恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

9/23

2018-09-23 22:14:56 | art

行ってきましたよ芸森
行ってきましたよブリューゲル展
地震やら停電やらで一時はどうなることかと思ったが
すべりこみセーフ

ブリューゲルって一族でこんなにいっぱいいたのね
私たぶん一番有名な父ブリューゲルしか知らんかったわ
息子の作品も見たことあるような気がするけど
全部ひとりのブリューゲルだと思ってたわ

こうして解説付きで並べてくれると
結構はっきり画風ちがうのね

ぱっと見の印象だとやはり花のブリューゲルが綺麗だなと思うけど
次男は売れっ子でお金持ちだったのに
長男が貧乏で生活苦だったとか切ない
地獄のブリューゲルって二つ名のかっこよさなら負けてないのに
そういうの好きなマニアックなパトロンはいなかったんかい
弟もちょっとは援助してやれんかったんかい
いやでもそこは兄のプライドで断っちゃうかな
兄弟妄想が止まらないからやめよう

孫や娘婿になるとだいぶ元祖ブリューゲル感は薄まってくるけど
進化の過程もそれはそれで興味深い
果物の静物画なのに背景が野外な絵が面白かった
イタリアに行ったまま帰ってこなかった曾孫ブリューゲルだっけ
静物画って基本テーブルの上だよね
イタリアは今も昔も画家憧れの留学先ですって
言われてみればしみじみ納得
ルネサンス発祥の地だものなあ
フランドルの精密な静物画の技法とイタリアの鮮やかな風景画の技法の融合
とか聞くとちょっとわくわくしちゃうよね

それにしても人気作は容赦なく模写しまくって大量生産しまくっていたという衝撃
一点物の芸術作品というより日用工芸品のような
日本で浮世絵が流行したようなもんだろうか
銅版画はすでにあったわけだし
しかし肉筆画をそのノリで量産するとは
なんかほんと考え方が絵画というより絵付けのような
でもそのおかげで元祖父ブリューゲルの大ヒットが盤石となり
ブリューゲル工房150年の繁栄の礎を築いたならば
やはり長男ブリューゲルの功績はもっと讃えられるべきではなかろうか
とにかく父の絵を模写しまくったんだって

合作・共作にまったく躊躇がないのも驚愕というか
そういう時代だったんだなあと
まあとにかく合作・共作の多いこと
ギルドとか徒弟制度とかいうものが現実だった時代
なんというか親方と職人たちのものづくりだったんだなあと
あのルーベンスと仲良しでよく合作してたとかね
親子とも合作してたと思うけど
友達だったのは息子の方だったかな(どっちかは忘れた)
当たり前だけどルーベンスが人物描くと全然違うw
でもすごいのは人物が得意なルーベンスと組んだらブリューゲルが背景を描いて
背景が得意な人と組む時はブリューゲルが人物を担当したっていうね
どっちも描けるブリューゲル△
とかくしょうもない人生ぞろいの芸術家において
幸福の画家と呼ばれるのはルーベンスとルノワールくらいだと思うけど
父ブリューゲルもおおむね幸せだったんじゃないかと
パトロンは大公夫妻で
子宝に恵まれて息子も娘婿も孫も画家で
まあ後代には投機に失敗して娘を嫁にやれず修道院行きなんて
切なすぎる話もあったけどもそれはまあ…自業自得かな…

しかし時にはフランドルとイタリアで郵送し合ってでも合作したとか
そのために銅板の方が都合が良かったとか
たしかに小っさい作品多かったね
それもキャンバスじゃなくて板とか銅板とかの
それはもう効率や量産のためじゃないよな
どんだけ合作したかったの
工房の職人でそれくらいできなかったの
何?萌え案件なの?
すみません調子に乗りました

そんなふうにみんなで人気のモチーフを取り扱う時代からか
影響を受けたり与えたりしたであろう同時代の他作家作品もいっぱい
雪中の狩人とか本物のバベルの塔とか
父ブリューゲルの有名作があるわけじゃないけれど
画家一族150年の系譜がそのとおり一堂に会して見られたのがよかった

それにしても鳥罠やスケートの絵が大ヒットとか
当時のフランドルの感覚はわからんわ
鳥が今にも捕まりそうだったり密かに氷に穴が空いてたり
気を付けろという教訓画らしいんだけど
そんな説教臭いものをわざわざ求める気が知れない
なにか魔除け的な効果があるとか信仰的にポイントが高いとか
そういうことなんだろうか
ありがたい絵を家の中に貼ってご利益を期待するみたいな

ところで音声ガイドが石田彰って見た瞬間なぜか笑いが止まらなくて
つい借りてしまったのだけど
聞いたら聞いたで小芝居が面白すぎてしばしば絵に集中できなくて
鑑賞にやたら時間がかかってしまった
いやーほんと老若男女なんでもできるね
すげーわこの人
なんでこんなに笑っちゃうのか自分でもわからんけど
相変わらず優しくて深くて背筋をざわつかせる不思議な声

古楽器のBGMも素敵だった
当時の音楽を当時の楽器で奏でる味わいよ

笑っちゃうといえば野外での婚礼の踊りで
農民の男がつけてるラッキィ池田みたいなのは何事だろうと思ったが
どうも当時は普通のファッションらしい
ああたしかにズボンの前閉じられる作りじゃないんだね
笑っちゃうというかビックリした
しかし花嫁はすぐわかるけど花婿はどこへいったのか
それは謎のまま


 

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9/9

2018-09-09 21:48:04 | Weblog

節電のためPCは控えておりますが私は元気です
そう昨日も今日も働いて明日からも普通に働く程度には元気_ノ乙(、ン、)_
PC程度でどのくらいの節電になるのかわかんないけど


 

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9/4

2018-09-04 20:53:23 | Weblog

豚が3匹
3匹の子豚ではなく
ただの豚が3匹

北海道は平和で何よりだわ
(not台風)


 

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