恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

10/17

2023-10-17 21:11:21 | art

同時開催の特別展もせっかくだから見てきたのだ
揺さぶる絵 変貌する日本画のイメージ

豊橋市美術博物館と国立の近美と釧路芸術館にもご協力いただいて
いい意味で
 日 本 画 と は ?
って揺さぶられた
メインを補強する良展示だったと思う
なんか上からで申し訳ないけども

立体的だったり
派手な色使ったり
既存の美しさに背いてみたり
どのジャンルからスタートしても
表現を究めた先は似たような場所に行き着くのかな
ということを少し思ったりもした


中村彝を読めてエロシェンコ氏の像ってのが有名だよと教えてくれた母が
今日は
片岡球子は面構シリーズってのが有名だよと教えてくれた

浮世絵のパロディみたいで面白い
しかも国芳くん
うれしい

美の巨人たちで見たことあるから
片岡球子の名前と富士山の絵と長生きってことだけはなんとなく記憶にあった
札幌出身だったんだ
どうりで覚えなきゃって思ったわけだ
3つでメモリいっぱいになっちゃって弾き出されてたけど
素直な印象はとにかくまあ絵がデカい
色使いがド派手でエネルギッシュ
見習いたいこのバイタリティ
あの時代に上京して美術学んでしっかり教職も取って働きながら活動続けたのすごい
そりゃ長生きするわ
という結論で合意に至った

アール・ヌーヴォーのガラス工芸も綺麗だったし
小川原脩という人を初めて認識した
シュールレアリスムというけれどそんなに怖くなくて(偏見)
構図や配置はコラージュっぽくてユニークだけど
色使いが優しくて綺麗なので
晩年の作品とか特に絵本みたいなほのぼの感があってよかった
平和なシュールレアリスム
こんな人が倶知安にいたんだなあ
まだまだ知らないこといっぱいあるね
当たり前だけど


 

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10/17

2023-10-17 18:39:30 | art

代休だこのやろぉぉぉ(謎ギレ)

ハイということでね
5億年振りの近美ですよ
この夏はコンサートや観劇には行ったけど
そういや美術館は久々でしたな

この数年は流行病の影響もそれに伴うエンタメ筋の衰えもあって
あっこれいいな、行こ、と思って
やっと勇気を出したら会期短縮されてて終了なんて
悲しい事件もありましたな

そんな私ですが折角のお誘いをいただいたので
この夏リハビリしたエンタメ筋を活かして
すかさず飛び付きましたとも
お誘いつったって母だしな
久し振りの母娘美術館デートだこのやろぉぉぉ(謎ギレ)

なぜキレてるのか自分でもよくわからない
明日から現実に戻るのが嫌すぎるのかもしれない

ともあれ近代日本画と北大路魯山人展なのです
いやー楽しかったー
見応えあったー

作者忘れたけどイケメンな獅子とかね
旭山(推し動物園)のオリトくらいイケメンだった
まあイケメンな猛獣の絵を見るたびに
光琳のゆるふわすぎる虎を思い出して笑っちゃうのはもう条件反射(?)なので許してほしい

足立美術館様って横山大観展のときもお世話になったとこだよね
やっぱそうだよね
また大観先生にお目にかかれてうれしい
ほんともう色の鮮やかさが昨日描いたみたいで
朦朧体のしっとり感ときたら有無を言わせぬ説得力がある

なんて日本画らしい日本画は最初だけ
"近代"と銘打つだけあって
西洋画の技法や斬新なアイディアを取り入れつつ
いい意味で
 日 本 画 と は ?
ってなる刺激的な魅力がいっぱいだった

そもそも額縁に入ってたりするもんな
屏風はさすがに無理だけど
中には掛け軸みたいに布を貼ったうえでさらに額縁に入ってるのもあって
ほんともう日本画とか西洋画とかの概念が揺さぶられる
いい意味で

昔の画家もフィクション作品の登場人物を題材にしたりしてたわけで
今風に言えば上村松園の美女・美少女萌えはガチだったんやなって
美人画のコーナーで思うなどした
そりゃそうだよな
時代に関係なくそういう強烈な衝動がないと芸術なんて生まれないよな

そこかしこに琳派の匂いを感じたのも
琳派好きとしてはうれしゅうございました
たらしこみの美しさ
モチーフの大胆かつリズミカルな配置
日本画は攻めた構図がいっぱいあるのも魅力よな
空白とか間とか絶妙すぎて悶える

なんでも鑑定団とかで名前はよく聞くけど
竹内栖鳳は偉大な人物であると知ったことが本日の学び
いろんな画家の師匠として解説に語られつつ
ご本人の作品が登場したときのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!感がやばかった
魯山人と関わりがあったのもこの人なのね
今回の展覧会の要ですわ

魯山人も面白かったなあ
何でもやってるね
絵も書も篆刻も陶芸も何でも
陶芸ってひとつの窯でなんとか焼きを専門に作るものだと勝手に思ってたけど
ひとりであんなにいろいろ作っていいのね
織部も信楽も九谷も
志野も備前も
まあ焼成までは職人さんにやってもらって
自分は絵付けするみたいな分担だったようだけど
私もそれがいいと思うけど
信頼してた職人さんが去ってからは失敗が多くなったってのが
悲しいんだけどなぜかちょっと笑っちゃう
その失敗をもアイディアで作品に変えるバイタリティがすごい
デザイナー?アートディレクター?
何て言うのかわからないけどこれもまた美の巨人って感じ
銀彩って初めて知ったわ

なんかちょっと笑っちゃうんだよね
食べ物を入れるんだって実用を強調するわりに
何をそんなに盛るんだってくらいどでかい大鉢だったり
すでに貝の形してるところにエビとかカニとか描いてあって
ここにさらに食べ物を盛るのかよって
気が散ってしゃーないわって突っ込まずにいられないんだけど
破天荒すぎて笑っちゃう
このユーモアも魯山人のおもてなしの心なのかな

今まで焼き物は正直あまり興味なかったけど
じっくり見てみて釉薬って不思議だしきれいだなって思った
偶然生まれたであろう形やグラデーション
くぼんだところに溜まっている様子
薬のかかっているところとかかっていない地肌の土の味わい
頭の中で中島誠之助先生がしゃべりだしてびっくりした
特にファンというわけでもないのになぜ

あと乾山好きなんだなって知ってちょっとうれしかった
勝手に琳派の香りを嗅ぎ取っていたところに弟さんが現れて
密かな尾形兄弟ファンとしては望外の萌え

しょっちゅう伸び縮みする多動児で失礼しました
いや金泥銀泥とか金箔銀箔たまにプラチナ箔とかが光るのが楽しすぎて
見る角度を変えると光るからさ
屈伸と背伸びを繰り返す不審者と化しておりました
だってもう金泥って言葉だけでも好きすぎる(?)しテンション上がるしヒャッホウ
今日はっきりと認識した
日本画ってだいたい金とか銀とか使ってるからだいたいキラキラしてる
はいリピートアフターミー
日本画はキラキラ!cawaii!ヒャッホウ!
キラキラでこんなに喜ぶなんてカラスか犬かギャルかなって自分でも思ってる
ギャルが一番ないなって自分でも思ってる

ちなみに陶芸はものによるけど魯山人のは結構な割合でキラキラしてるので結構な割合でcawaii

こればっかりは生で見ないと味わえないよなあ
やっぱり美術も好きだー!
って気持ちを思い出させてもらった
ありがとう足立美術館様
諸事情でもう一度行く予定なので
待ってろ近美


 

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