恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

11/23

2023-11-23 18:52:50 | music

勤労感謝の日なので
日頃まじめに頑張ってる自分へのご褒美()として
ミュンヘンクリスマス市で一杯ひっかけたあと
Kitaraでオーケストラ聴いてきたZE☆

昨日から始まったと聞いて
あっじゃあ一杯飲んでから行こ、
と思いついたらもうそれしか考えられなくて
寄り道するために結構がんばった
遅刻魔のわりにがんばった
ザ・本末転倒

休日は大体明るいうちから飲んでるが
外の開放感は一味違いますなあ
ホットワインのつもりだったが季節外れに暑かったのでビール
高温にはしゃぐ雪虫どもを払い除けつつ
爽やかなピルスナーで祝杯
嵐の前のあたたかさよな……
天気予報よりみて明日からは出勤サバイバル
さてJRは動くだろうか

なんやかんやで5日ぶりのKitaraへ移動
5日前のクラシック音楽×能という個人的に激アツすぎるイベントのことも書き残したいがさて

そういえば中島公園で呪術廻戦コスプレのグループとすれ違ったのだが
今日何かあったのかね
主人公3人組と先生とよくわからないが他校の人?の5人くらい
イベントなら他にも見かけそうなものだが
彼らだけだったからただの撮影とかかな
そのわりには私でもわかるなかなかのクオリティだった

それはさておき本日のメイン
クラシック・キャラバン2023札幌公演
クラシック音楽が世界をつなぐ~輝く未来に向けて~
華麗なるガラ・コンサート
熱狂三協奏曲
長い
長いよ
本題はどれや
しかしながらコンチェルト3連発という景気の良さに些細なツッコミなど吹っ飛んでしまう
キャラバンってなんか前にも聞いたなと思ったら
能楽キャラバンを開催してくれた文化庁さんではないですか
これは激アツ
いいぞもっとやれください
キャラバっていこう
クラシカルなものをどんどんキャラバっていこう
本当にありがとうございます

そして今回なんと人生初の神席
1階1列目でございます
いや取ろうと思えば取れるってなったら
一度は冒険してみたくなっちゃって

まずね
単純に音がデカい
基本的にそれはそうって感想しかないんだけど
臨場感と迫力がすごい
その場にいるのに臨場感ってのも変だけど
最後列とかだとある意味テレビ見てるみたいな画角だったりするやん
ほんとにすぐそこにいる
あと目線が低い
ホールにもよるだろうがほぼステージと同じ高さ
出演者の足元が一番よく見える
音楽家たちの靴をまじまじと観察するというオタクムーブをつい発動してしまった
女性はラメ入りのヒールやビジュー付きのサンダルなど華やか
男性はオーソドックスなフォーマルシューズだが
紐の有無や光沢の有無にかえって細やかなこだわりを感じる
興味深かったのがマエストロのお靴で
ローファーというよりパンプスみたいなデザインでリボンの飾りが付いてるの
もう釘付け

気になりすぎて今調べたが
オペラシューズとかオペラパンプスといわれるものがあるのね
おもしろーい
また新たな知見を得たわ

とまあそんな感じで
最前列にいると目に映るすべてのものの解像度が高い
指揮者やソリストの息づかい
楽章の合間のかすかなチューニングの音
弦を爪弾く爪の音
ストップのカチャカチャいう音
ドアが開かれてから閉じられるまでの舞台袖の様子
指揮者とソリストってすごく近くであんなにコミュニケーション取ってるんだなとか
ここじゃなきゃ味わえなかったであろう刺激がいっぱい

一方デメリットとしては
目に映らないものが多すぎる!
これに尽きる
指揮者とソリストと弦楽器の解像度はめちゃめちゃ上がったけど
管楽器と打楽器が全然見えないのは寂しかった

おいらはねえ!
オーケストラが好きなんすよ!
貴重な楽器と磨き抜かれた経験を引っ提げて各方面のプロが集まるっていうねえ!
オールスターといおうかアベンジャーズといおうか
そんなオリンピックみたいな祝祭感やら多幸感やらがねえ!
たまらなく好きなんすよ!
ことに自分で稼いだ銭で聴きに行ってからというものねえ!
ぞっこんなんすよ!

情緒が不安定で失礼しました
でもこういうことも体験してみないとわからないからね
冒険してみてよかった
次回からの座席選択に役立ちますわ
1階の10列目くらいの真ん中かちょい左かなあ
まあ空いてればの話だけど
すぐ埋まりそう

そんでまあやっと演奏のことですが
原田慶太楼さんの指揮かっこよかったなあ
テレビで見たことある人だ……!
とかミーハーに感動してる場合じゃないんよ私
ダンシング系(勝手な分類)とお見受けしたがバレエみたいに優雅
全身のしなやかさと表情の豊かさ
颯爽と振ってらして見てて元気出る

ソリストの方々と札幌グルメを堪能されたお話面白かった
夜パフェをご存知とはわかってらっしゃる
皆さん甘党なの可愛いな
めっちゃ体力消耗しそうだからぜひ糖分補給していただいて
でもまあ摂りすぎにはちょっと注意していただいて

伊福部昭のヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲
かっこよかった!
ほんとにゴジラのモチーフが出てくる
第1楽章だけでなく第2・第3楽章にもそこはかとなく散りばめられてるの胸熱
日本的な短調の中に民謡とか祭囃子みたいな味わいがあって
もしほんとにこういうのを海外でも喜んでもらえてるならうれしいな
ジブリだけじゃないんだぞと
北海道出身だし今ゴジラ-1.0やってるし
おそろしいほど的確にツボをおさえた選曲やな
ヴァイオリンソロ豊嶋泰嗣さん渋い
燻し銀のドラマツルギー

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
今年の悲願が叶いました
生誕150周年というメモリアルイヤー
まあどっかで聴けるでしょと高を括っていたら
反田×札響は秒で売り切れ
他に1~2個見かけた気のする機会もいつのまにか過ぎ去り絶望した上半期
焦りとともに迎えた下半期にやっと掴んだこのチャンス
年明けにもあるみたいだけど日程的に無理だったので本当に最初で最後
生ラフ2です
ありがとうそしてありがとう

清水和音さん初めて拝聴したがとてもよかった
堂々たるラフ2
外連味も奇を衒ったところもない
冷静で真摯で
清冽でパワフルで
それでいて真珠のような丸みと輝きのある音
匠の技だった

地面から足の裏を伝わって腹の底に響くオーケストラの音
音って波なんだなって
体で感じられた
ホルンソロ素敵だった

ソリストとオケの相性がいいのか
こんなに調和のとれたラフ2もめずらしいんじゃないかってくらい
ずれるときはとことんずれる曲だから
それもまた愛嬌なんだけど
息ぴったりの演奏に驚嘆した

休憩から戻ったら
本番前のファゴットとオーボエが熱心に音を出していた
こういう光景を見られるのがねえ
生のいいところなんよねえ

ブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
Wソリスト川久保賜紀さんと遠藤真理さん凛々しくてお美しい
ネイビー基調のドレスも統一感があって
美人姉妹のような風情
たびたび川久保さんがオケの音を聴きながらホールを見渡していて
睨みを効かせる歌舞伎役者のようなかっこよさ
あのほっそりした体で世界と渡り合うには
そういう強者の貫禄が必要だったのかなとか妄想してしまう
遠藤さんとのアイコンタクト
調和の中にもバチバチ感が漂ってこれまた痺れる
挑戦的に微笑み合うのかっこよすぎ
そんでまあなんと艷やかで麗しく
ふくよかで慈しみ深い音だったろうか
時に対話のように掛け合い
時に二重唱のように響き合い
急に小並感で恐縮だが
個人的にピアノはオーケストラにないから音の区別が付きやすいけど
ヴァイオリンとかチェロとか
オーケストラにある楽器で協奏曲のソロを張るって
どうやって差別化してるんだろうっていつも不思議に思ってる

木管のアンサンブル素晴らしかった
見えなかったけど
ああこれを練習してたのかなって
こういう望外のエモさを味わえるのがねえ
生のいいところなんよねえ

終演後のロビーで聞こえてきた
ベテランと思しきお姉様方の会話の断片
紅顔の美少年だった頃……
ぽっちゃりして可愛かった……
もうおじさんね……
足が短いの……
少女のように楽しそうにきゃらきゃらと弾んでいた
言葉だけ見るとまあまあ辛辣なんだけど
なんともいえない愛おしさのようなものが溢れていてよかった

全体的にオケがめっちゃいい音だった
はなはだ今更ながら
さてはめっちゃいいオーケストラですね?
上手かったなあ
美味かったなあ
貴重な栄養を摂取できた気がする
残りの公演もつつがなく完走されますよう
そしてぜひ来年以降もいらしてくださいますよう
今宵の綺麗な月と文化庁にお祈り


 

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11/6

2023-11-06 06:33:57 | Weblog

某YouTuberYとDと飲む夢を見た
1軒目で蛭子さんを見送るところから始まり
Yに2軒目へ連れて行かれ
不思議なお通しを食べようとしたところで目が覚めた
3人で昔からの友のようにしゃべったが
もちろん接点はないしジャンルも全く別だしなんなら推しでもない
何だったんだ
でもまあなんか楽しかったからヨシ
ファンでもなんでもないけど
蛭子さんが元気そうでよかった


 

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