「華葵」と「桜橘」の序列が今イチ理解できないのですが、おそらく大多数の人は、11のセットまでしか知らないので、その先はあんまり難しく考えなくてもいいのかも。
とはいえ、ホテルの宴会係は、こういうことをしっかり把握していないといけないんでしょうね。正解をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えていただきたいものです。
(あれ?、「華葵」と「桃楓」の序列も判然としないことに気がつきました。トホホ。。)